K-tunes Racing 2020スーパーGT第1戦富士 レースレポート

SUPER GT
2020.7.18~19
FUJI SPEEDWAY

予想された苦戦を跳ね返し次につながる11位を獲得

 モータースポーツファンにも、K-tunes Racingにとっても、待望のシーズン開幕戦が、7月18日(土)~19日(日)静岡県富士スピードウェイで開催されました。当初予定されていたスケジュールよりも3カ月遅れ、無観客となりました。
 
 2020年シーズン全てのスケジュールが再編成され、感染予防対策の見地から富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3つサーキットに限定し、全8戦を戦います。
 
 影山正彦チーム監督、新田守男選手、阪口晴南選手は、2019年から不変。LEXUS RC F GT3もバージョンアップはありません。しかしレースを戦う上で重要なタイヤがダンロップへと変更になりました。これはとても重大なトピックスです。
 
 タイヤはそれぞれのメーカーにそれぞれの理論が存在するかのように、実際にタイヤの特性はメーカーごとに大きく異なります。その特性を把握し、活かすことで速さと戦略を磨くことができるのです。そういう意味では、まだダンロップタイヤの経験値の少ない今シーズン序盤、K-tunes Racingは苦戦が予想されます。
 
 それでも予選Q1、阪口晴南選手が見事に8番手タイムをマークし、ギリギリながら予選Q2進出を果たしました。その勢いを得て、新田守男選手もまた予選Q2で8番手タイムを叩き出し、8番グリッドからのスタートとなりました。このあたりは、若き才能とベテランのテクニックによるものといえるでしょう。

K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南) 2020スーパーGT第1戦富士
K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南) 2020スーパーGT第1戦富士

 
 午後に行われた決勝レースは、しかし、そう簡単ではありませんでした。気温が急激に上昇し、使用するタイヤとマッチしなくなったのです。スタートドライバーの新田守男選手はレースペースが上がらず、苦しい展開へ。上位陣のトラブルもあって順位を大きく落としませんでしたが、20周目に9番手で阪口晴南選手へ交代しました。ハードなタイヤへ交換した結果、レースペースは周囲のマシンと同等の1分39秒2~3で安定し、ドライバー交代で24位にまで落とした順位も少しずつ回復。最終的に11位でチェッカーを受けました。
 
 惜しくも10位入賞には届きませんでしたが、苦戦が想定されるなかで、予想以上の結果を手に入れることができました。しかもロングランもこなすことができ、今後のレースで活きるデータを得ることができました。
 
 次戦、8月8日(土)~9日(日)もまたふたたび富士スピードウェイで、無観客の開催となる予定です。着実に進化を続けるK-tunes Racingに、ご期待ください。

■監督・選手コメント

新田守男

「苦しいレースを予想していましたが、予選でいい結果が出て、決勝レースも終わってみれば入賞まであと一歩でした。次のレースに向けて、いいデータが取れたと思うので、次につながるいいレースになったと思います」

阪口晴南

「ダンロップタイヤに変わって、初めてのレースということで、自分の中でもペースコントロールが難しかったですね。でも今回40周以上を走れたので、特性も判ってきましたから、次からはもっとペースアップできると思います」



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