スーパーGT GT300クラスに参戦するAudi Team Hitotsuyamaは2月21日、2020年の参戦体制について発表した。今季はドライバー、メンテナンスともに変更され、アウディファクトリードライバーのクリストファー・ミースが加入。また、これまでスーパーGTをはじめ多くのレースに参戦した経験をもつ川端伸太朗が加わった。
GT300クラスのトップチームのひとつとして、長年スーパーGTに参戦するAudi Team Hitotsuyamaは、2020年に向け大きく体制を変更して臨むことになった。まず、マシンはアウディR8 LMS、タイヤはヨコハマと変更はないが、新たに2019年までGT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたTeam LeMansと業務提携を行い、マシンメンテナンスとチームオペレーションを担当することになった。Team LeMansがもつ実績を活かし、マシンのパフォーマンスアップを狙う。
そしてドライバーも2名ともに変更されることになった。Aドライバーを務めるのは、アウディのファクトリードライバーで二度のニュルブルクリンク24時間総合優勝、バサースト12時間2回優勝、ブランパンGTシリーズ王者など、数多くのタイトルを誇るクリストファー・ミースだ。スーパーGTでは今季、アストンマーティンワークスのニッキー・ティームの参戦が決まっているが、それに続いて発表されたGTレース界の“大物”と言える。
そのミースのパートナーに抜擢されたのは、2017年にUPGARAGE BANDOH 86でGT300デビューを飾り、2018年にはTeam TAISANで、またピレリスーパー耐久シリーズでもアウディR8 LMSをドライブした経験をもつ川端だ。2016年にはFIA-F4でも優勝を遂げるなど、故松本恵二さんの“最後の弟子”と言える存在でもある。チームは1月・2月にオーディションを行ったが、そこでも印象的な速さと的確なフィードバックを示したという。
「Audi Team Hitotsuyama、そしてチームメイトの川端伸太朗選手とともに、僕にとって初めてとなるGT300クラスにフルシーズンで参戦できることをとても楽しみにしているよ。チームについても、そしてスーパーGTというシリーズについても、以前からずっとポジティブなことを沢山聞いてきた。必ずチャンピオンシップを争いたいし、そのためにも絶えず努力していくつもりだ」とミース。
「日本においてアウディスポーツ・カスタマーレーシングのオフィシャルドライバーとして参戦できることは非常に名誉あることだし、“最初の1周”を早く走りたくて待ち遠しい気持ちだ」
また、チームメイトの川端は「Audi Team HitotsuyamaのドライバーとしてGT300クラスに参戦できることを大変嬉しく思います。またクリストファー・ミース選手からたくさんのことを学び、チーム一丸となってチャンピオンを目指します」とコメントした。
「レースに強いアウディR8 LMSの特性を最大限に引き出し、力強いレースをしていきたいと思います」
2020年に向けては、ヨコハマともさらに協力関係を強めていくというAudi Team Hitotsuyama。なお、夏の鈴鹿10時間も参戦する方向だが、体制は今後発表されるという。ライバルチームにとっても脅威となる体制が敷かれたと言えるだろう。
Audi Team Hitotsuyama
2020年スーパーGT GT300クラス参戦体制
チーム:Audi Team Hitotsuyama
マシン:アウディR8 LM
カーナンバー:21
タイヤ:ヨコハマ
Aドライバー:クリストファー・ミース(30歳)
Bドライバー:川端伸太朗(27歳)
チームオーナー:一ツ山幹雄・一ツ山陽介
チーム代表:一ツ山亮次
チーム監督:鬼木秀和
データ分析パートナー:グランバレイ株式会社
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アウディジャパン株式会社
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