スーパーGTマレーシア開催に向けて坂東正明GTA代表が現地で登壇。政府観光局&航空会社も開催を強烈プッシュ

国内外問わず、数多くのスポーツイベントが新型コロナ・ウイルス感染の対応のために延期する動きが続くなか、7年ぶりに開催されるスーパーGT第5戦マレーシア・セパン戦の記者発表会が3月9日に開催され、坂東正明GTアソシエイション代表が登壇し、コメントを述べた。

 会場はマレーシア・クアラルンプールにあるマレーシア観光・芸術・文化省(MoTaC)。セパン・インターナショナル・サーキットにおいて7月17~18日に開催される第5戦マレーシアラウンドはスーパーGT初のナイトレースであり、マレーシア政府観光局が推進する『Visit Malaysia』の主要イベントのひとつとして『SUPER GTマレーシアフェスティバル』として行なわれる。

 発表会には、マレーシア観光・芸術・文化省のSecretary Generalであるノール・ザリ・ビン・ハマット氏、マレーシア政府観光局のDirector Generalのムサ・ビン・ユソット氏も臨席するなど政府として観光・文化の重要イベントとして位置づけていることを実感させた。

 このマレーシアラウンドでプロモーターを務めるHARO Motorsports & Entertainment社のマネージングパートナー、ファリザル・ハッサン氏は「2018年より協議を重ねてきてやっとローンチできることをうれしく思います。非常に魅力的で、もっとも多くのファンがいるモータースポーツであるスーパーGTを、ここマレーシアで2020年から2022年まで開催することを発表させていただきます」と、3年間の大会開催も加えて発表。

 またハッサン氏は、マレーシア大会を「SUPER GTフェスティバル」と銘打ち、観戦券購入者は誰でも参加できるコンサート(ライブ)イベントや、GT500/GT300両クラスの順位予想クイズも実施。マレーシア大会のスポンサーであるトヨタ・マレーシア(UMWトヨタ)が、賞品としてGR Supraをプレゼントするキャンペーンを行ない、レース前も、そして開期中の夜も来場者に楽しんでもらえるイベントにして「4日間(7月16~19日)で80,000人の集客を狙いたい」との計画を語った。

 観光・芸術・文化省のハマット氏は、「20年前、2000年にセパン・インターナショナル・サーキットで初めて(海外)開催したスーパー GTが戻ってくることは、マレーシアのモータースポーツファンにとっても大きな意味があります」と述べ、大会が目標とする動員80,000人の内、15,000人を海外からの来場者と見込み、マレーシア航空の協力でスペシャルパッケージを用意するとした。

 そして、記者発表の壇上に立ったGTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表は「私たちGTAは7月17、18日に開催するセパン・インターナショナル・サーキットでのAUTOBACS SUPER GT第5戦に向け、パートナーであるHaro Sports & Entertainmentとともに鋭意、準備を進めております。Haro Sports&Entertainmentは本大会に向けてのプロモーション活動やスポンサー活動に大変精力的に取り組み、とても心強く感じております」

「また、マレーシア政府観光局が推進する“Visit Malaysia”キャンペーンとして正式に認められ、マレーシア航空の協力も受けられるなど、官民とものご協力に感謝します。これにより、日本のSUPER GTファンも快適に、また低価格でセパンを訪れることが可能でしょう」と、マレーシア側の協力に感謝を述べた。

「セパンでのスーパーGTは、2000年に特別戦として初開催した後、2013年まで13回催しております。本大会は7年ぶりの開催ですが、今大会はセパン・サーキットのライティング設備を活用し、ナイトレースを行ないます。また、記念すべきスーパーGT初のナイトレースをサーキットにお越しいただく方々だけではなく、テレビやインターネットを通してご観戦頂く世界中のファンのみなさまに充分楽しんでいただけるレースにするよう、レース映像は世界各国にも配信される予定です。Haro Sports & Entertainmentとともに楽しみに待っているファンのため、大会ご来場のみなさまのため、全力で取り組んで参ります」とあいさつを行なった。

 現時点で日本からマレーシアの渡航制限はなく、新型コロナ・ウイルス感染がこれ以上拡大するなど状況が急変しなければ予定通り、第5戦マレーシアは開催されることになりそうだ。インターナショナルレースとしてスーパーGTが今後成長していくための重要な試金石となるイベントだけに成功を期待したい。

 一方、この2週前7月4~5日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催される予定の第4戦への対応が注目される。新型コロナ・ウイルス感染拡大を受けて3月20~22日同サーキットで開催される予定だったMotoGPの第2戦は延期となっているからだ。万が一日程変更となった場合には、タイ~マレーシア間も含めて船便前提の車両等のロジスティクスに大きな影響が出るのは避けられない。

第5戦マレーシア大会の記者発表会がマレーシア観光・芸術・文化省で開催
多くの地元メディアを集めてマレーシアのクアラルンプールにあるマレーシア観光・芸術・文化省(MoTaC)で登壇した坂東正明GTA代表
2020年1月、セパンでのウインターテストを走るGT500マシン
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TEAM IMPULの12号車ニッサンGT-RニスモGT500
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レーシングプロジェクトバンドウの19号車トヨタGRスープラ
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