スーパーGT:目指すはダブルタイトル。ARTAがGT500/GT300参戦体制を発表

 1月10日、千葉県の幕張メッセで行われている東京オートサロン2020のオートバックスブースで、GT500クラスに参戦するARTA NSX-GT、GT300クラスに参戦するARTA NSX GT3の体制発表会が行われた。2019年にGT300クラスのチャンピオンを獲得したが、今季はGT500クラスでもタイトル獲得を目指す。

 鈴木亜久里代表率いるARTAは、GT500クラス、GT300クラスに例年1台ずつを投入。2019年はGT500クラスで開幕優勝を飾るも、最後はチャンピオン争いに残ることはできず。一方GT300クラスでは、高木真一/福住仁嶺のコンビで見事チャンピオンを獲得していた。

 そんなARTAのチーム体制は、すでにこの日ホンダから発表されたように、GT500クラスでは野尻智紀のパートナーとして福住を起用。GT300では、高木のパートナーとしてこれまで全日本F3選手権で速さをみせてきた大湯都史樹が起用されることになった。

 この日、オートサロンの中ホールにあるオートバックスブースで行われた体制発表会に登場した4人のドライバーたちは、鈴木亜久里代表、土屋圭市エグゼクティブアドバイザーとともに、ブラックのARTAウェアに身を包み2020年の意気込みを語った。

「2019年は、GT300でチャンピオンを獲れたことは本当に嬉しく思っています。GT300では毎年のようにタイトル争いをしてきましたが、やっと皆さんにチャンピオンというお返しができました」と鈴木亜久里代表。

「今年はGT500もGT300も強い体制を作って、ふたつのカテゴリーでチャンピオンを争い、チャンピオンを獲ってまた来年1月のオートサロンでお会いしたいと思っています」

 チームのエースとして戦うことになる野尻は「僕は6シーズンめのGT500ですが、カート時代から振り返るとARTAさんとはもっと長くなります。だからこのチームでチャンピオンを獲ることが僕の使命だと思っています」と意気込みを語った。

「今年は福住選手とともに戦うということで、スピードもレースセンスもあるドライバーなのは分かっています。チームとして高い力を出せるよう力を合わせて頑張っていきます」

 一方、初めてのGT500を戦う福住は「昨年は高木選手とGT300のチャンピオンを獲れました。今年は野尻選手とともに8号車をドライブできるので、非常に楽しみなシーズンです」という。

「学ばなければいけないことは多いですが、亜久里さんのもと野尻選手にたくさんのことを教えてもらいながら、今シーズン頑張っていきたいと思います」

 GT300クラスにディフェンディングチャンピオンとして挑む高木は「今年も連覇を目指して頑張りたいと思いますが、そのためには大湯選手にいい走りをしてもらわないと」と王座防衛に向け意気込んだ。

「両クラスでチャンピオンが獲れるよう、チーム一丸となって頑張っていきますたいと思います」

 そして初めてのスーパーGT参戦となる大湯は「ルーキーですが、昨年のチャンピオンチームからの参戦なので、今年もタイトルを獲らなければと思っています。昨年のARTA以上に強いレースができるよう、たくさんの先輩から学んでいきたいと思います」と語った。

 マシンカラーリングについては今後発表されることになるが、今季もARTAらしいクールな印象になりそう。これまでダブルウインはあったが、両クラス同時のチャンピオンはまだない。悲願達成に向け、ARTAにとっては大きな挑戦の一年となりそうだ。

ARTA NSX-GTをドライブする野尻智紀/福住仁嶺
ARTA NSX-GTをドライブする野尻智紀/福住仁嶺
ARTA NSX GT3をドライブする高木真一と大湯都史樹
ARTA NSX GT3をドライブする高木真一と大湯都史樹


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