新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第22回目は、GT500クラスに参戦するTGR TEAM WAKO’S ROOKIEだ。
■TGR TEAM WAKO’S ROOKIE
マシン:WAKO’S 4CR GR Supra
ドライバー:大嶋和也/坪井翔
カーナンバー:14
監督:高木虎之介
タイヤ:ブリヂストン
2020年から新たにクラス1規定が導入されるGT500クラス。TOYOTA GAZOO RacingはニューマシンのトヨタGRスープラを投入するが、これと同時に“新チーム”が参戦する。2019年のチャンピオンカーをスポンサードした和光ケミカル、そして大嶋和也が加わり、新たに坪井翔、そして高木虎之介監督を迎えたTGR TEAM WAKO’S ROOKIEだ。GT500にはこの名で、そしてROOKIE Racingとしてスーパーフォーミュラとピレリスーパー耐久シリーズに参戦する。
ROOKIE Racingは、2018年にピレリスーパー耐久シリーズのST-4クラスに初めて参戦した。序盤は豊田大輔/飯田章/小倉康宏/MORIZOというドライバーラインアップ、さらに富士24時間では大嶋と石浦宏明も加入。オートポリスからは、シリーズ前半戦にVLNを戦っていた佐々木雅弘も加えたドライバーラインアップでシーズンを通して話題を集めたチームだ。
この『ROOKIE』という名は、TOYOTA GAZOO Racingのファンにはお馴染みの『ルーキーちゃん』から引用されている。モータースポーツが大好きな犬のキャラクターだ。また、チーム立ち上げにあたってはルーキーの気持ちで挑もう……という面もあったよう。
そんなROOKIE Racingは、1年のスーパー耐久参戦を経て、2年目の2020年にはトヨタGRスープラをST-1クラスに、さらに話題のGRヤリスをST-2クラスに投入。さらにGT500クラスにはWAKO’S 4CR GR Supraを、スーパーフォーミュラには大嶋を擁して参戦するなど、大きく活動を広げることになったのだ。なおGT500とSFでは、セルモがメンテナンスと運営を担う。
すでにWAKO’S 4CR GR Supraは公式テストで走行したほか、スーパーフォーミュラもテストに参加。4月20日にはカラーリングも公開されたが、ROOKIE Racingの証と言えるのが、ブルーとイエロー、ホワイトの迷彩。これは2019年に参戦するにあたり考えられたものだ。
またGT500でもSFでもカーナンバー『14』を使うが、これはスーパー耐久でも使っていた『104』に由来する。『トヨタ』の『ト=10』『ヨ=4』からきており、MORIZOがTGRラリーチャレンジに参戦していたときも使っていた番号だ。
2020年は4台が戦うことになるROOKIE Racingだが、その参戦体制をみても分かるとおり、気持ちは『ROOKIE』でも決して『ROOKIE』と侮れない体制が敷かれている。3色の迷彩は2020年のサーキットを賑わす存在になるのは間違いないだろう。
from 開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:TGR TEAM WAKO’S ROOKIE
コメント
コメントを投稿