スーパーGT:阪口晴南がGT500クラス参戦、それに伴い脇阪薫一がGT300へ復帰

 スーパーGT GT500クラスに参戦するTGR TEAM SARDは8月8〜9日に富士スピードウェイで開催される第2戦富士で、新型コロナウイルス感染拡大防止の水際対策のため入国制限を受けているヘイキ・コバライネンに代わり、2020年シーズンもGT300クラスにK-tunes tacingから参戦中の阪口晴南を起用すると発表した。

 7月18〜19日の開幕戦富士では中山雄一のパートナーとして2019年のGT500クラスチャンピオンの山下健太を起用していたDENSO KOBELCO SARD GR Supra。レギュラードライバーであるコバライネンの不在という状況のなか、中山と山下のドライビングで5位入賞を果たしている。

 第2戦まで2週間をきった現在でも入国制限は継続しており、引き続きコバライネンが来日できない状況が続いているが、開幕戦で第2ドライバーを務めた山下も別のレースプログラムのため第2戦には参加できないという状況となった。そんななか、白羽の矢がたったのは21歳の阪口だった。

 阪口は2019年シーズンのGT300クラスに新田守男とともにK-tunes tacingから参戦し、ドライバーズランキング2位を獲得。2020年シーズンもK-tunes tacingからGT300クラスへ参戦し、開幕戦は11位で完走していた。

 TGR TEAM SARDは「トヨタ自動車株式会社、株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント様を始め関係各位およびレギュラードライバーとして所属するK-tunes Racing様のご快諾に感謝し、皆様の多大なるご協力ご理解により、この度の乗車が実現となったことに深く謝意を表します」と阪口の起用実現には各所の協力があってのことと説明し、感謝の念を表明している。

 阪口のGT500クラスに参戦にともない、K-tunes Racingは第2戦富士で新田守男のパートナーとして脇阪薫一の起用を発表。

 2019年シーズンまでGT300クラスに参戦した脇阪は2020年はGTワールド・チャレンジ・アジアへの参戦を予定している。阪口のGT500参戦にともない、急遽スーパーGTへ復帰することとなった脇阪は若手のチャンスを後押しするチームの姿勢に敬意を表した上で、以下のようにコメントしている。

「まず若手のチャンスを後押ししようとするチームの姿勢に敬意を表します。K-tunes tacingのドライバーとしてレースをするのは初めてとなりますが、末長代表やチームスタッフとは様々なレ ースや研修活動を通じ交流を重ねてきた経緯があります。加えて、影山監督は GT500 クラスでの初めてのパートナーであり、レースだけでなく公私ともに本当にお世話になりましたし、新田選手との関係性は近年のスーパーGTファンにも説明不要だと思います」

「この様なチームの心意気と状況、また信用出来る方々からのオファーで、僕自身も何も迷う要素が無く即決でスムーズに事は進みました。僕が今季参戦するGTワールド・チャレンジ・アジアのテストも頻繁に続いていたので多くのスーパーGT参戦選手よりは乗り込めていますので特に問題はなく、初めてドライブするRC F GT3と久々に履くダンロップタイヤに早く順応する事が必要ですが、そこも旧知の新田選手のデータがあるので問題とならないでしょう」

「僕に求められている事はレースの状況によって刻々と変わると自覚していますので先輩達に「少しは成長したな!」 と言って頂ける様に気を利かせて走ります。とにかく、どんな状況でも笑顔溢れる現場となるでしょうからチームに合流するのが楽しみです」



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