2020年のスーパーGTが富士スピードウェイを舞台に開幕。7月18日(土)午前に行われた公式練習は、RAYBRIG NSX-GTの牧野任祐がトップタイムを記録。GT300クラスはシンティアム・アップル・ロータスの柳田真孝が最速タイムを記録した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、スーパーGT史上もっとも遅い7月第3週での開幕となった2020年シーズン。無観客ではあるが、待望の開幕戦を富士スピードウェイで迎えた。16時から開始を予定していた公式練習は霧によりディレイ。予定開始時刻より1時間15分遅れの17時15分からスタートとなった。霧が晴れるなか、気温20度、路面温度22度、湿度が88%でウエット宣言が出されるなか、路面コンディションは乾きつつあり、各車はドライタイヤを装着。
翌19日の9時半から予定している公式予選では大雨が予想されており、公式通知でも「悪天候により公式予選開始時間が当初の予定より30分以上遅れた場合は、公式予選をキャンセルする。なお、その場合の決勝グリッドは、本日の公式練習で達成されたベストタイムを採用する場合がある」ことが発表された。そのため、全チームが予選アタックを念頭に置きながら、決勝に向けたプログラムを消化しなければならないという難しいセッションを迎えることとなった。
セッション開始から30分が経過した17時45分。GT500クラスでは今回がGT500デビューレースとなるARTA NSX-GTの福住仁嶺が1分28秒214を記録してトップに浮上。2番手はこちらもGT500デビューとなる笹原右京のRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、3番手に平川亮がステアリングを握ったKeePer TOM’S GR Supra、4番手に立川祐路のZENT GR Supra、5番手に塚越広大のKEIHIN NSX-GTが続いた。
一方のGT300クラスは、GAINER TANAX GT-Rの安田裕信を先頭にシンティアム・アップル・ロータスの加藤寛規、そしてTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTをドライブする織戸学のオーダーに。
そんななか、Modulo NSX-GTの大津弘樹がダンロップコーナーでコースオフするも、ダメージはなくコースへ復帰。
17時49分、RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が1分27秒818を記録しトップタイムを更新、しかし14分後、ARTAの福住がベストタイムを更新する1分27秒596を記録し、トップの座を奪え返す。
18時25分から10分間行われたGT300専有走行では本格的に各陣営が予選タイムともなりうる最速アタックの代わりともなるタイムを狙い始める。そんななか、最終コーナーで永井宏明の乗るTOYOTA GR SPORT PRIUS PHVがスピンし、イエローフラッグが振られるも、直後に永井はコースに復帰した。
そんななか、柳田真孝が1分36秒719を記録し、GT300クラスのトップタイムを塗り替える。背後からARTA NSX GT3の大湯が自己ベストを更新するも1分36秒817と柳田にわずかに及ばず2番手となった。
18時35分から同じく10分間行われたGT500専有走行もラップタイムの更新合戦となったが、RAYBRIG NSX-GTの牧野任祐が最終周回で1分27秒248を記録しトップへ浮上。GT500の2番手にはARTA NSX-GT、3番手にはDENSO KOBELCO SARD GR Supraが続き、テストに続いてNSXがポテンシャルの高さを見せた。
2020年のスーパーGT第1戦富士、公式予選は19日(日)の9時30分にスタートする。
from スーパーGT:2020年シーズンが開幕。霧でディレイの公式練習はRAYBRIG NSX-GTがトップタイム
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