K-tunes RACING
2020.10.24-25
SUZUKA CIRCUIT
Round.6
鈴鹿 予選
予選Q1、Q2ともにトップ 今シーズン初のPP獲得!!
AUTOBACS SUPER GT 第6戦鈴鹿は、10月24日(土)公式予選が行われました。その結果は、見事に阪口晴南選手がポールポジションを獲得しました。チームにとっては今シーズン初であり、阪口晴南選手にとっても記念すべきSUPER GT初のポールポジションとなりました。
LEXUS RC F GT3にとって相性の良い鈴鹿サーキットは、これまでも2018年、2019年と優勝を飾っています。それはエンジンパワーではなく、コーナリング性能が要求されるコースだからです。そして、同時にタイヤの性能にも大きく影響を受けることになります。
今シーズン第3戦も鈴鹿サーキットでしたが、その時点ではまだダンロップタイヤについてのデータが不十分で、その性能を活かし切ることができませんでした。苦しいシーズンながら、一戦一戦を積み重ね、ドライバー、チーム、マシンが少しずつ進化してきたことが、今回のポールポジションにつながったと言っていいでしょう。
予選Q1、今回は新田守男選手が担当しました。今シーズンはここまで、一発の速さを持つ阪口晴南選手がQ1を担当し、確実にQ2進出を果たすことをチームは目指してきました。しかし、今回は予選上位を狙い、阪口晴南選手をQ2に配したのです。
K-tunes Racing96号車はA組で、ウエイトハンデ100kgのマシンが3台入っているなど、Q2進出には優位な条件に見えました。しかし、そんなことはお構えなしに、新田守男選手は1分56秒459というタイムを記録。A組のトップタイムだけでなく、全体のトップタイムで、しかも唯一1分56秒台という形でした。
自ら志願してQ2に臨むことになった阪口晴南選手は、もはやポールポジションを獲らなければならないようなチームの雰囲気に、いつもより少し緊張気味でした。コース上での混雑を避けるため、あえてコースインを遅らせました。
そしてタイムアタックへ入ると、セクター1、セクター2と全体のベストを更新する区間タイムを記録。鈴鹿は細部までを知り尽くしたホームコースであり、いつもの阪口晴南選手の速さに、さらにブーストがかかります。そして記録したタイムは1分55秒838。
2年前に中山雄一選手が出したコースレコードにはわずかに届きませんでしたが、唯一の55秒台のタイムでした。決勝レースは10月25日(日)13:00からスタートします。ポールポジションからどんなレース展開となるのか、注目です。
■コメント
新田守男
「久々のトップタイムでしたね。本当に久しぶりです。マシンのセットアップの方向性を変えたのと、路面温度がタイヤにマッチしたのが大きいですね。決勝は厳しい部分もありますが、ベストを尽くして良い結果を残したいですね」
阪口晴南
「公式練習の段階からニュータイヤでの一発の速さがあることは確認できていたので、ポールポジションを獲る自信はありました。新田選手の予選アタックで、マシンやコースの状況が良くわかったのも大きかったと思います」
Round.6
鈴鹿 決勝
タイヤトラブルで後退も幸運もあり5位入賞
2020 AUTOBACS SUPER GT 第6戦は、10月25日(日)に
三重県・鈴鹿サーキットで決勝レースが行われ、K-tunes Racing96号車は5位入賞を果たしました。今シーズン2度目の入賞です。
快晴の空の下、予定通りに決勝レースはスタートしました。ポールポジションからスタートした新田守男選手は、2位#61山内英輝選手とともに1分59秒台のハイペースで、3位以下のマシンを1周1秒の差を付けて引き離していきました。
そのペースが突然崩れました。タイヤにトラブルが発生し、グリップ力が大きく低下してしまったのです。ラップタイムは2分6秒台というレベルで、他のマシンよりも4秒以上遅いタイムです。これでは順位を守ることはできません。
タイヤ交換をすれば解決しますが、ドライバー交代は今回は16周を走らないとNGというレギュレーションです。そこまで新田守男選手に、がんばってもらうしかありません。7周目に3位、8周目に5位、10周目には6位、そして14周目には9位にまでポジションを落としてしまいました。
そしてきっちり16周終了でピットイン、ドライバー交代とタイヤ交換、そして燃料補給を行います。前戦ではミスのあったピット作業ですが、今回はキッチリと無理なくコースへ送り出すことができました。
阪口晴南選手は18位で戻りましたが、しかし上位陣はまだピットインしていませんでした。そして20周目、コースアウトしたマシンあり、セーフティカーが入りました。その間はピットレーンが閉鎖されるので、ピットインすることができません。セーフティカーの先導によって、トップとのタイム差が消えます。そのタイム差の中にはピットインしたことのロスタイムが含まれているため、大きく順位を上げることができたのです。
18位ですが、ドライバー交代を済ませたマシンの中では6位。ここからの阪口晴南選手の追い上げに期待が集りました。しかしトラブルが発生したタイヤをセーブしながらでは、そう簡単にオーバーテイクすることができません。
結局、ひとつポジションを上げ、5位でチェッカーを受けることになりました。タイヤトラブルによって失ったポジションでしたが、セーフティカーのタイミングに助けられ、5位を獲得できました。
次戦は第7戦、11月7日~8日に栃木県・ツインリンクもてぎでの開催となります。前回のもてぎでは4位入賞をしているだけに、大きな成果を期待したいところです。
■コメント
新田守男
「レース序盤はいいペースで走ることができたんですが、タイヤトラブルが発生してしまい、ポジションを守ることができませんでした。本当に残念です。ただセーフティカーに助けられて5位入賞できて、良かったです」
阪口晴南
「新田選手にタイヤのトラブルについての情報をもらったので、おなじことが起きないようにタイヤをケアしながら走りました。予選のように走るわけにはいかなかったので、追い上げるのは難しかったですね」
from K-tunes RACING 2020スーパーGT第6戦鈴鹿 レースレポート
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