12月13日(金)発売のauto sport No.1521でスーパーGTとスーパーフォーミュラのストーブリーグ情報をお届けしたが、新たな情報が入って来た。12月27日(金)発売のNo.1522では最新情報をまとめているが、ここでは前編/後編に分けてその全貌をお届けしよう。
最新国内ストーブリーグ情報【後編】では、“悩めるニッサン”とスーパーフォーミュラの動きをお届けする。誌面では全メーカーのドライバーラインアップをまとめ、それぞれのドライバーに記号をつけた表を掲載している。
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いまだ謎に包まれたままなのがスーパーGT GT500クラスのニッサン陣営。確定と言われているのは23号車のロニー・クインタレッリのみで、それ以外の7つのシートに関してはさまざまな情報が飛び交っている。しかし、国外からの情報で徐々にその謎は解けつつある。
ニッサン陣営はNISMO FESTIVAL(ニスモフェスティバル)の翌日にテストを実施し、そこで多くのドライバーを走らせたと言われている。そこには2019年のスーパーフォーミュラで活躍したルーカス・アウアーも参加したようだが、そのわずか9日後にDTMドイツ・ツーリングカー選手権のBMW陣営への加入を発表した。
一方で、2019年までアウディからDTMを戦っていたロイック・デュバルは、このテストで一定の評価を得た模様だ。
クリスマス直前のマレーシアには、2台のマシンが持ち込まれたようで、そのセパンテストには松田次生とロニー・クインタレッリ、さらに平手晃平と千代勝正が参加していたと言われている。
こうした状況から考えると23号車はこれまでと同様に次生/クインタレッリ組で、3号車はミシュランタイヤ経験のある平手/千代組という新コンビで挑んでくる可能性が出てきた。
また、24号車は高星明誠/ヤン・マーデンボロー組を維持する一方、12号車には佐々木大樹を継続し、その相方にロイック・デュバルを起用することもあり得る。“千代のGT500復帰”と“デュバルのニッサン陣営入り”がトピックスというわけだ。
ニッサン陣営のこのラインアップにはどのような思惑があるのか? ひとつは車両が新規格に変わるタイミングだからこそ、ドライバー変更を最小限にとどめてハード面の熟成を推し進めようという狙いが透けて見える。
もうひとつは、2021年の23号車で走らせる日本人を見据えていること。ミシュランタイヤを履く3号車で平手と千代を走らせれば、年間を通じてふたりの能力を比較できる。これは2021年に向けた布石と考えられる。
■松下の国内復帰
スーパーフォーミュラで注目を集めるのは前号のauto sport No.1521でもお伝えした松下信治の動きだ。これまでF1を目指してきた本人としてはできれば欧州に残って、レースを続けたいというのが本音だろう。
しかし、現実的にはそういうわけにもいかず、スーパーフォーミュラに目を向けなければならない状況となった。
そうしたなか先日の鈴鹿テストでは欧州仕込みの実力を存分に披露した。松下を走らせたThreeBond Drago CORSEの道上龍監督は「あらためて成長したノブ(松下)の力を見せてもらった。経験とデータのないウチのようなチームで彼が走ってくれれば、間違いなく僕たちにとって有益なシーズンになる」と語り、チームとして松下の加入を熱望していた。
仮に松下のシートがスリーボンドに決まった場合は、同テストで驚きの速さを見せた大湯都史樹がNAKAJIMA RACING入りということになるのだろうか。ホンダは2020年1月10日(金)に東京オートサロンの会場で、2020年の体制を発表する。
from 2020年国内ストーブリーグ:“悩めるニッサン”、千代勝正がGT500復帰の噂。2021年見据えた布石か
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