チームゴウがデイル・コインと組みインディカー参戦! アレックス・パロウ起用を正式発表

 12月19日、アメリカのNTTインディカー・シリーズに参戦するデイル・コイン・レーシングと、2019年にスーパーGT GT300クラスに参戦していたチームゴウがプレスリリースを発行し、2020年のNTTインディカー・シリーズに『デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウ』として参戦すると発表した。ドライバーには、2019年にチームゴウからスーパーGTに参戦したアレックス・パロウを起用する。

 2019年、全日本スーパーフォーミュラ選手権とスーパーGTで輝く速さをみせたパロウが、自身の“夢”のひとつでもあったインディカーに挑戦することが正式に発表された。所属することになったのは、インディカーの強豪チームのひとつであるデイル・コイン。パロウはすでにデイル・コインからテストに参加した経験があり、その際にチームに対し印象的な速さをみせていた。

 しかも今回、パロウとともにインディカーというフィールドに挑むことになったのは、日本の誇る名門プライベーターのチームゴウだ。1996年に全日本GT選手権でチャンピオンを獲得した後、ル・マン24時間に挑戦。2004年には荒聖治、トム・クリステンセン、リナルド・カペッロを擁しアウディR8 LMSでル・マン24時間優勝を飾った実績をもつが、ル・マンとともに世界三大レースのひとつであるインディ500に、コラボというかたちながら挑戦することになった。

 じつはチームゴウを率いる郷和道代表は、デイル・コインとは“旧知の関係”だという。今回、ミドオハイオでのテストで速さをみせていたパロウ、そしてチームゴウ、デイル・コインというファクターが重なりあってのコラボレーション実現と言えそうだ。

「インディカーでレースをするためにアメリカに渡ることになり、とても興奮しているよ」とパロウはデイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウの発表したリリースのなかでコメントしている。

「僕がここまで到達するまでに、キャリアを助けてくれたすべてのことに感謝したい。特に、この機会を与えてくれたデイル・コイン、そして郷和道さんに感謝したい」

 なお、今回のパロウのインディカー参戦決定により、スーパーフォーミュラ参戦は残念ながらなくなりそうだ。

 そして、今回の参戦決定のプレスリリースのなかには「GTカーレースを主戦場としてグローバルにレース活動を展開してきた実績を誇るチームゴウモータースポーツは、2019年に長い休息を破りスーパーGTでレースに復帰を果たしましたが、2020年はよりレースの本質を追及し、さらなるチャレンジを果たすため」とインディカー挑戦の理由が記されている。

 2019年後半戦から速さをみせてきたスーパーGT GT300クラスでのMcLaren 720Sの活動がどうなるのかはこのプレスリリース内では明記されていないが、2020年はGT300からインディカーへ“活動の場を移す”ことを示唆しているのかもしれない。

セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)
2019年のスーパーGT第8戦もてぎ、自身初のGT300ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(McLaren 720S)
2019年のスーパーGT第8戦もてぎ、自身初のGT300ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(McLaren 720S)
McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)
McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)
もてぎで自身2度目のポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)
もてぎで自身2度目のポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)


from チームゴウがデイル・コインと組みインディカー参戦! アレックス・パロウ起用を正式発表

コメント