10月24日、鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第6戦鈴鹿の公式練習の最中、日立オートモティブシステムズシケインでクラッシュを喫したGT300クラスのたかのこの湯 RC F GT3。車両のダメージが大きく予選・決勝への参戦を見合わせたが、11月7〜8日に開催されるスーパーGT第7戦ツインリンクもてぎに向け、たかのこの湯 RC F GT3がピットに運び込まれた。
今季からスーパーGTに挑んでいるMax Racingは、久保凜太郎/三宅淳詞のコンビで好走をみせてきたが、第6戦鈴鹿の公式練習の最中、日立オートモティブシステムズシケインにアプローチする際に、ブレーキに“ノックバック”の症状が出たとみられ、ブレーキが利かず、前をいくADVICS muta 86MCへの追突を回避しようとクラッシュを喫してしまった。
ドライブしていた久保に幸い怪我はなかったが、たかのこの湯 RC F GT3はフレームやミッションにまでダメージが及んでおり、レースウイークの修復を断念。市販車の骨格を使うGT3カーでは、フレームの修復は影響が大きい。Max Racingは11月7〜8日に迫った第7戦もてぎに向け、対応を協議することになった。
メンテナンスを務めるつちやエンジニアリングの土屋武士代表によれば、第7戦、第8戦へさまざまな可能性を検討した結果、トヨタから今シーズンの残り2戦と来季も含めた提案がチームへあり、今回ツインリンクもてぎに持ち込まれたRC F GT3を“お借り”することになった。フレーム交換という手段もあったが、シーズンの残りを考えた場合、最も良い方法だったという。
この“復活”したたかのこの湯 RC F GT3は、鈴鹿まで走っていた車両とは別のユーズドカーで、今後イベント等で使用が検討され、整備済みだったが、この車体をMax Racingが借りる形で11月4日にカラーリングが施され、ツインリンクもてぎに持ち込まれたというわけだ。
カラーリングは第6戦鈴鹿までとは微妙に異なっており、チームの母体であるオオノ開發が運営する新たなオープンカー専門レンタカー店、『道後シラサギレンタカー(https://dogo-shirasagi.jp)』のロゴがボンネットとリヤウイングに入れられている。
ちなみに、ここからが遊びごころあふれるMax Racing“らしい”ところだが、リヤバンパーにはカーナンバーの『244』が規定どおり入っており、その左にはひらがなで『わ』の文字が。土屋武士代表が思いつき入れたものだそうで、チームオーナーからも快諾が出たもの。理由は推して知るべしだ。
レクサスRC F GT3にとっては、ツインリンクもてぎは比較的得意ではないコースだが、第7戦、そしてチームの初年度の締めくくりとなる第8戦富士に向け、好走を期待したいところだ。
from チームらしいネタも。第6戦鈴鹿でクラッシュのたかのこの湯 RC F GT3が第7戦もてぎに登場
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