K-tunes RACING
2020.11.7-8
TWINRING MOTEGI
Round.7
もてぎ 予選
一発の速さを出し切れず、予選13位から上位を狙う
開催スケジュールに大きく影響を受けた2020 AUTOBACS SUPER GTシリーズも、いよいよ残り2戦。いつもは最終戦となるはずのツインリンクもてぎでのレースとなります。例年と異なるのはレース距離が250kmではなく、300kmだということ。今シーズンの第4戦もモテギでの開催でしたが、その時も他のサーキットと同じ300kmでした。
その第4戦では、K-tunes 96号車は4位入賞、今シーズン初ポイントを手にしています。低速までのフルブレーキングと低いギヤからのフル加速が連続するストップ&ゴーのコースレイアウトは、ターボエンジンなどの強力なパワーを持つマシンに優位です。ブレーキングとなればミッドシップのマシンが有利です。そんな不利なサーキットでも、4位入賞を果たしているのです。
予選を前にした公式練習で、チームはさまざまなセットアップを試します。とくに重要なのはタイヤのパフォーマンスや耐久性で、路面温度などのコンディションによって大きく影響を受けるので、そのコースでチェックしなければなりません。
そしてさまざまなセッティングを試していくなかで、予選や決勝レースに向けてのメドができ上がっていきました。公式練習の順位は8番手と悪くはないポジションでしたが、それ以上にタイムアップする可能性が見えていました。
予選Q1、ステアリングを握った阪口晴南選手は、その速さを引き出すことに成功。1分47秒120というタイムは、A組で3位という結果で、見事に予選Q2進出を決めました。「上の2台とは少しタイム差があったけど、想定していたベストに近いタイム」と影山正彦チーム監督は阪口晴南選手の走りを評価しました。
それから予選Q2までには約40分ほどの時間がありました。チームは阪口晴南選手からフィードバックを受け、マシンのセットアップを変更することにしました。
満を持して臨んだ予選Q2、しかし新田守男選手のタイムは伸びません。結果は1分47秒639で、13位という結果に終わりました。原因はセットアップを変更したことでパフォーマンスを下げてしまったためです。つまり狙いとは逆に作用した、ということになります。
「我々がダンロップタイヤに対してのノウハウ、データが不足していることで、セッティング変更の結果を読みきれなかったことが原因です」と影山正彦チーム監督は語ってくれた。それでも7列目からのスタート、上位入賞が狙えるポジションです。決勝レースでの追い上げに期待しましょう。
■コメント
新田守男
「Q2の直前にセットアップを変更したんですが、それが悪い方向へ進んでしまって、厳しい結果になってしまいました。それでも決勝レースを見据えた部分では手応えもあるので、レースで追い上げていきたいと思います」
阪口晴南
「前回のレースで出せた一発の速さの部分を活かして、Q1では3番手のタイムを出すことができました。ただタイムを狙ったのではなく、決勝レースを見据えたタイヤ選択をしているので、決勝レースではいい結果を出したいですね」
K-tunes RACING
2020.11.7-8
TWINRING MOTEGI
Round.7
もてぎ 決勝
絶好のSCが周回遅れに! ペースも苦しく17位に終わる
最終戦が行われるのは富士スピードウェイ。K-tunes Racingにとっては苦手なコースとしていて、いい結果が期待薄。それだけに今回の第7戦ツインリンクもできは、ポイントを積み上げておきたい、という気持ちがチームにありました。前回の第4戦モテギでは4位入賞を果たしていることも、プラス材料でした。
予選からすでに決勝レースを意識し、タイヤ選択を含めてレースをターゲットに戦っていきました。それでも予選Q2に駒を進めることができ、感触は悪いものではありませんでした。その予選Q2のセッティングがマッチしなかったことで、逆に正しい答えに近づいているようにも思えました。
スタートドライバーは新田守男選手で、13位から上位を狙いました。しかしレースのペースが上がらず、苦しい展開となります。ポジションを上げることはできず、トラブルで後退したマシンによって12位となりました。そして、21周目ドライバー交代のタイミングを迎えます。
そのピット作業中に、なんとセーフティカーが入りました。トップグループはまだピット作業を済ましておらず、彼らとのタイム差を大幅に圧縮する絶好のタイミング! なにしろピット作業を済ませたマシンの中では4位だったのです!
しかし現実はそう上手くいきませんでした。それはコースに復帰したのが先頭を走っていた#61BRZよりも後ろ、つまり周回遅れになっていたからです。
26周目に再スタートとなり、多くのマシンがピットへ向かいました。しかしピット作業でのロスタイムはラップタイムよりは短いのです。K-tunes 96号車の前にピット作業を終えたマシンが入り、19位にまで順位を落としてしまいます。
しかも阪口晴南選手のペースもまた、苦しいものでした。前後のマシンに対してアドバンテージはなく、追い上げるどころか、防戦することに注力しなければなりませんでした。「もし周回遅れでなかったとしても、あのペースだと入賞するのがやっと、だったでしょうね」と影山正彦チーム監督は予想してくれました。
結局17位でチェッカーフラッグを受けることになりました。予選での快走、そして絶好のタイミングのセーフティカー、いずれも結果につなげることはできませんでした。
「最終戦は、来年につながるような走りをお見せできるように、いろいろな部分を見直して臨みます」。その最終戦は11月28日~29日、富士スピードウェイで開催されます。
■コメント
新田守男
「レースのペースが悪くて、ボクらのイメージよりも1周1.5秒くらい遅い感じなんですね。それを何とか改善していかないと、いい結果は出ないですね。最終戦までにいろいろ検証して、もっと競争力を高めたいですね」
阪口晴南
「コースインした時にトップのBRZから結構後ろだったので、周回遅れになってしまい、勝負権を失いました。レースペースも良くなくて、苦しい展開でした。今回のデータを十分に検証して、最終戦で建て直したいですね」
from K-tunes RACING 2020スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート
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