11月23〜24日に富士スピードウェイで開催される『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』。長年車両規定統一に向けて歩みを続けてきたスーパーGT GT500クラスと、DTMドイツ・ツーリングカー選手権のマシンによる“ドリームレース”だが、走行初日となる11月21日を前に、富士スピードウェイでは準備が進められている。
両シリーズのコスト削減とレース振興を目指し、2009年から車両規定統一に向けた話し合いを続けてきたスーパーGTとDTM。その両シリーズのマシンが一同に会しレースを戦う夢の一戦が、いよいよ今週末行われる。
もちろん、10月に行われたDTM第9戦ホッケンハイムでも露呈したとおり、DTM車両が必ず装着しなければならないハンコックのワンメイクタイヤへの合わせ込み、そしてどんなスポーティングレギュレーションで戦わなければならないかなど、数多くの課題があるが、それらを解決しながら、まずは両者がそろってレースをしよう……というコンセプトのもと今回のレースは行われる。
そんなレースに向け、4台のアウディRS5 DTM、そして3台のBMW M4 DTMが週明けに富士スピードウェイに到着し、11月21日の走行開始に向けて準備が進められている。DTM第9戦ホッケンハイムでもDTM側が用意したピットに3台のGT500マシンが入るかたちがとられたが、今回も日本側で用意したピットパーティション等の設備を使い、7台のDTMマシンたちがピットに収められている。
すでにアウディ側からはカラーリングが明らかにされているが、BMW M4 DTMは、マルコ・ウィットマン車がDTM同様のホワイト×グリーン×ブラックのシェフラーカラー。早々に富士に入り、2020年のパラリンピックに向けハンドサイクルで富士周辺を走行しているというアレックス・ザナルディ車は、ブルーのZFカラーとなる。
そして今回00号車となる小林可夢偉車は、プーマのロゴがボンネットに入るホワイト×パープル×ブラックのカラーリングだが、マシンサイドには『こんにちは SUPER GT』という文字が入っている。
DTM勢は、いつもどおりのゼッケンベースに下段がデクラ、上段がオートバックスのロゴに。また、フロントウインドウとリヤウインドウにはBHオークションのロゴが入るほか、フロントフェンダーにはオートバックス45周年のロゴが入っている。
一方、これに対するスーパーGT勢は、ハンコックのワンメイクタイヤを装着するため、全車がノーズ左右、リヤバンパー左右にハンコックのロゴが入り、ふだんのタイヤメーカーのロゴは外されている。ただ、スタッフウェアやピットパーティションに入っているふだん使用するタイヤメーカーのロゴは、そのまま掲示が可能とのことだ。
また、フロントウインドウ、リヤウインドウのBHオークションのロゴはDTM車と共通。DTMでフロントフェンダーに入っているオートバックス45周年のロゴは、ボンネットのゼッケンに向かい合うかたちで入る。また、ゼッケン下部にはDTM車でおなじみのDEKRAロゴが入るほか。車内には、DTMの車載映像でも見られるボッシュのステッカーが貼られ、ふだんのスーパーGTとは異なる装いだ。
そして今回、GT500マシンでもスペシャルカラーリングが。ARTA NSX-GTはふだんはオートバックスのオレンジを基調としているが、今回はオートバックスと腕時計ブランドのクストスのコラボレーションとして、全体がカーボンブラックに。非常に精悍な印象となった。
両シリーズのマシンが22台競い合うレースは世界的に注目を集めている。特別なカラーリングのマシンたちとともに、週末が楽しみなところだ。
from いよいよスーパーGT×DTM特別交流戦へ向けDTMマシンが来日! 走行開始へ準備進める
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