開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:K-tunes Racing

 新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第17回目は、GT300クラスに参戦するK-tunes Racingだ。

■K-tunes Racing

マシン:K-tunes RC F GT3
ドライバー:新田守男/阪口晴南
カーナンバー:96
監督:影山正彦
タイヤ:ダンロップ

 ブラックとホワイトに彩られたレクサスRC F GT3で非常にスタイリッシュなうえに、2018年、2019年とGT300クラスのチャンピオンを争う存在となったのがK-tunes Racing。大ベテランながらいまだ衰えぬ速さをもつ新田守男と、若き阪口晴南のコンビも非常に魅力的で、ダンロップにスイッチし、自社メンテナンスとなる2020年もライバルたちからマークされる存在になるのは間違いない。

 そんなK-tunes Racingだが、ボディにも描かれているとおり、岡山トヨペットを母体とするレーシングチームなのは多くの人たちが知るところ。しかし『K-tunes』という名はいったいどこから来ているのだろうか。

 2013年に岡山トヨペットの社内チームとして立ち上げられたK-tunes Racingだが、現在のGRガレージ倉敷がエリア86だったころにチームが作られた。「モータースポーツの魅力をチューンすることで、倉敷から全国へ、世界へモータースポーツファンとクルマファンを広げていきたい」という思いから、倉敷の『K』、そして性能を引き出すよう調整するという意味のチューンを組み合わせ命名された。

 こうしてチームはTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceやインタープロト、岡山チャレンジカップ等に参戦していく。さらに2018年からスーパーGTに参戦を開始するのだが、86/BRZ Raceのころはカーナンバーとして『906』を使っていた。

 この『906』は、いまもサーキットで人気を集める岡山トヨペットのキャラクター『くまる』にちなむ。『くまる=906』という語呂合わせで906を使いはじめたのだが、スーパーGTでは3ケタのカーナンバーを使うチームはそれほど多くなく、『0』をとって『96』にしたのがK-tunes RC F GT3の由来というわけだ。

 2020年はくまるも“達磨”に変貌しマシンのルーフを飾る。不撓不屈の闘志で届かなかったタイトルを目指すK-tunes Racingは、来たる開幕の舞台である地元岡山で、まずは2年連続の勝利を目指していくはずだ。

2020年のスーパーGTを戦うK-tunes RC F GT3
2020年のスーパーGTを戦うK-tunes RC F GT3
2019年第3戦鈴鹿 優勝したK-tunes RC F GT3の新田守男と阪口晴南、影山正彦監督
2019年第3戦鈴鹿 優勝したK-tunes RC F GT3の新田守男と阪口晴南、影山正彦監督
2019年第8戦ツインリンクもてぎ マシンの前に立つKT Honeyの小嶋みやびさんとくまる
2019年第8戦ツインリンクもてぎ マシンの前に立つKT Honeyの小嶋みやびさんとくまる
2018年のK-tunes RC F GT3
2018年のK-tunes RC F GT3
2019年のK-tunes RC F GT3
2019年のK-tunes RC F GT3


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