GT500 予選レポート
データ無くセットアップに苦戦し下位に沈む
NSX-GTがFR車両になってから初めての鈴鹿だ。セッティングのデータも無い、手探り状態からの走行となった。過去の経験やブリヂストンの協力のもと、セッティングを進めていった。
第1戦、2戦の予選で好調だったARTA NSX-GTは車両の接地感が無く、予選へ向けて苦戦しており、午前のセッションを11番手で終えた。
予選はコンディションの変化を見込んだセットに変更した。Q1のアタッカーは福住仁嶺。福住はセッションの残り時間7分でコースイン。タイヤを暖めながらセット変更による操縦性を確認したが、思ったよりその向上を感じる事が出来なかった。
しかし、何とかQ1を突破し野尻智紀に繋げる為、渾身の力を振り絞ってアタックに入っていった。徐々にタイムアップするものの、Q1を突破するのは難しく、明日は14番手というポジションからのスタートとなってしまった。
鈴木亜久里監督のコメント
「とても厳しい予選になってしまったね。第1戦と2戦の予選が良かっただけに、悔しいというよりショックだね。明日はひとつでもポジションを上げられるようにレースのセットの確認と、戦略を組みたいね」
ライアン・ディングル エンジニアのコメント
「走った事が無いサーキットだったので、過去のデータを参考にして車を持ち込みました。セットアップは富士から鈴鹿に合わせる為に大幅に変えましたが、ドライバーフィーリングもタイムとしてもあまり良くなかったので、予選に向けて大きく変えました。しかし、それが上手くいきませんでした。明日へ向けてはまだデータを見ていないので何とも言えませんが、きちんと解析してポジションを上げられるようにしっかり準備したいです」
野尻智紀選手のコメント
「予選の結果は残念ではありますが、他の車両とこれだけパフォーマンスの差があるので、根本的な問題を見つけられていないのかも知れません。第2戦ではポールも獲れていますが、レースではパフォーマンスが落ちてしまうような事もあったので明日に向けてその問題を見つけられるようにしたいです」
福住仁嶺選手のコメント
「フリー走行の序盤からフィーリングが良く無かったので色々と改善を試みました。車は徐々に良くなってきているのですが、予選では路面変化の事を考えるともっとタイムを出さなければならないと思いました。また、自分自身も上手く乗れていなかったので悔しいですが、これもひとつの経験なので、明日までに改善出来るようにチームと準備していきます」
from ARTA NSX-GT 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート
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