K-tunes Racing 2020スーパーGT富士公式テスト レポート

シーズン再始動!!
前哨戦となる公式テストで速さを見せた

 岡山トヨペットK-tunes Racingが参戦している2020 AUTOBACS SUPER GTは、3月中旬の岡山公式テスト以来、約3カ月半のインターバルを経て、再始動しました。当初全8戦の開催予定だったレースは、開催サーキットを変更する形で8戦がスケジューリングされています。

 その再始動の最初のステップとなる富士公式テストが、6月27日〜28日に行われました。ただし無観客であり、これまでのように多くのファンの熱気はありません。また感染拡大予防対策として、チーム人員も最小限に制限されました。

 この公式テストでは、新しく導入されるFCY(フル・コース・イエロー)のチェックも行われました。マシン回収などのトラブル発生時に、コース全域を同時に追い越し禁止・速度制限が行われるシステムで、これまでのSC(セーフティカー)よりも早く解除でき、順位変動やタイム差の大幅な短縮などが起きにくくなります。

 そうした新規導入システム、レース開幕直前、というだけでも重要性は高いのですが、さらにそれを加速させたのは、今シーズン半数、4レースが富士スピードウェイで開催されることです。シーズンを戦いチャンピオンを争うためには、富士スピードウェイの速さがとても重要だからです。

K-tunes RC F GT3
K-tunes RC F GT3

 1日目、梅雨時ということもあり、25.4℃と気温が低く、しかしとても蒸し暑い天気のなか、3カ月半ぶりにマシンが走行を開始しました。細かなトラブルはあったものの、幸いなことに雨の気配はなく、午前・午後を通じてさまざまなテストメニューを消することができました。

 K-tune Racingの今年のトピックスは、タイヤメーカーがダンロップへと変更されたこと。そのため、タイヤのデータをゼロから作り上げる必要がありました。

 2日目は、走行開始が遅れるのではないか、と思わせるほどの強い雨が降り注いでいました。しかし、徐々に弱まっていく雨のなか、雨用のウエットタイヤのテストには絶好のチャンスでした。

 その午前中、路面コンディションが良くなったところで、新田守男選手は3番手のタイムを記録。また完全なドライへと変わった午後には、阪口晴南選手が6番手タイムをマーク。わずかなタイム差のなかに多くのマシンがひしめくシビアな情況のなか、その速さの一端を見せることができました。

 シーズン開幕戦は7月18日(土)~19日(日)、静岡県・富士スピードウェイで開催されます。ただし感染予防のため、無観客での開催となります。

監督・選手コメント
監督/影山正彦

「とても有意義なテストになったと思います。ダンロップタイヤとの1年目ということで、少しずつお互いの特徴を理解を進めているところです。開幕戦に向けて、いい準備ができたと思います。応援をよろしくお願いします」

ドライバー/阪口晴南

「3カ月半ぶりの走行ということで、少し不安もありましたが、いいテストになったと思います。ダンロップで初の富士だったんですが、スポットにはまれば一発の速さを出せることが判りました。開幕戦に期待してください」

K-tunes RC F GT3
K-tunes RC F GT3


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