2020年スーパーGT第6戦鈴鹿の決勝レースを終え、2016年のもてぎ以来、チームに4年ぶりの勝利をもたらしたHitotsuyama Audi R8 LMSの川端伸太朗と近藤翼が、ともにスーパーGT初優勝の喜びとピットタイミング、今後の展望を語った。
近藤翼/第1スティント担当
「今の気持ちはすごく嬉しいです。初優勝になるので、最高のクルマを用意してくれたチームと、川端選手に非常に感謝しています。僕はスタートを担当したのですが、結構タイヤを労りながら様子を見つつ走っていましたが、スティントの後半タイヤがキツくなってきたので、早めに川端選手に交代しました。なんとか川端選手に繋げることができたので良かったかなと思います」
「僕は、本来ならばクリストファー・ミース選手が乗る予定だったのを、新型コロナウイルスの影響で日本に来られないということで代役としてドライブしているのですが、セッティングなどはチームと川端選手がすごくやってくれるので、僕はそれを信頼して、頑張ってそのセッティングに合わせて乗るというような感じです」
「今回優勝の実感というのは、まだあまりないです。ですが、良い雰囲気で、徐々にチームの成績も上がってきているので、次戦のもてぎでも良いレースができるように頑張りたいと思います」
■悲願の初優勝を挙げた川端「しっかりとゴールまでマシンを導くことができた」
川端伸太朗/第2スティント担当
「僕も近藤選手と一緒で、初優勝になるのでとっても嬉しいです。参戦して3年目になるのですが、最初の年の鈴鹿1000kmをアップガレージさんから参戦させて頂いて、100周目くらいまではトップを走っていたのですが、マシントラブルでリタイアしてしまいました。そのときはすごく悔しい気持ちがあって、その後も頑張ってきたのですが優勝することができませんでした。ようやくそれが報われたような気持ちです」
「前半スティントは近藤選手がすごくハイペースで走ってくれていたので、自分の自信にもなりました。今回からマシンもすごく進化して、最後まで自信を持って走ることができました。なにより、あのタイミングでピットインを決断した監督の判断が運を呼びました。最後は燃費がキツくなってしまい、ずっと抑えた走りになっていくなかで、後ろのマシンとのギャップを計算していたので、すごく疲れました(笑)。ですが、良いクルマを用意してもらえたので、しっかりとゴールまでマシンを導くことができました」
「ピットインのタイミングについては、本来だったら近藤選手で引っ張る予定でした。僕が予選Q2で走行したタイヤがハードよりだったので、前半を引っ張ろうという作戦で近藤選手にスタートを担当してもらいました。(レースでは)11号車(GAINER TANAX GT-R)に前を抑えられている状況で、タイムも徐々に落ちてきました。そしてGT-Rを追い抜くことは難しかったので、早めにピットに入ろうという決断をしました。その後、僕に変わってから2周目にセーフティカーが導入されました」
「もてぎでは、前回もタイヤ選択の失敗で、予選でほぼ最後尾からのスタートでしたが、5位までポジションを上げられた実績もありますし、アウディのマシン的にも、もてぎは得意なサーキットだと思いますので、次も表彰台、そして優勝を狙っていければという風に思っています」
from 初優勝の川端「マシンもすごく進化して、最後まで自信を持って走ることができた」【第6戦鈴鹿GT300優勝会見】
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