TGR TEAM WedsSport BANDOH
2020 AUTOBACS SUPER GT Round7
FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE
■開催日 11月7日(土)公式予選、11月8日(日)決勝
■開催地 ツインリンクもてぎ
■入場者数 公式予選 9,300人、決勝 15,600人 大会延べ入場者数24900人
■公式練習、公式予選11月7日(土)【5番手】
天候:晴れ
コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始19℃/24℃、Q2開始19℃/23℃(GT500のもの)
11月のもてぎ大会は本来2020年シーズンの最終戦が行われる予定であったが、新型コロナウィルスの影響により変則的なスケジュールとなり、第7戦となった。
その為、レース距離も300km、ウェイトハンデもポイント×1kgと第6戦までの半分の条件と例年とは異なるフォーマットでの開催となった。
この時期になると日の入りも早くなるため、いつもより少し早い9:05に公式練習が始まった。国本選手から乗り込み車両のセッティングと2種類のタイヤの確認を行った。天気は良いものの気温は12℃、路温は14℃とかなり冷え込んだ状態だった。
序盤は1’38.967でその時点の3番手タイムを出し、タイヤのウォームアップの確認、車両バランスの確認をおこなった。公式練習が30分ぐらいたったところで、宮田選手に代わり決勝に向けた車両バランスの確認に出ようとしたところ、S字コーナーで停止車両が出たため赤旗中断となった。
回収後、10:10に再開されると混走時間の終わりまで宮田選手が周回を重ねた。
10:10からのGT500占有時間では宮田選手がNEWタイヤを履き、予選を想定してアタックをした。12番手タイムと厳しい順位だったが、タイム自体は1’38.063とトップの38号車とも0.5秒ほどしか変わらない僅差のものだった。
14:03からの10分間で行われたGT500のQ1を19号車は宮田選手にステアリングを託した。
1分40秒ほどピットで待ってからコースへと入っていた。計測3周目のアタックに向けてしっかりとウォーミングアップをしていった。宮田選手のアタックは全体ベストのセクターもある渾身のアタックで1’36.714を叩きだし、2番手となった。しかし、タイムを出したあとも無線で順位の状況を確認し、必要であれば再度アタックの準備をしていたが、各車のタイムが出そろいQ1突破が確定した無線を受けてピットへと帰ってきた。
しかし、マシンから降りヘルメットを脱ぐと、すぐにタイムモニターを改めて確認し、「あぁ、よかった」と言葉が出るほど、なんとしてでもQ1を突破したいという心境だった。
続くQ2は14:40から行われたが、こちらも各車初めはピットに待機していたが、残り時間8分15秒のところで19号車が出ていくと各車続々とコースへと向かった。まず64号車が1’36.140のトップタイムを出すと各車このタイムをターゲットにアタックをしていった。19号車もウォーミングアップを終えアタックをし、1’37.151で2番手に出たが、その後、100号車、23号車、8号車がタイムを更新していき5番手で公式予選を終えた。
トップ3台がNSXで、GT-Rも1台前にいる中、GR Supraの最上位から決勝は上位を目指す事となった。
●坂東監督コメント(予選後)
予選は5番手でした。正直ポールのタイムは見えなかったですね。パワステトラブルもありました。ただ横浜タイヤ装着勢でTOP、GR Supra勢でTOPだったので前向きな予選でした。エンジニアが良い持ち込みセットを決めてくれたので、タイヤと路面温度のマッチ次第でした。もう少し路面温度が上がればタイムも上がったかもしれません。しかし、二人とも力強い走りをしてくれました。決勝は天気も良さそうなので狙いに行きます。
■決勝 11月8日 (日)【11位】
天候:晴れ
コース:ドライ
気温/路面温度 開始:22度/27度>中盤:21度/25度>終盤:20度/23度
決勝の行われた日曜日の気温は20℃を超え、雲はあるものの秋晴れのもと行われた。
決勝前には自衛隊のF-2B戦闘機、2機による歓迎フライトでサーキットが盛り上がったところで20分間のウォームアップ走行を行い、12:18にグリッドへ向かっていった。
12:55からの国家吹奏、開会宣言がされると、13:00にいよいよフォーメーションラップがスタートした。
スタートでは上位は大きな変動はなく、クリーンスタートとなった。19号車の後ろに38号車がピタリと張り付いていたが、38号車は後ろからの17号車とのバトルがはじまると少しずつギャップが出来てきた。前を走る23号車をターゲットに周回を重ねていくと、3番手の64号車と4番手の23号車がじわじわと近付いてきたが、後ろの38号車、17号車もまだまだ近くにいて油断できない状況が続いていった。
17周目ヘアピンでGT300の集団にひっかかり、バックストレートで38号車が並んできて、90°コーナーで38号車にそのまま前を行かれてしまった。
そのあと、続く、17号車、36号車、37号車まで間隔はなく、そこにGT300も絡む混戦のなか、ポジションを9番まで下げてしまった。
24周目にコースオフした車両回収の為、セーフティーカーが導入された。
その前に8号車と64号車はピットインを済ませていいたが、この時点では19号車は燃費的に厳しく予定通りの27周で入れる作戦となった。28周目にセーフティーカーが退去するとほとんどの車両が一斉にピットへと雪崩れ込んできた。
19号車もこのタイミングでピットイン作業を済ませ宮田選手にステアリングを託しコースへと復帰した。ピット作業は速くピットで37号車、38号車を交わす事に成功した。
ウォームアップの状況等もあり各車ピットインを済ませたところで12番手まで落ちてしまうが、32周目のヘアピンで38号車をオーバーテイク。そのまま90℃コーナーで36号車もオーバーテイク、入賞圏内の10番手となった。
翌周の5コーナーで39号車を抜き、35周目には1コーナーのブレーキング勝負で3号車もオーバーテイクをした。
このまま上位まで上がれるかと思ったが、39号車、3号車に抜かれドライバーからは苦しい状況を伝える無線が入ってきた。
この状況でもなんとか入賞できるようにプッシュをし続けた。停止した車両もあり、なんとか10番手をキープしていたが、残り3周というところで、後ろから来ていた12号車に抜かれてしまい11番手となってしまった。
その後もなんとか順位を戻せるように12号車に食らいついていったが、残念ながらチェッカーフラッグが振られ11位でレースを終えた。
●国本選手コメント
予選はQ2を担当し5番手で終えました。自分の中ではあまりいいアタックが出来ませんでした。本当はもう少し前の順位で終えたかったが、車のバランスも厳しく、良いアタックが出来なかったので、非常に残念だったのですが、ただ、日曜の決勝で巻き返してやろうと思っていました。決勝は5番手からスタートして序盤は順位をキープして走って行ったが、前を追えるぐらいのパフォーマンスはなく、徐々に後ろに追いつかれてきてしまい。順位を落としてしまいました。後半スティントも自分の担当した前半同様厳しい状況が続き、非常に厳しいレースとなりました。終わってしまったレースは変えることができませんので、すぐに最終戦富士に向けて準備をしていきます。今度のレースは今までにない寒い状況の富士のレースとなるので、しっかりとミーティングをして良いクルマ、良いタイヤを準備して臨みたいと思います。今大会も応援ありがとうございました。
●宮田選手コメント
今大会も後半スティントを担当することになりました。国本選手から硬いコンパウンドのタイヤに変更して臨みしたが、想定以上に早くグリップ低下が起き、追い上げていく事が出来ませんでした。チャンスのある茂木でしっかり結果を残したかったのですが、今回も上手く行きませんでした。次は最終戦ですが、今までの学んだ事をフルに活かして、ベストリザルトで終えられる様にしたいと思います。応援ありがとうございました。
●坂東監督コメント(決勝後)
結果11位でした。悔しい。セーフティーカーが入るかも?と思っていましたが、あの時点でピットに入れることは燃料の状況が難しかったです。セーフティーカー明けには各車一斉にピットインを行った為、混雑もあり、次の周でもよかったかな?と思いましたが、翌周に入った14号車や39号車も宮田選手が、他車がアウトラップの時にオーバーテイクしてくれたので、あまり変わらなかったかな?と思っています。ピットでは37.38を抜き、ピットワークはかなり速かったと思います。レースペースがもう少し良いかな?と思っていましたが、国本選手と宮田選手のタイヤは違うタイヤだった為、宮田選手のスティントは路面温度が少し低かったのでパフォーマンスをうまく発揮できませんでした。苦しいレースだったと全員が思っています。思う結果になかなか繋がりませんが、止まって考えているだけでは何も始まりません。最終戦に向けて、チーム一丸となって意識を高めていきます。たくさんの応援ありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いします。
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