スーパーGT×DTM特別交流戦は走行初日を終える。DTM勢にはトラブルも発生

 11月21日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』のテストセッション2とスーパーGTタイヤテスト2がそれぞれ行われ、テストセッション2はKeePer TOM’S LC500が、タイヤテスト2はWAKO’S 4CR LC500がそれぞれトップタイムをマークしたが、DTM勢は少しずつGT500とのタイム差も接近しているとともに、トラブルなども起きている。

 長年積み重ねられてきた両シリーズ関係者たちの努力の末、車両規定統一に至ったスーパーGTとDTM。そんな両シリーズのマシンが一同に争うレースとなるのが、今回のスーパーGT×DTM特別交流戦だ。“ドリームレース”と名付けられた一戦は、11月21日から走行がスタートした。

 午前のスーパーGTタイヤテスト1、テストセッション1の後、インディスタイルのスタート練習やコースチェックを経て、13時25分からスタートしたテストセッション2。午前中にエンジン補機系のトラブルに見舞われていたDENSO KOBELCO SARD LC500も修復が完了し、快晴のもと22台がそろってのセッションとなった。

 序盤、4周目に午前のスーパーGT勢に匹敵する1分30秒695というタイムをマークしたのは、ロイック・デュバルのBMC Airfilter Audi RS5 DTM。その後もしばらくデュバルのタイムがタイミングモニターの上位に位置するが、アウディ勢は午前からタイヤトラブルが頻発。どうやらセッティングに起因するもののようで、デュバル車も午前に発生していた。

 そんなトラブルが、ブノワ・トレルイエのAudi Sport Japan RS5 DTMにも起きてしまう。開始20分というところで、ロングラン中にタイヤトラブルが発生してしまい、トヨペット100Rコーナーでリヤからクラッシュしてしまった。

 このクラッシュのため赤旗中断となるが、終盤にはふたたびアタックが展開するマシンも。ニュータイヤを入れた牧野任祐のModulo Epson NSX-GTが1分30秒421をマークしトップタイムに。山下健太のWAKO’S 4CR LC500が1分30秒648で2番手となった。デュバルのタイムが3番手となり、DTM勢の最上位につけた。BMW勢では、マルコ・ウィットマンが1分31秒436で17番手。僅差ながらやや悔しい順位となった。

 このテストセッション2の後、午前はDTM勢が先頭になり行われたインディスタイルのスタート練習が、今度はスーパーGT勢を前にして行われ、これに続きスーパーGTのタイヤテスト2がスタートした。夕暮れが近づく中行われたタイヤテスト2では、赤旗等はなくセッションが推移。WAKO’S 4CR LC500が1分30秒386をマークしトップタイム。KeePer TOM’S LC500、au TOM’S LC500と続いた。

 走行初日から4セッションをこなしたスーパーGT勢と、2セッションを走ったDTM勢。11月22日も2回のスーパーGTタイヤテスト、2回のテストセッションが行われる。

インディスタイルのスタート練習の様子
インディスタイルのスタート練習の様子
カルソニックIMPUL GT-R
カルソニックIMPUL GT-R
スーパーGT×DTM特別交流戦のテストセッションを走るホンダNSX-GT勢
スーパーGT×DTM特別交流戦のテストセッションを走るホンダNSX-GT勢
ブノワ・トレルイエのAudi Sport Japan RS5 DTM
ブノワ・トレルイエのAudi Sport Japan RS5 DTM
マイク・ロッケンフェラーのAkrapovic Audi RS5 DTM
マイク・ロッケンフェラーのAkrapovic Audi RS5 DTM
マルコ・ウィットマンのBMW M4 DTM
マルコ・ウィットマンのBMW M4 DTM


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