スーパーGT第6戦
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300KM RACE
鈴鹿サーキット
決勝:10月25日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
決勝:2位
スーパーGT第6戦は8月の第3戦と同じ鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)において開催。前回に続き観客を入れてのレースとなったが、朝から天候にも恵まれ大勢のファンがサーキットに詰めかけた。澄み渡る秋空のもと、13時過ぎに300kmの決勝レースがスタート。3番手から阪口がステアリングを握りチーム初表彰台を目指した。
朝から気持ちの良い青空が広がった鈴鹿には、1万9000人と大勢のファンが詰めかけた。決勝を前に11時40分から20分間のウォームアップ走行が行われ、4周目には阪口良平が3位のタイムをマークして決勝に期待を持たせた。
13時4分、グリーンランプが点灯して52周の決勝レースがスタート。ダンロップタイヤを装着したフロントロウの2台がスタート良く3位以下を引き離す。阪口は3位のポジションを守るがタイヤの発熱に時間を要し苦しい序盤となった。しかし数周でタイヤが温まると5秒近くあった2位との差を縮め、8周目のバックストレートでポールスタートから2位に後退していた96号車に並びこれをオーバーテイクし2位に浮上。トップの61号車とは3〜4秒の差で周回し、3位の11号車とは15周目の時点で7.5秒の差を築いた。
18周と早めに阪口はピットイン。タイヤを4本とも交換し給油、そして小高一斗に交代し、完璧なピットワークを決めた。21周目、S字でクラッシュした車両がありセーフティカー(SC)が導入された。この時点での見かけ上の順位は12位であるが、11位までの車両はピット作業を済ませておらず、小高は実質のトップを走行していた!
25周完了でリスタート。ところが小高はSC中にピックアップを拾ってしまいリスタート後はペースが上がらない。そこへペースを上げて来た21号車に追いつかれ27周目の1コーナーで順位を譲ることになった。29周で前をいくピットインを済ませてなかった車両がピットインすると、小高はトップの21号車と2.8秒差の2位へ。5.5秒後方で3位を走る5号車はタイヤを交換しておらず追いつかれる不安もなかった。
しかし36周目に3位に浮上した4号車が小高との差を詰めてきて、41周目にはその差は2秒を切り、43周目には1秒を切り44周目にはテール・トゥ・ノーズの状態に。しかし小高はこの追撃を最後まで抑えきり、2位を守ってチェッカー。残念ながら初優勝は残り2戦にお預けとなったが、チームの最高位であり初表彰台を獲得するレースとなった。
第7戦は2週間後の11月7~8日にツインリンクもてぎで開催される。
■コメント
阪口良平
「タイヤに熱が入るのに時間がかかるのは分かっていたのでスタート直後は苦労するだろうなと思っていました。タイヤが温まってからはペースも上がって、後続との距離も離せた頃から自分のペースでコントロールしながら走れるようになりました。前の2台に追いついて、96号車はスプーンの2個目でインに入ってバックストレートで並びパスできて、ペースも良い感じになりましたが、シケインの立ち上がりでトラクションが掛かりにくくちょっときつくなったところでピットインしました。タイヤ交換もして一斗には良い状態で渡すことができました。SCのタイミングも良く実質トップに立てました。2位はチーム最高順位ですし、残り2戦も全力で戦いたいと思います」
小高一斗
「良平さんが良い走りをしてくれました。初めはタイヤ無交換を予定していたのですが、4本交換することになりました。ピットアウトしたらすぐにSC導入となりましたが、その間にピックアップがついてしまい数周ペースが上がらないところで(21号車に)抜かれてしまいました。その後はピックアップも取れましたが、良いペースではありませんでした。トラクションがなかったのを直してレースに臨んだつもりでしたが、もう少し煮詰めておけば良かったですね。リヤのグリップが課題として残りました。GTでは初表彰台でそれはうれしいしチームもホッとしていると思います。もてぎ、富士では初優勝を目指して頑張ります!」
田中耕太郎チーフエンジニア
「実は今日は勝つつもりで、もらったかな? と思いましたが、伏兵にやられてしまいました。SCは入るだろうし早めにピットインをしてリスク回避すると決めていました。ピットワークも30秒台で送り出せましたし、ドライバーもふたりともノーミスで走ってくれました。まぁ初優勝を逃したのは残念ですが、これもレース。特にGT300クラスは異種格闘技みたいなものですからね。また結果が出せるように残り2戦、努力して頑張りたいですね」
from ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第6戦鈴鹿 決勝レポート
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