開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:Max Racing

 新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第23回目は、GT300クラスに参戦するMax Racingだ。

■Max Racing

マシン:たかのこの湯 RC F GT3
ドライバー:久保凜太郎/三宅淳詞
カーナンバー:244
監督:田中哲也
タイヤ:ヨコハマ

 2020年から新たにスーパーGT GT300クラスに参戦する注目のチームが、Max Racingだ。マシンはレクサスRC F GT3を使用し、ドライバーには久保凜太郎と三宅淳詞というふたりの若手を起用する。

 そんなMax Racingは、2018年からピレリスーパー耐久シリーズST-XにRC F GT3を投入した。もともとチームを主宰するGo Maxは、愛媛県で会社を営む経営者。ジェントルマンドライバーとして、世界中のフェラーリチャレンジで大活躍している。チームの活動を通じて、「若い世代にもクルマの楽しさを伝えたい」というのがGo Maxの狙い。自らが出場するというわけではなく、久保と三宅のふたりを起用したのも、若手育成に協力したいという意向からだ。

 チームが走らせるレーシングカーは、RC F GT3もフェラーリも、Go Maxゆかりの愛媛を強く意識したカラーリングとなっている。たかのこの湯 RC F GT3の車名の『たかのこの湯』は、愛媛県松山市鷹子町(たかのこまち)にある温泉施設(現在新型コロナウイルスの影響で休館中)。隣にはたかのこのホテルもある。

 また、サイドに描かれるのは、愛媛県のキャラクターである『みきゃん』。なお、ボンネットに描かれる『浪費癖』というのは、Go Maxの「若者よ損して得とれ! そのためには浪費は必要」という考え方から来ている文字。日本経済を活性化させるために、まずは自分が浪費する……というわけだ。

 さて、そんなMax Racingのカーナンバーは『244』だ。どこかの郵便番号のようにも見えるが、244は横浜市戸塚区で愛媛とは関係ない。ではどんな意味かといえば、Go Maxの本名が『つよし』だから。『つ=2』、『よ=4』、『し=4』というわけだ。フェラーリチャレンジでも『24』を使っているお馴染みの番号だ。

 2020年はすでに岡山公式テストを終えているが、「もともとスーパー耐久でセットアップができているので、あとはスーパーGTのタイヤに合わせられれば」と久保も順調なすべり出しと語っていた。今季もつちやエンジニアリングがメンテナンスを務めるとあり、HOPPY Team TSUCHIYAとは“兄弟チーム”として挑む。新規チームながらどんなパフォーマンスをみせてくれるか、楽しみなところだ。

2020年のスーパーGTに挑むたかのこの湯 RC F GT3。ちなみにマシン各所に貼られたQRコードを読むと、チームHPにジャンプできる。
2020年のスーパーGTに挑むたかのこの湯 RC F GT3。ちなみにマシン各所に貼られたQRコードを読むと、チームHPにジャンプできる。
フェラーリチャレンジに挑戦するGo Max。アジアではトップドライバーのひとりだ。
フェラーリチャレンジに挑戦するGo Max。アジアではトップドライバーのひとりだ。
2020年もピレリスーパー耐久シリーズには参戦を継続。ST-3クラスにフェアレディZで参戦する。
2020年もピレリスーパー耐久シリーズには参戦を継続。ST-3クラスにフェアレディZで参戦する。
2019年にピレリスーパー耐久シリーズST-Xに参戦していたMax RacingのレクサスRC F GT3
2019年にピレリスーパー耐久シリーズST-Xに参戦していたMax RacingのレクサスRC F GT3


from 開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:Max Racing

コメント