2020 AUTOBACS SUPER GT Round6
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE
■開催日 10月24日(土)公式予選、10月25日(日)決勝■開催地 鈴鹿サーキット
■入場者数 公式予選 9500人、決勝 1万9000人 大会延べ入場者数2万8500人
■公式練習、公式予選10月24日(土)【3番手】
天候:晴れ
コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始20℃/30℃、Q2開始20℃/27℃、Q2終了20℃/26℃(GT500時)
前日の設営時には雨が降っていたが、公式練習、公式予選の行われる土曜日は朝から高く澄みきった秋の空のもと9:20から公式練習が始まった。今大会まではウエイトハンデが、獲得ポイント×2kgを搭載されるため、一番重量差のあるレースとなった。19号車は軽いウエイトのため、優勝候補に上がっていた。
気温20℃、路温24℃のなか、国本選手から走りだした。タイヤはソフトとミディアムの2セットの確認。寒い鈴鹿でのデータは全く無い為、まずはタイヤ確認を国本選手が行った。やはり想定温度が難しく、タイヤの特性を更に探る為、マシン側の微調整をおこなった。タイムは全体で5番手は出したがトラフィックなどで他のチームのタイムもまだ思っいたより上がっていなかった。
途中クラッシュした車両が出た為、赤旗中断したが、そのタイミングで宮田選手に交代し、ロングランの確認を進めていった。混走時間の終わる直前にトラブルも出たが、ピットには無事に戻り、占有走行に向けてセットを変更し、宮田選手が予選を想定してアタックをした。
計測3周目にアタックを開始し、各セクター自己ベストタイムを更新していく、セクター3では全体ベストも出し、1分45秒462でトップタイムを叩きだした。その後、64号車がタイムを更新した為、2番手となったが、午後の予選に向けて期待のできる走行となった。
公式予選は先に行われたGT300クラスの予選で赤旗中断があった為、6分遅れの14:39から行われた。1分ほどピットで待ち、コースへと向かった。タイヤに熱を入れいよいよアタックをというタイミングで23号車がコースアウトして、回収の為、赤旗中断に。
14:58に残り時間5分で再開されると、既にウォームアップを終えているので、グリップの一番おいしいところを逃さないように計測1周目にアタック開始。28.828秒、17.423秒、39.038秒と公式練習でのタイムを各センター更新してくると、セクター4では19.747と全体でのベストを出し、1分45秒036のトップタイムを叩きだした。その後タイムを更新してくる車両はなく、Q1をトップで通過した。
予選Q2は二度の赤旗により20分押しで15:31より行われた、開始早々コースインしていく車両もいたが、19号車WedsSport ADVAN GR Supraは1分30秒ほどピットで待ってからコースへと入って行った。アウトラップ後に1周のウォームアップを挟み、アタックを開始した。各セクターで自己ベストを更新してきたが8号車の出していたトップタイムには0.3秒ほど足らず3番手となった。前戦に続き2列目を獲得し、GR Supra勢、横浜ゴム装着マシン勢でのトップから決勝はスタートとなった。
●予選後コメント
国本雄資選手
「予選は3番手でした。予選Q1では莉朋選手が良いアタックでバトンを繋いでくれたんで、今回僕がポールを獲ると思って、気合が入っていたのですが、アタックに入った1コーナーで、パワステが効きづらい状況になってしまって、少し不安なままアタックすることになり、自分としては少し、悔しい予選となってしまいました。タイムも想定していたよりも少し、出ていなかったので、不本意な予選となりました。ただ、3番手で終えられたので、明日の決勝は良いバトルをして、そこから前の2台を抜いて、優勝できるように精一杯走りたいと思います。チーム一丸となって、がんばりますので応援よろしくお願い致します」
宮田莉朋選手
「予選3番手で終えました。練習走行からトラブルもありましたが、なんとか予選に向けて微調整をして、Q1を担当して、トップでQ2につなぐことができました。非常に僅差なタイムで、終えた予選ですが、明日の決勝もどうなるのかわからないので、とにかくプッシュして、トップで終えられるようにチームとともに頑張りたいと思います。引続き明日も応援よろしくお願い致します」
坂東正敬監督
「エンジニアのパフォーマンスと持ち込みタイヤのパフォーマンスをドライバーがうまく操ってくれてQ1トップ、Q2は3番手と言う形になりました。もちろんポールポジションを狙っていたので少し残念ですがパワステトラブルが出てしまいドライバーは不完全燃焼でした。しかしポジティブにGR Supraトップ、横浜ゴムトップだったので明日は2台抜いてトップでファンの皆様に感動を与えたいと思います」
■決勝 10月25日(日)【9位】
天候:晴れ
コース:ドライ
気温/路面温度 開始:20度/32度>中盤:20度/31度>終盤:20度/28度
新型コロナウイルスの対策で行われていた観客の入場規制も段階的に解除されていき、今大会の決勝日は1万9000人ものの観客が見守るなか、11:40より決勝前のウォームアップ走行が行われ最終チェックが進められた。この時点はおそらく全車満タンだったと思われる。
昨日の予選からセットを決勝用にして確認がおこなわれた。国本選手から乗り込み、3番手タイムを記録し、バランスの良さを見せ6周目に宮田選手への交代とともにタイヤ交換、給油までフルシミュレーションをし、メカニックも最終確認をおこなった。
12:18にピットロードがオープンになると早速ピットを離れグリッドへ向かった。スタートドライバーの国本選手はエンジニアとブレーキの温め具合も確認しながら3番グリッドへマシンをつけた。
13:00に1周のフォーメーションを行い、そのままレースがスタート。2番手の64号車にピタリと張り付きつつ、1コーナーはアウト側から前を伺うが、64号車のタイヤのウォームアップも良く、1コーナー、2コーナーでは抜けず、19号車を含め上位陣は大きな順位変動はなく、300kmのレースが始まった。
前の2台が他車よりも少しペースがよく、抜け出した形になると、3番手争いが激しくなった。4周目には12号車に真後ろに付かれるが、国本選手は巧みなライン取りで、ポジションをキープした。しかし、タイヤのピックアップの影響などもあり、6周目の1コーナーでスリップについていた12号車に抜かれてしまい4番手へ後退。そのすぐ後ろにいた38号車にも翌周の1コーナーで前に出られてしまった。
その後はペースが戻り失ったポジションを取り返すべく、ギャップを詰めていった。前のマシンの姿も大きく見えるぐらいまで追いついたが、後ろから来ていた3号車も同じようなペースで詰めてきていた為、5番手争いのバトルが始まってしまった。
21周目次のタイミングでピットインの準備をしていたところ、S字コーナーからトラブル発生も無線が入った。トラブルを抱えたままほぼ一周走り、なんとかピットにたどり着き、ドライバー交代、タイヤ交換と給油を行い、14番手でコースへと復帰した。
ピットへと向かっていたタイミングで、コースオフした車両が出ていた為、セーフティカーが導入されていたので、幸いにもトップとも同一周回だったので、ここからは宮田選手がひとつでも上の順位での入賞を目指し、猛追した。27周目にセーフティーカーが導入戻りレースが再開された。
その周の130Rで17号車が外側に膨らんだ隙に前に出て13番手。37号車がドライブスルーペナルティで後退し12番手。29周目には16号車を抜き、11番手。前のマシンより1秒近く速いペースで距離を詰めていき、35周目に14号車を抜き、入賞圏内の10番手。37周目には39号車も抜き9番手へ。
その後前の24号車にも追いつき、さらに前を目指すが、テール・トゥ・ノーズのバトルはファイナルラップまで10周近く続けられたが、残念ながら前に出る事はできず9位でチェッカーを受けた。
上位からのスタートだったが、またしても優勝、表彰台を逃す悔しいレースとなったが、次戦はもてぎではウエイト半減と得意なコースなので、チーム一丸となり、今シーズンここまでの悔しさを糧に優勝を目指したいと思います。
●決勝後コメント
国本雄資選手
「レースは9番手でした。前半スティント走って最初のところでは、前についていっていたのですが、徐々にペースが落ちてきてしまい。順位を落としてしまいました。中盤から後半では周りのペースと遜色ない感じで走れていたので、自分のスティントの最後でもう一度チャンスがあるかと思っていました。しかし、トラブルが出てしまい勝負権がなくなり、順位を大きく落としてしまいました。なんとかピットに戻りそこでタイヤ交換、給油、ドライバー交代をしました」
「セーフティーカーのタイミングがよく、トラブルでのロスは最小限になり同一周回でコースに戻ることができました。莉朋選手は前半とは違うタイヤを装着して走り、オーバーテイクをでき、9位でポイントを獲ることができました。ただ、3番手からのスタートで狙っていたレースでもあったので、とても悔しいです。その分次戦のもてぎでは力強いレースができるようにまた準備していきたいと思います。応援ありがとうございました」
宮田莉朋選手
「決勝は9位で終えました。国本選手がスタートで、なんとか順位をキープできるように走っていてくれていたのですが、悪いタイミングでトラブルが出てしまったので、ドライバー交代して自分がコースに戻ったタイミングでは最後尾まで落ちてしまっていました」
「その後できる限りプッシュしたのですが、再びトラブルが出ないように慎重に走っていたところがあったので、全開で攻めることができず、結果は9位でしたが、まだまだ苦しいところもあり、勝つためにはもっとレベルの高い所に行かなくてはならないと思いました。前回は本当に悔しい思いをしたもてぎなので、次こそは予選、決勝でトップになれるように気持ちを切り替えていきたいと思います。今大会も応援ありがとうございました」
坂東正敬監督
「本当に不運です。悔しいです。みなさまに謝ってばかりで申し訳ないです。21周目に不運のピットインでした。予定は22周でした。幸いにも同一周回で最後尾からの追い上げで9位でしたが不満足です。メカニック、エンジニア、ドライバーの努力を結果で救ってあげたいです。沢山の応援ありがとうございました。残り2戦全力で戦いますので応援宜しくお願いします。ファンのみなさま、スポンサー、パートナーのみなさま、お待たせばかりで申し訳ありません」
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from TGR TEAM WedsSport BANDOH 2020スーパーGT第6戦鈴鹿 レースレポート
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