新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入。年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から3戦が延期となってしまった。ただ開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第1回目は、GT500クラスのKEIHIN REAL RACINGだ。
■KEIHIN REAL RACING
マシン:KEIHIN NSX-GT
ドライバー:塚越広大/ベルトラン・バゲット
カーナンバー:17
監督:金石勝智
タイヤ:ブリヂストン
REAL RACINGは、2007年に『REAL NSX』をスーパーGT GT500クラスに投入。シリーズに初めて参戦を果たした。現在監督を務める金石勝智と、従兄弟の金石年弘のコンビで、初年度はポップカルチャーマガジン『ローリングストーン』のロゴをまとったレッドのNSX-GTを走らせた。
参戦3年目となる2009年からは、年弘と当時ルーキーだった塚越広大のコンビとなり、カラーリングも大胆に変更。グローバルな自動車部品システムメーカーであるケーヒンのブルーをまとうことになった。塚越、そしてケーヒンは現在もチームとともにあり、すでにKEIHIN REAL RACINGを象徴する存在と言ってもいいだろう。
そんなKEIHIN REAL RACINGのチーム名である『REAL』はいったいどんな意味かといえば、「“真の”モータースポーツを自分たちも、ファンの皆さんも楽しんでほしい」という願いの“真”=“REAL”からとられたものだという。
そしてカーナンバーの『17』は、もともとチームの立ち上げの尽力してくれた方、ホンダの創業者である本田宗一郎氏の誕生日が『17日』であること、また1と7を足すと末広がりの8になるなど、さまざまな由来があるのだとか。また、当時はホンダ系のチームに10番台後半のチームが多く(無限=16、童夢=18など)、その間に入る番号としても『17』はピッタリだったのだ。
先述のとおり、チームをサポートするケーヒンとは12年目と長い関係にある。ケーヒンは今季から二輪の全日本ロードレース選手権に参戦する伊藤真一率いるKeihin Honda Dream SI Racingもサポートするが、KEIHIN REAL RACINGの『17』が逆に“ケーヒンの番号”として定着したことから、JSB1000の清成龍一、ST1000の作本輝介がともに『17』として戦うことになったそう。
2020年は岡山国際サーキットでの公式テストで鮮烈なスピードをみせたKEIHIN NSX-GT。伝統のカラーリングとなったメタリックブルーとシルバーのNSX-GTが、今年も印象的な速さをみせてくれそうだ。
from 開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:KEIHIN REAL RACING
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