スーパーGT GT300クラスをはじめ、国内外のさまざまなレースに挑戦しているD’station RacingとPACIFIC RACINGは2月3日、2020年のスーパーGT参戦体制について発表した。今季は、同じくGT300クラスを戦っていたPACIFIC RACINGとジョイントして参戦することになり、カーナンバーも9に変更。さらにGT300にひさびさの登場となるミシュランを履くほか、AMRワークスのニッキー・ティームが起用される。
2019年からアストンマーティン・レーシングとのパートナーシップのもと、新たにGT300初登場となるアストンマーティン・バンテージAMR GT3を投入したD’station Racing。強力な体制で多くの話題を集め、その速さもみせたものの、数多くの不運に見舞われ、まさかの無得点でシーズンを終えていた。
そんなD’station Racingだが、静岡県小山町に建設された新ファクトリーの稼働開始とともに、2020年に向けて大きく体制を変えることになった。まず、これまで別のエントラントとしてスーパーGTに参戦していたPACIFIC RACINGとジョイントし、『PACIFIC – D’station Racing』として参戦することになった。マシンカラーリングはそれを示すように、D’stationのグリーンにPACIFICのブルーが組み合わされている。
またドライバーラインアップも変更された。チームの大黒柱にして、GT300で通算9勝を誇る藤井誠暢はそのままに、新たなパートナーとしてアストンマーティンワークスドライバーのなかでもエース格にあたる、デンマーク人ドライバーのニッキー・ティームが招聘されることになった。WECでもAMRの中心的存在で、現在LM-GTEプロのランキング首位であるティームが、スーパーGTでどんな活躍をみせるか楽しみなところだ。
そしてもうひとつ大きな変更点がある。それはAMRとのパートナーシップの強化にともない、タイヤがミシュランに変更されることになったのだ。WECでは長年ミシュランがAMRのパートナーを務めており、バンテージのデータも豊富にもっている。これがGT300にも反映されれば、強力な武器となりそうだ。
さらに今季から、PACIFIC RACINGとジョイントすることにより、新たな試みも行われる。PACIFIC RACINGが産学連携協定を締結している中日本自動車短期大学(NAC)のモータースポーツ・エンジニアリング学科から、未来のモータースポーツを支える人材がインターンシップとしてチームに加わることになったのだ。
今季も総監督を務める佐々木主浩総監督のもと、バンテージGT3、そして藤井、ティーム、ミシュランという勝利のためのピースをそろえ、さらに若き力も加えることになったPACIFIC – D’station Racing。2020年もGT300における注目のチームになりそうだ。
なお、スーパーGT以外のD’station Racingのプログラムは、追って発表されるという。
PACIFIC – D’station Racing
2020年スーパーGT参戦体制
エントラント:PACIFIC – D’station Racing
車両:アストンマーティン・バンテージAMR GT3
マシン名:PACIFIC NAC – D’station Vantage AMR GT3
ゼッケン:9
タイヤ:ミシュラン
PACIFIC RACINGチームオーナー:神野元樹
D’station Racingチームオーナー:星野敏
チーム総監督:佐々木主浩
ドライバー:藤井誠暢/ニッキー・ティーム
テクニカルサポート:アストンマーティン・レーシング
from スーパーGT:D’stationとPACIFICがジョイント! アストン+ミシュランの強力体制で挑む
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