2月20日から、鈴鹿サーキットを舞台にスーパーGTのメーカーテストがスタートした。GT500クラスでは、ミシュランを履くニッサンGT-RニスモGT500のCRAFTSPORTS MOTUL GT-RとMOTUL AUTECH GT-Rが参加しているほか、GT300クラスから6台が参加しており、8台によるテストとなった。
マレーシアのセパンで行われたウインターテストに続き、国内に舞台を移して開幕に向け本格化しつつあるスーパーGTのオフテスト。2月18〜19日には、岡山国際サーキットでトヨタGRスープラ、ホンダNSX-GT、GT300からはModulo KENWOOD NSX GT3や埼玉トヨペットGreen BraveのGRスープラが参加したテストが行われたが、2月20日からは鈴鹿でもテストがスタートした。
今回鈴鹿に姿をみせたGT500マシンは2台。ミシュランを履くCRAFTSPORTS MOTUL GT-RとMOTUL AUTECH GT-Rで、2月16日に横浜で行われた日産モータースポーツファンイベントで新カラーリングがお披露目されたMOTUL AUTECH GT-Rは、2020年モデルのGT500マシンのなかで先陣を切ってフルカラーで走行。今回がシェイクダウンとなるCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは、マシン前部のみカラーリングを終えて登場した。
そんな2台のGT-Rだが、9時45分からスタートした1日目午前のテストセッション1では順調に走行を重ねていたものの、開始から1時間というところで、ロニー・クインタレッリがステアリングを握っていたMOTUL AUTECH GT-Rが1コーナーでクラッシュしてしまった。原因については、詳しく調べてみなければ分からないものの、共通部品のパワーステアリングのトラブルと思われるという。ただ、幸い午後のセッション2には復帰することができそうだ。
一方、今回はGT300車両も6台が参加した。全車がすでに体制発表を行っているチームだ。ニッサンGT-RニスモGT3勢では、GAINERの11号車GAINER TANAX GT-R、10号車GAINER TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-Rが参加。10号車はフルカラーではないが、はやくもITOCHU ENEXのステッカーが貼られた。また、KONDO RACINGの56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが登場し、今季からドライバーを務める藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが交代でステアリングを握っている。
さらに、2月14日に大阪オートメッセで体制発表会を行ったLM corsaの60号車SYNTIUM LMcorsa RC F GT3も姿をみせ、ミシュランタイヤを履いて初めて走行。吉本大樹がまずはテストをこなし、セッション1後半には河野駿佑もステアリングを握っている。
1月の東京オートサロンで井口卓人/山内英輝の続投が発表されているSUBARU BRZ R&D SPORTは、今回2020年に向けて新しいカラーリングをまとって登場した。これまでBRZは、WRC時代から引き継ぐWRブルーを基調としていたが、STIを示すピンクの部分がボンネットやリヤを中心に多くなり、新鮮な印象となった。
そして2020年からポルシェ911 GT3 Rにスイッチして参戦するHOPPY team TSUCHIYAも、発表会で宣言したとおり今回のテストに参加した。まだカーボン地に『HOPPY』のロゴとカーナンバー25が貼られているだけの状態だが、HOPPY team TSUCHIYAとポルシェの組み合わせは非常に新鮮な印象を受けた。
テストは2月21日まで行われる予定だ。
from スーパーGT:鈴鹿でメーカーテストがスタート。新車・ニューカラーリングも続々登場
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