GT300 決勝レポート
ドライバーの力とピットインのタイミングで2位表彰台
スタートを務めた高木真一はクリーンスタートを切ったが、スタート直後に500クラスで接触があり、カウルがコース上に散乱し序盤からセーフティーカーが入る。高木はタイヤを暖めながらリスタートを待った。
コース上がクリーンになり、5周目にリスタートが切られる。高木はポジションをキープして前を追った。徐々にタイヤが暖まりペースも上がり、高木は10周目にひとつポジションを上げ、ポイント圏内の10番手で走行を続ける。高木のペースは良く、12周目に8番手に浮上。しかし、膠着状態が続いたので20周目にルーティンのピットインを行う。
後半は大湯都史樹。25番手でコースに復帰。大湯のペースは良く、40周目までには4番手までポジションを上げる。さらに、大湯は徐々に上位との差を詰めて行く。終盤は2番手争いに加わり、残り2周で2台を一気に抜き去り、2番手にポジションを上げる。このままチェッカーを受け、今季2回目の表彰台を獲得した。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「真一が安定したレース運びで大湯につなぎ、勢いのある大湯は一気にポジションを上げて表彰台を獲得して、本当に見応えのあるレースだったね。エンジニアやメカニックも本当に良くやってくれた。お客さんがいる前でこういうレースが出来たのは本当に嬉しいね」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「上位2台のペースが終盤落ちてきてそれを大湯が抜いてくれて2位が獲れました。その2台は2輪交換という戦略を採っていたので、それが故にボク達にもチャンスが生まれたのかな?と思っています。レースのセットアップに関しては狙っていたものと違っていましたが、ドライバーの力とピットインのタイミングが良かったのでポジションを上げる事が出来たと思います。セットに関しては満足していないので、次回に向けて見直して行きたいです」
高木真一選手のコメント
「タイヤの暖まりはいつも良くないのですが、対策していって出ていったら、すぐにセーフティーカーが入っちゃったので、結局そのチャンスが無くなってしまいました。でも、逆に落ち着いてレースが出来て、その後は確実にポジションを上げていく事が出来ました。車のポテンシャルを生かして、何とか8番手くらいまでポジションアップに成功しました。ピット作業もミスなく出来て、大湯も柔らかめのタイヤでアウトラップを速く走り、かなりマージンを稼げたのでは無いかと思います。車両自体は挽回出来るようなスピードはなかったんですが、上手く順位を上げてくれて2位表彰台を得る事が出来ました。今まで良い流れではなかったので、この流れを後半戦で維持出来るようにしてチャンピオン争いに残っていきたいです」
大湯都史樹選手のコメント
「高木さんも良いポジションでボクにつないでくれて、ボクも良いポジションでペースを上げて走る事が出来ました。しかし、終盤はあまりペースも上がらず苦しいレースでしたが、展開的にも前に追いつく事が出来て良いバトルが出来て、2位を獲れたのは良かったです。今回はお客さんも来てくれて、その中でこのようなレースが出来たのは本当に良かったと思いますし、これからもファンの皆さんの前で期待に応えていけるように頑張って行きたいです」
from ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第5戦富士 決勝レポート
コメント
コメントを投稿