LEXUS TEAM SARD 2019スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート

2019スーパーGT第8戦『MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL』(11/2~3)
ツインリンクもてぎ(1周4.801km)
入場者数:予選2万500名、決勝3万5500名、合計5万6000名

 11月3日(日)、2019年シーズン最終決戦となるスーパーGT第8戦MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINALの決勝が行われ、14番グリッドからの挽回を目指していったDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタート担当のヘイキの懸命な追い上げで11番手まで順位を挽回。20周目に素早いピットワークとタイヤ無交換の奇襲をかけ、交代した中山が8番手までポジションアップしたが、途中からペースが上がらず、タイヤ交換を余儀なくされ25周目に2回目のピットインで順位を落とし万事休す。進取果敢に攻めの姿勢を貫いたが、11位フィニッシュとなった。

 ドライバーポイントは獲得ならず計44点に。チームポイントでは3点を加算し計64点となり、ともに今季シリーズランキング5位となった。今季はもっと上位でフィニッシュできたはずというレースが続き、オートポリスで待望の1勝を飾って最終戦最後まで全力を尽くしたが悔しさの残るシーズンとなった。次回、11月23日(土)・24日(日)開催のスーパーGT×DTM特別交流戦(富士スピードウェイ)に参加する。

■事前情報

 いよいよ2019年シーズンもグランドファイナルを迎えるスーパーGT。第7戦SUGOまでのランキングが4位となっているDENSO KOBELCO SARD LC500は、最終戦を前にランキングトップとフルスコア以上の点差が開いてしまいタイトル獲得には届かずも、狙える最上位となるランキング2位へ向けて、今季2勝目を飾りたいところ。
 
 最終決戦の舞台、ツインリンクもてぎはストップ&ゴーとテクニカルな区間が組み合わされ、ブレーキにもタイヤにも厳しく、抜き所も少ない難コース。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は13時30分スタートの250km(53周:約1時間半)で争われ、ピットストップは1回。ウエイトハンディはすべてリセットされ0kgで各車イコールの真っ向勝負となる。

 タイトル届かない陣営も来季を見据えた覇権争いの激戦が予想され、情報戦も絶えない鍔迫り合いが続いている。予選では抜きにくいコースゆえに前方グリッドを獲得してレースを有利に進めていきたいところ。
 
 チームとしては後半戦に向けて尻上がりにレベルアップして来ており、またLEXUS LC500最終年という意味でも、この最終決戦で有終の美を飾るべく、チーム一丸となって持てる力を最大限に発揮し、進取果敢に勝利を目指していった。

■公式練習走行

 2日(土)午前中の公式練習走行は、久しぶりの快晴となり、まさに秋晴れのなか、気温14度/路面温度20度ので8時50分から85分間の混走セッションが開始された。
 
 開始直後はダスティな路面状況だったため10分ほど経ってからコースイン。まずはヘイキが、ハード系ドライタイヤを装着してタイヤ評価を6周実施。続いてソフト系タイヤを装着して5周を確認。再度ヘイキがハード系を4周確認。ヘイキのフィーリングではハード系タイヤのしっかり感がドライビングには合っている様子。
 
 16周目から中山がヘイキが確認したハード系とソフト系ユーズドタイヤを装着してクルマとタイヤの評価を行った。途中で前後バランスなどセットを調整。
混走セッションはヘイキがマークした1分38秒153の12番手に。10分間のGT500単独セッションでは、中山がアタックシミュレーションを実施し、1分37秒799の13番手のタイムとなった。

 公式練習走行ではトータル37周を走行。セット調整して臨んだ、その後のサーキットサファリでも11周を走行し更に改善は進んでいったが、まだ全力でいける感じではなく、Q1に向けてクルマのセットアップを見直していく状況となった。

■公式予選

◆Q1:中山が渾身の力を込めたアタックも14番手に
 2日(土)Q1開始時点で気温19度/路面温度26度の快晴。残り7分半ほどでコースインしたアタッカーの中山。公式練習走行でフィーリングが良かったハード系タイヤを装着して入念にウォームアップを重ねていった。各車最終アタックを遂げていったなかで、チェッカーギリギリに5周目に入った中山はアタックを開始。各セクターでベストタイムを刻んでいく。

 Q1突破圏内のセクター1、セクター2で若干遅れたもの残れる可能性を残してコース後半も攻めていく中山。渾身の力を込めて駆け抜けていったが、Q1突破ならずの14番手に。まだクルマに速さが戻っておらず厳しい結果となった。レースは最後までに何が起こるかわからないことから、諦めずに全力尽くして挽回を目指すこととなった。

■決勝

DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

◆ウォームアップ走行
 3日(日)11時55分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、曇り空で気温20度/路面温度25度のコンディション。スタート担当のヘイキがまずは第2スティントで装着が見込まれる2種類のタイヤを装着してタイヤの皮むき程度ベディングを各1周実施。
 
 次に3周目から決勝スタートタイヤと同じ種類のハード系ユーズドタイヤを装着してセット調整したクルマの確認をするため計7周を走行。続いて中山が走行する予定であったが、ヘイキがクルマに微振動の違和感を覚えたため、ピットで確認し修正作業を行うことに。
 
 ウォーム走行は7周に留まり、1分41秒793の13番手タイムとなった。スタートグリッド入り中の走行で不具合状況は改善されたとのヘイキのコメントであったが、引き続いてグリッド上でもクルマの確認を実施する緊張と心配の残るスタート前となった。

■決勝レース

第1スティント:ヘイキが懸命な追い上げを見せる

 3日(日)13時30分決勝スタート時点は気温20度/路面温度26度の曇り空のコンディションのなか、14番グリッドからの挽回を目指していったDENSO KOBELCO SARD LC500は、ウォームアップで起こった問題も解決されており、スタート担当のヘイキの懸命な追い上げで11周目に16号車、12周目に64号車と立て続けにオーバーテイクして11番手にまで順位を挽回。
 
 前のペースが遅い車両をかわした途端にトップペースで走行を重ねるヘイキが、前とのギャップを削っていった。上位がピットインを始めた19周目にピットからヘイキに向けてタイヤの状況を確認。すぐさま翌周の20周目にヘイキをピットに呼び戻した。

第2スティント:中山が力戦の走りで健闘

 素早いピットワークとタイヤ無交換の奇襲をかける。タイヤ無交換により通常ピット作業よりも12秒ほど時間を短縮。温まっているタイヤなのでピットアウト後のラップも速いため交代した中山を8番手にまでポジションアップさせることに成功。
 
 だが、途中からペースが上がらず中山からリアのグリップダウンの無線が入る。タイヤ交換を余儀なくされ25周目に2回目のピットインで順位を12番手まで落とし万事休す。40周目に1台かわして、進取果敢に攻めの姿勢を貫いたが、結果11位フィニッシュとなった。

 ドライバーポイントは獲得ならず計44点。チームポイントでは3点を加算し計64点となり、ともに今季シリーズランキング5位となった。今季はもっと上位でフィニッシュできたのにというレースが続き、オートポリスで待望の1勝を飾って最終戦最後まで全力を尽くしたが悔しさの残るシーズンとなった。
 
 次回、11月23日(土)・24日(日)開催、LEXUS LC500での最後のレースとなるスーパーGT×DTM特別交流戦(富士スピードウェイ)に参加する。

LEXUS TEAM SARDのヘイキ・コバライネンと中山雄一
LEXUS TEAM SARDのヘイキ・コバライネンと中山雄一

■コメント

●ヘイキ・コバライネン

「決勝でクルマは改善方向に進み良い感じで走れてチャンスを活かして順位を上げられた。タイヤはまだ良いフィーリングだったのでチームからのタイヤ無交換の提案にはチャレンジしてみる価値はあると応えたんだ。だけど結果その後大きくグリップが失われてしまった」

「今季は何とかオートポリスで優勝できたけど、あともう少しでというレースが多く、チャンスがあったのに結果が伴わず悔しいシーズン結果ではあったけど、我々を最後まで信じて声援を送ってくれたパートナーやファンに対して心から感謝している。次回DTMとの特別交流戦では、鬱憤を晴らすべく、ひと暴れしたいね」

●中山雄一

「予選ではオートポリスで好調だったセットは、もてぎでもうまくマッチせず、予選までに大幅にセット変更もすることもできず、最下位となってしまいました。決勝ではタイヤ無交換というチャレンジで順位を上げられましたが、リヤのグリップが極端に落ちてしまい戦線離脱となってしまいました」

「今シーズン、サードからGT500に参戦をすることができ、多くのことを経験させて頂けたシーズンとなりました。500デビューイヤーの私に優しく教えてくれたヘイキさん、本当にありがとうございました」

「また、今季ここまで戦って来られたのは日頃から応援して頂いているスポンサーの皆さま、ファンの皆さま、そしてチームメンバーのおかげです。一年間ご声援ありがとうございました。次のDTM特別交流戦では良い走りをしてシーズンを終えられる様に頑張りたいと思います」

●監督 才木祐二

「今季最終戦、予選でのクルマの速さがなく、タイヤ無交換で挽回をめざし攻めの姿勢を貫いて挑戦することができたことは厳しい結果にこそなりましたが、上位を目指して一丸となって戦い抜けたことは良かったと思っております」

「LC500での最後のレースとなる特別交流戦を含め、GRスープラでの来シーズンからの戦いに向けて一層応援していただけるように精進してまいりますので、引き続きご支援ご声援のほどお願い申し上げます」

DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)


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