2020年シーズン2度目となる鈴鹿サーキットでのスーパーGT第6戦GT300クラス公式予選を終え、ポールポジションを獲得したK-tunes RC F GT3の新田守男と阪口晴南が、その喜びと苦労、また明日の決勝レースへの展望を語った。
新田守男
Q1担当/ベストタイム:1分56秒459
「僕たちは今シーズンからダンロップタイヤに変わり、今回の鈴鹿戦まで、我々の方がタイヤに合わせこむことが大変な状況でした。今回の公式練習でも、今までの状況とおなじように少し問題点がありましたが、予選に向けて大きくセットアップ等を変更しました。その変更したところが、比較的良い方向に向いてくれました」
「(担当した)Q1ではそこそこ良いタイムで走ることができたので、(阪口)晴南が自分の中で『今回はQ2を走りたい』という自信もあったようなので、その要望どおり、なんとかQ1を突破してくるという形で晴南にバトンを渡せました。その晴南も本当に良いパフォーマンスで走ってくれたので、今回の予選は非常に良かったなと思っています」
「コロナ禍のなかでまだまだ心配なことが沢山ある状況ですけれども、みなさんサーキットに足を運んで頂いて、生でレースを見て頂けるファンの方たちがいるということにすごく感動しています。これからもっともっと、いろいろなスポーツ界もそうでしょうけれど、スーパーGTがみなさんの元気だとか、力になれるようなレースになっていけることを願いながら、明日一生懸命みなさんに良いレースをお見せしたいという風に思います」
■自身初ポール獲得の阪口「ここが一番チャンスだと思っていた」
阪口晴南
Q2担当/ベストタイム:1分55秒838
「公式練習の段階でも悪くはなかったのですが、ポールポジションを争えるかと言われると、そうでもないような位置でした。ただ、なぜか自分のなかでは自信があって、こことここを直せばポールポジションが取れるんじゃないかという予想といいますか、イメージをつけていました。それを予選の前に強く言わさせて頂いて、新田さんも快く? 了承して頂きました(笑)。そして監督とエンジニアさんも『そこまで言うなら』ということを言ってくださったので、僕がQ2を走らせてもらうことになりました」
「Q1に向けて大きくクルマのセットアップも変更しましたし、本当にどうなるか分からない難しいアタックだったと思うのですが、新田さんが本当に素晴らしいアタックをしてくれてQ1トップで帰ってきてくれました。またそれが自分へのプレッシャーにもなったのですが、クルマとタイヤが良い状態にあることを確認してもらえましたし、そこからはほとんど何も変えずに、自分が乗ってQ2のアタックに集中することができました」
「本当に僕は最後のアタックを1周まとめて、チームにトップを取って帰るという仕事だけだったので、その仕事がまずこなせて良かったと思います。去年は優勝できましたが、惜しくもポールポジションは獲得できませんでした。その意味で去年の忘れ物も今年しっかりと取れたので、本当に良かったなと思います」
「今年はほとんどQ1を担当させてもらったのですが、今回のレースが一番ウエイトハンディが効くラウンドです。そしてRC Fが(鈴鹿サーキットを)得意だということはみなさんご存知だと思うので、サーキットに入る前からここが一番チャンスなんじゃないかなと自分で思っていました。そして、今回の土曜日に関しては、正直目立ちたいなと思っていたので、それをチームに強く言わせてもらったことは事実です」
「また、そうやって自分の意見をしっかりと言わせてもらえるようなチーム作りを影山(正彦)監督と、新田さんがしてくれるので、若手の意見を汲み取ってくれる心の広いチームのなかで走らせてもらえているので、そうやって強く言えました。ですが、強く言ったからには自分の言葉に責任をもってトップで帰って来なければいけないのは分かっていたので、それができて良かったです」
「毎年サーキットに足を運んでくださる方もいらっしゃったのですが、コロナウイルスの影響でサーキットに来れなくなってしまったのが、普通ではなかったんだなということを改めて思いましたし、こうやって来てくださるというのは本当に感謝しないといけないなと思っています」
「そんなみなさんの前で走るというのは、また違うと思いますし、力を沢山頂くので、そういう力を自分たちの中に留めて明日も頑張りたいと思います。我々は岡山のレーシングチームですが、サーキットに残念ながら来られなかった人もぜひ中継を見て頂いて、僕らを応援してもらえたらなと思いますので、明日は頑張ります」
from 初ポール獲得の阪口「今回は正直目立ちたいと思っていた」【スーパーGT第6戦GT300予選会見】
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