国内外を問わずモータースポーツの世界では趣向を凝らしたデザインやメーカー、メインスポンサーのコーポレートカラーをイメージしたカラースキームをまとったものなど、さまざまなマシンカラーリングを目にすることができます。それらは通常、1シーズンを通して同じものが採用されますが、ときに特定の期間あるいは特別な1戦に向けて、スペシャル仕様のカラーリングが登場することも。
そこで今回は、去る2019年のモータースポーツシーンに登場した特別カラーリングにフォーカスを当てオートスポーツwebで紹介したものの中から、ユーザーの皆さまの注目度が高かったカラーリングをランキング形式でご紹介します。
F1をはじめMotoGPやスーパーGT、WEC世界耐久選手権などさまざまなカテゴリーの車両がランクインした今企画を通じて、2010年代最後のシーズンとなった2019年をいま一度振りかえってみましょう。
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第10位
トップバッターはアメリカのスポーツカーシリーズ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を戦うランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo。普段はシアンとブラックのツートーンカラーが採用されていましたが、シーズン半ばの第6戦ワトキンズグレン6時間レースでは、ご覧のとおりの“ミリタリールック”に変身しました。
●まるで戦車!? ランボルギーニ・ウラカンGT3が陸軍カラーに。IMSA王者、グレン用の特別リバリー公開
第9位
続いて、第9位はMotoGPから。6月28~30日に行われたオランダGPにおいて日本人ライダーの鳥羽海渡、小椋藍がライディングするホンダ・チーム・アジアのNSF250RWのデザインが一新。ホンダが1961年のロードレース世界選手権で初優勝したマシン『RC143』のカラーリングが施されました。
●MotoGP:RC143のレプリカカラー登場。ホンダが世界選手権参戦60周年の記念イベントを実施
第8位
トヨタの2連覇に終わった2019年のル・マン24時間レースで、もっとも注目を浴びたであろうマシンがこちら。LMP1クラスに参戦しているレベリオン・レーシングの2台で、その特徴的な色使いやデザインが類似する人気ゲームになぞらえ“スプラトゥーンカラー”などとも呼ばれていたのを覚えている方も多いのでは?
●WEC:レベリオンがド派手イメチェン。LMP1史上初のアートカーとなってル・マンに登場
第7位
DTMドイツ・ツーリングカー選手権からは4台のアウディRS5 DTMがランクイン。11月23~24日に、富士スピードウェイで開催された歴史的な1戦『スーパーGT×DTM特別交流戦』に向けた限定カラーリングでは、王者レネ・ラストのマシンが日の丸をイメージした意匠となったのは記憶に新しいところ。また、ブノワ・トレルイエがドライブしたWRTの21号車も普段のシリーズ戦とは異なる装いで登場しましたね。
●アウディ、スーパーGT×DTM特別交流戦に参戦する4台のRS5 DTMのカラーリングをお披露目
第6位
第6位は2017年以来、2年ぶりにスパ・フランコルシャン24時間レースに挑戦したGOODSMILE RACINGの1台です。GOODSMILE RACINGといえば、スーパーGT GT300クラスで長年使用している初音ミクのイメージが強いですが、2019年のスパでは人気ゲーム『Fate』の誕生15周年を記念したコラボレーションが実現しました。
●GOODSMILE RACINGがスパ24時間に再挑戦。人気シリーズ『Fate』とコラボしたメルセデスAMG GT3投入
第5位
2019年にインディカー・シリーズ参戦10年目を迎えていた佐藤琢磨車が第5位に! 世界3大レースのひとつ『インディ500』を含む複数のラウンドで採用されたイエローとレッドのマシンカラーリングはMI-JACK社のコーポレートカラーをイメージしたものでした。ちなみに、「マルチクラッシュの原因となったのではないか?」と取り立たされて話題となった第14戦ポコノでも、このカラーリングのマシンが使用されていました。
●スペシャルカラーでインディ500に挑む佐藤琢磨「午後はちょっとスピードが足りなかった」
第4位
GOODSMILE RACINGが2度目の登場……ではなく、同チームとタッグを組んだメルセデスAMGチーム・ブラックファルコンのAMG GT3がこの位置にランクイン。
ドイツの名門チームであるブラックファルコンが、日本のポップカルチャーを施したジャパンデザインアートカーを走らせることになり、第6位に入ったFate号とともに、自チームの2台にオリジナル劇場アニメーション『プロメア』、日本はもちろんいまや世界に知られる『初音ミク』のカラーリングが採用されました。
●スパ24時間:『Fate』だけじゃない! グッドスマイル、ブラックファルコンと組み3台のジャパンデザインを採用
第3位
ベスト3の一発目は、鈴鹿8時間耐久レース5連覇を狙ったヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームのヤマハYZF-R1。2019年に市販YZF-R1の初代発売から21周年を迎えたヤマハは、この年の鈴鹿8耐に向けて1985年大会に参戦したヤマハ・TECH 21チームの復刻カラーを用意。実に34年ぶりにテック21カラーが復活することとなり、多くの話題を集めましたね。
●初代テック21カラーが34年ぶりに復活。ヤマハが2019年の鈴鹿8耐参戦体制を発表
第2位
11月のスーパーGT×DTM特別交流戦に先んじで行われた、DTM最終戦ホッケンハイムにゲスト参戦したスーパーGT GT500車両が第2位に! そのなかでもジェンソン・バトンがドライブしたRAYBRIG NSX-GTは、同じく上位にランクインしたレクサスLC500、ニッサンGT-RニスモGT500と比べて変更箇所が多かったこと、また先陣を切っての発表だったこともありもっとも多くの注目を集めました。
●スーパーGT:TEAM KUNIMITSU、DTM最終戦でバトン操るホンダNSX-GTの特別カラーを公開
●Team TOM’S、DTM第9戦ホッケンハイムに参戦するレクサスLC500のカラーリングを公開
●ニッサン/ニスモ、DTM第9戦ホッケンハイムに参戦するGT-Rのカラーリングを公開
第1位
いよいよ第1位の発表です! 2019年はホンダF1とレッドブル・レーシングのコラボレーション1年目。というわけで、その分注目が大きかったF1新車発表&特別カラーの公開が2019年スペシャルカラーランキングの第1位に輝きました!!
その後のレッドブル・ホンダF1の活躍は周知のとおり。ホンダのF1復帰後初勝利を含むシーズン3勝を挙げ、エースのマックス・フェルスタッペンがドライバーズランキング3位を獲得。さらに、コンストラクターズランキングでもメルセデス、フェラーリに次ぐ3位となりました。
少々気が早いかもしれませんが、タイトル獲得を目指す2020年の新車、そして特別カラーの発表が待ち遠しいですね!
●ホンダとともにチャンピオン奪取を目指すレッドブルF1が新車『RB15』を特別カラーで初披露
from 復刻、痛車、アートカーなど2019年を彩った特別カラーリング10選
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