11月4日、スーパーGT GT300クラスに参戦するARTAは、11月7〜8日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されるスーパーGT第7戦『FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE』、および最終戦となる第8戦富士スピードウェイで、ARTA NSX GT3の高木真一の代役として2020年途中までFIA-F2に参戦していた松下信治を起用すると発表した。
今季はチームの大黒柱である高木と、若き大湯都史樹のコンビで参戦し、二度の表彰台獲得でランキング3位につけているARTA。ただ、11月1日に岡山国際サーキットで開催されたピレリスーパー耐久シリーズ第3戦で、高木はHIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3をドライブしていた最中、6周目のヘアピンでクラッシュ。腰椎と右手首を骨折する負傷を負った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響によるタイトスケジュールのなかで、11月7〜8日にはスーパーGT第7戦もてぎが開催されるが、当然高木は療養に充てなければならず、完治するまでには相当な日数を要するとのことで、ARTAとしてはやむなくドライバーの変更を決定した。
高木の代役として参戦することになったのは、2020年シーズン途中までFIA-F2に参戦していた松下だ。2015年からヨーロッパに渡り、GP2やF2でトップを争ってきたほか、2016年にはF1テストドライバーも務めてきた松下は、今季F2のシートをシーズン途中で失っていた。
速さ、実力という点では、豪華すぎるほどの代役とも言えるが、2018年に全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦していたとはいえ、スーパーGTは初参戦となる。またGT3でのレース経験もないことから、注目の参戦となりそうだ。
ARTAでは高木について「高木選手は大湯都史樹選手とともに、現在ドライバーランキング3位で2年連続のチャンピオンを目指していただけに、非常に残念なドライバー変更となってしまいました。11月5日に手術が行われるとのことで、しっかりと治療して完治することをチーム全員が願っています」とプレスリリースのなかで触れた。なお、松下の参戦は競技会組織委員会および競技会審査委員会の承認を得てから正式決定となる。
from スーパーGT:ARTA、S耐岡山で負傷の高木真一の代役として松下信治の起用を発表
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