スーパーGT第4戦、Audi R8 LMSが5位入賞
・#21 Audi Team Hitotsuyamaが予選26位から追い上げ、5位でレースをフィニッシュ
・#33 X Worksは予選24位からのスタートし、着実な走りで17位完走を遂げる
アウディジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ・ノアック)は、Audi R8 LMSで2020年シーズンのスーパーGT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。9月12日(土)〜13日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県1周4.801km)で2020スーパーGT第4戦となる『MOTEGI GT 300km RACE』が開催されました。
アウディジャパンとパートナーシップ契約を締結している#21 Audi Team Hitotsuyamaは、今シーズン、ドライバーラインアップ、そしてマシンのカラーリングも新たに赤へと一新。当初、Audi Sportドライバーであるクリストファー・ミース選手と川端伸太朗選手が組む予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりミース選手の来日がかなわず、今回も近藤翼選手にステアリングが託されました。
#33 X Worksは、昨年のスーパーGT GT300クラスをはじめ、スーパー耐久にも参戦する香港国籍のレーシングチームです。人気アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とのプロモーションタイアップにより、エヴァンゲリオン初号機をイメージしたカラーを採用。ドライバーは香港人コンビのショウン・トン選手とアレックス・アウ選手の組み合わせ。新型コロナウイルスの影響によりアレックス・アウ選手が入国できず、代役として第3戦に続いて2018年シーズンのスーパーGT GT300クラスに参戦していた木村武史選手がエントリーしました。
土曜日の予選は時おり小雨が降る曇天のもと、気温25度、路面温度29度とタイヤ選択の難しい状況でのタイムアタックとなりました。参加車両の多いGT300クラスの予選は、A組、B組のふたつに分かれて行われ、それぞれQ1の上位8台がQ2へと進出するノックダウン方式となっています。今大会では、#21 Audi Team Hitotsuyamaと#33 X Worksの2台ともにB組へと配分。
B組の予選が始まる頃には雨脚が強まっており、開始直後にいきなりコースアウトする車両が出て、予選は赤旗中断となりました。これを機に#21近藤選手、#33ショウン・トン選手の2台のAudi R8 LMSをはじめ、計6チームがレインタイヤに履き替えて予選に挑みました。しかし、想定していたほど雨は降らずレインタイヤ勢は苦戦。#21、#33ともに予選Q1を突破できず、#21 Audi Team Hitotsuyamaは予選26位、#33 X Worksは予選24位でグリッドに並ぶことになりました。
日曜日午後1時、気温27度、曇天ながらもドライコンディションで、決勝レースがスタート。#21 Audi Team Hitotsuyamaのスタートドライバーは近藤選手がつとめました。冷静にスタートを決めてオープニングラップでポジションを4つアップ。途中、多重クラッシュでセーフティカーが入るなどレースは荒れた展開となりましたが、その後も着実に追い上げ20周を重ねた頃には、既に14位を走行していました。
23周を終えて、第2スティントの川端選手へとバトンタッチ。コースに復帰後、川端選手も上位チームに迫るタイムで好走をみせ、次々と上位のマシンを追い抜いていきます。39周を終えた頃にはついに10位入賞圏内を走行していました。ここでふたたびセーフティカーが入る波乱の展開に。レース再開後はコンマ数秒を競う三つ巴のバトルを制し7位にまで順位をアップ。そしてファイナルラップで上位2台のマシンが燃料切れでコース上にストップ。#21 Audi Team Hitotsuyamaは見事に5位入賞を果たしました。
一方#33 X Worksは、スタートドライバーを木村選手がつとめ、スタートポジションをキープしながら約20周を走行。第2スティントのショウン・トン選手へとドライバー交代しました。ショウン・トン選手も着実にラップを重ね、後半にはこの日のチームベストタイムも記録。最終的に17位完走となりました。
コメント
#21 Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山亮次
「今日はドライバーもチームもノーミスでいい仕事をして、今シーズンベストの成績をあげることができました。予選Q1は少し雨が降っていたこともあり、午前中の練習走行でウエットを経験していた近藤選手に託しました。予選開始直後に赤旗中断となり、雨脚が強くなっていたので、難しい判断でしたがレインタイヤに賭けました」
「残念ながら予選は15台中13位で終わりましたが、もてぎは得意なコースでもあり、決勝はあくまでも上位を目指していました。近藤選手もとても調子がよくて、10位以上ポジションをあげて、さらに前にいけそうでしたが、GT500クラスのマシンとのラップダウンのタイミングをみて、少し早めにピットインさせました。一方、川端選手もノーミスで最後までとてもいい走りをみせてくれました。次の富士に始まる後半戦にむけて、チーム一丸となってレースに臨みます」
#21 Audi Team Hitotsuyama 川端伸太朗選手
「チームみんなの意気込みが感じられたレースでした。ガソリンの量もぎりぎりまで攻めていましたし、ピットワークも素晴らしかったです。近藤選手が前半のペースをしっかり作ってくれて、タイヤに関する情報も的確に共有してくれたので、最初は抑えながらペースをつくることができました。昨年のチャンピオンカーである55号車を追いあげながら、後ろからすごい勢いで迫ってくる56号車を抑え込む場面では、今シーズンもっとも頭を使いました。今日の結果はチーム力によるものだと思います。新チームでようやく調子が上向きになってきましたし、次は表彰台をめざしていきたいと思います」
#21 Audi Team Hitotsuyama 近藤翼選手
「予選では雨脚が強くなり非常に難しいタイヤ選択になり、結果的には想定していたほど雨がふらず、残念な結果となりましたが、決勝はブレーキ性能に優れるAudi R8 LMSにはチャンスがあると思っていました。実際にレースでもブレーキがよくて、イン側に飛び込んでコーナリングで負けないように踏ん張ってオーバーテイクするシーンが何度もありました。チームの雰囲気もとてもまとまっていましたし、着実に走って結果を出すことができて良かったです。GT300クラスは本当に混戦ですが、こうしてミスをしないで走ることができれば自ずと結果がついてくると思います。次戦の富士も頑張ります」
アウディジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしています。今年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約2700アイテム、約1万1000点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、スーパーGT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームとともに国内外のサーキットを転戦しています。次戦、スーパーGT第5戦は、10月3日(土)〜4日(日)、富士スピードウェイにて開催予定です。
from アウディジャパン 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート
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