ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第6戦鈴鹿 予選レポート

ARTA
2020 AUTOBACS SUPER GT
Rd.6 鈴鹿サーキット

GT300 予選レポート

100kgウェイトをものともせず予選7位、明日はさらに上位を狙う

 今季まだ優勝が無い#55 ARTA NSX GT3だが、ハンディキャップウェイトは100kgに達している。鈴鹿は相性の良いコースだが、この重さで予選でどの程度上位に食い込めるかは未知数だった。少しでも前のポジションでレースを始め、レースも優位に展開出来るようにチームはセットアップを進めた。Q1を突破出来そうな手応えがあったので、最初に高木真一がアタックを行う事になった。

 今回も2グループに分けてQ1が行われたが、高木はAグループで出走した。陽が当たるところは暖かいが気温は徐々に下がり始めてきて、コンディション変化が心配だったが、高木は5番手のタイムを叩き出し見事Q1を突破してみせた。

 Q2は大湯都史樹。前回の鈴鹿では元気の良い走りを我々に見せてくれたが、勢いが良すぎたせいか、リタイヤに終わってしまった。大湯にとって今回はそのリベンジマッチ。大湯のここ数戦の走りには目を見張るものがあり、予選の順位が期待された。

 大湯は見事な走りを魅せ、何と7番手という好位置で予選を終えた。レースのセットは良さそうなので、明日は表彰台を狙いたい。

大湯都史樹(ARTA NSX GT3)
大湯都史樹(ARTA NSX GT3)

土屋圭市アドバイザーのコメント
「100kg積んでいる割には7番手というのは良く出来たと思うね。言い方を変えると4台抜けば表彰台だからね。周りの車が何秒ぐらいで走るか良く観察して今から良く考えておきます」

岡島慎太郎エンジニアのコメント
「Q1は高木さんで確実に突破出来るように考えていましたが、高木さんは不安に思っていたようです。しかし、何とかQ1は突破する事が出来ました。Q2は大湯で上位を狙おうと思っていました。セットアップ的にもQ1、Q2とも良いフィーリングで持っていくことは出来たのですが、100kgのウェイトが効いて7番手というポジションになってしまいました。この重さで最低限のパフォーマンスは発揮出来たと思っています。レースに関しては朝のフリー走行から色々試していて、良かった材料を組み合わせれば良いところへ行けると感じています。むしろ予選より良い結果を出せるのではないかと思っています」

高木真一選手のコメント
「100kgのウェイトを積んで走ったのですが、他にも5台ぐらいいるという事で、その上位のチームとの戦いになると思うのですが、朝のフリー走行から重さは感じるものの100kg積んでいるとは思えないほど車のバランスが良かったです。逆にレースのセットアップが見え隠れしていますが、今日の予選に関してはイメージ通りの車だったので思いっ切り攻める事が出来ました。Q1突破が厳しそうだったら大湯に行ってもらおうと思っていましたが、何とか通れそうだったのでボクが先に行きました。100kg積んだ中では良く出来た予選でしたし、大湯が頑張ってくれたからだと思います。大事なのは予選より明日の順位なのでチャンピオン争いに近づけるように頑張ります」

大湯都史樹選手のコメント
「出来れば5番手までが接戦だったので、もう少し前に行きたかったです。ボク個人としてはそこは残念です。しかし、高木さんも素晴らしい走りでQ1を余裕で通過しましたし、良いポジションでスタートを切れるのでレースでは良い結果を出せるように頑張ります」



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