2019年SUPER GTシリーズ
Round.8 ツインリンクもてぎ レースレポート
#6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S
WAKO’S 4CR LC500
Kazuya OSHIMA
Kenta YAMASHITA
◆予選
天気:晴れ
コース状況:ドライ
気温:19度(GT500クラスQ1開始時)
路面温度:25度(GT500クラスQ1開始時)
予選開始:14時20分(GT500 Q1開始)
日本のみならず、世界的に見ても高い競技レベルと圧倒的な人気を誇るレースカテゴリー『スーパーGT』。2019年のシリーズ戦も最終戦となった。今年も決着地はツインリンクもてぎ(ロードコース)だ。シーズン最短となる250kmのスピードバトルでシリーズタイトルの行方が決まる。
LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sの大嶋和也&山下健太は今季2勝をあげるなど活躍、ドライバーズポイントランキング堂々1位で最終戦へと臨む。
決勝2位以内に入れば自力でGT500クラスドライバーズチャンピオンを獲得できる。その最終戦は原則ノーハンデの設定(GT500は全車ノーハンデ)。好成績ゆえにここ数戦に渡り付き合ってきた厳しいハンデから解放され、#6 WAKO’S 4CR LC500は両ドライバーとともに本来の速さを発揮できる。
脇阪寿一監督体制のもと、2016、17年と惜しくも届かなかった王座を今度こそつかみたい。チーム一丸、全力でシーズンの総仕上げにかかる。
#6 WAKO’S 4CR LC500
予選結果:2位
(予選Q1ベストタイム:1分36秒885/大嶋選手)
(予選Q2ベストタイム:1分35秒999/山下選手)
2段階ノックアウト予選はドライ路面での戦い。Q1には大嶋が出走し、まずは7位でここを突破した。そしてチームは大嶋のフィードバックをもとに、山下が挑むQ2に向けて入念な準備をする。
Q1では計測3~4周目に連続アタックするかたちで4周目がベストだったが、タイヤのウォームアップ傾向を考慮し、Q2では計測4周目に絞って臨んだ方が良いと判断、山下はそのプランでアタックへ。1分35秒999をマークし、見事に予選2位を獲得した。
◆決勝
天気:曇り
コース状況:ドライ
気温:20度(スタート時)
路面温度:26度(スタート時)
決勝レース開始:13時30分
レース周回数:53周(約250km)
#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也選手&山下健太選手)
決勝結果:2位(所要時間:1時間31分38秒037/ベストラップ:1分39秒372=大嶋選手)
<GT500クラスドライバーズチャンピオン獲得!>
タイトル獲得をかけての最終戦決勝、やはりドライコンディションでの戦いにWAKO’S 4CR LC500は大嶋が先発、山下が後半を担当する布陣で挑む。2番手発進から優勝か2位なら自力でドライバーズチャンピオン獲得。3位以下の場合は、唯一のライバルとなった37号車(予選4位)の順位次第だ。
1周目、大嶋はタイヤの発動がもうひとつというところで、3ポジションダウンの5番手に。しかし反撃に転じて、19周目には3番手まで順位を戻す。
その周を終えるところで、タイトルを争う37号車が2番手の位置からルーティンのピットストップへ。翌周にはトップの36号車もピットへと入り、ここでWAKO’S 4CR LC500もピットへ。交代した山下がコースに戻った位置はピットストップ前と変わらず、36号車と37号車に次ぐ実質3番手だ。
GT500クラスの全車がピットストップを終えた段階で、36号車、37号車、山下の3台がトップ3に。仮にこのままの順位状況でレースが終われば、大嶋と山下がチャンピオンである。しかし32周目に37号車がトップに浮上し、山下が36号車を抜いてこのレースの2位にならないと王座を逃す状況に。
山下は懸命に追いかけた。そして38周目、ともにコースアウトするシーンも含む熾烈な格闘戦を経て、山下は36号車の前に出ることに成功する。
肉弾戦の影響でマシンにはバイブレーションが出るなどしたが、阿部エンジニアをはじめとする技術陣とメカニックたちが用意したマシンは最後まで山下の走りを支え続けるマシンであった。最終戦2位、大嶋と山下はドライバーズチャンピオンに輝き、脇阪監督体制4年目、ついに大願成就となった。
◆コメント
●大嶋和也
「もてぎに来るまでは不安もありましたけど、とにかく『やれることは全部やっておこう』ということで、さらに体重を絞ったりして準備してきました。僕自身は参戦11年目、ついにGT500王座を獲れてホッとしています」
「思うような結果が出ない時期も含め、僕を信じて支えてくれた人たちに感謝です。今シーズン、チームに加入してくれた阿部さんや健太が本当にいい仕事をしてくれました。チームみんなの力でチャンピオンが獲れて良かったです」
●山下健太
「厳しい展開でした。36号車を抜いて2位にならなければチャンピオンになれないことは分かっていましたので、あそこはもう絶対に退けないし、退くつもりもありませんでした。少しでも気の迷いがあったら抜けないと思い、強い気持ちをもっていきました」
「チームのみんなも強い気持ちで戦い、ノーミスのピット作業をしてくれていたので、それに応えようとも思っていました。大嶋選手、脇阪監督、阿部さん、チームのみんなに感謝しています」
●阿部和也エンジニア
「シーズンをとおしての戦いという部分で、最終戦2位でも自力でチャンピオンを獲れる状況をつくることができていたのが大きかったと思います。第2戦以降の全戦で確実にドライバーズポイントを持ち帰ってきてくれたドライバーふたりに感謝ですし、チーム全員で獲ったチャンピオンです」
●脇阪寿一監督
「応援してくれたみなさん、長いあいだお待たせしました。勝てそうで勝てない、チャンピオンが獲れそうで獲れない、そんな時期もあったわけですが、ずっとチームを応援し続けてくれた方々に本当に感謝です」
「以前のレースでも話しましたが、僕はチームのみんなに対し、プロの仕事をするうえで『人を思い、人のために仕事をする』ことの大切さをつね言ってきました」
「そして今年、特に第3戦鈴鹿以降はそれをみんなが実践してくれました。もちろん人間ですから、いいときもあれば、そうでないときもあります。そこをしっかりフォローし合って戦えた結果のタイトルだと思っています」
「大嶋は今年、いいクルマをつくって若い健太のスピードを伸ばす新しい戦い方で、フォア・ザ・チームでよくやってくれました。今後の彼にも期待です。そして健太は、彼にポテンシャルあるマシンを与えればなんとかしてくれる、そういうドライバーです。ふたりを含めたチームのみんなに感謝しています」
◆シリーズランキング
大嶋和也&山下健太:チャンピオン/85ポイント
チーム部門:2位/106ポイント
from LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 2019スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート
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