スーパーGT×DTM特別交流戦:2日目午後はヘビーウエット。DTM王者レネ・ラストがトップタイム

 11月22日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』のスーパーGTタイヤテスト4とフリープラクティス2が行われ、21台が出走したフリープラクティス2では、2019年DTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオンのレネ・ラスト操るAudi Sport RS5 DTMが1分50秒385というトップタイムをマークした。

 長年車両規定統一に向けて交渉を続けて来たスーパーGT GT500クラスとDTMドイツ・ツーリングカー選手権。11月21日から2回のテストセッションが行われてきたが、11月22日の走行2日目は完全なウエットコンディションのなかで走行が進められてきた。

 午前のスーパーGTタイヤテスト3、そしてフリープラクティス1に続き、11時55分からスタートしたスーパーGTタイヤテスト4はヘビーウエットという状況。非常に雨量が多いなか、午前のフリープラクティス1でクラッシュしたMOTUL MUGEN NSX-GTが出走できなかったほか、KEIHIN NSX-GTも走行を見合わせた。

 そんななか、1分51秒326というタイムをマークしたのはModulo Epson NSX-GT。カルソニックIMPUL GT-Rが続き、au TOM’S LC500が3番手。MOTUL AUTECH GT-R、リアライズコーポレーション ADVAN GT-RとGT-R勢が上位につけることとなった。

 auto sport Web Sprint Cupの公式練習3回目をはさみ、午前の霧による赤旗の影響で10分遅れとなる13時55分にスタートしたフリープラクティス2は、やはりこちらもヘビーウエット。開始からしばらくは、多くのマシンが限界を探っているのか、低速コーナーを中心にコースアウトするシーンが多く見られた。

 途中コンディション不良による赤旗をはさみ、終盤にはタイムが上がっていくが、牧野任祐がドライブしたModulo Epson NSX-GT、ジェームス・ロシターが駆るカルソニックIMPUL GT-Rが上位につけていく。

 しかし、これに対しチェッカー間際に立て続けにトップタイムを記録してきたのは、二度のDTMチャンピオンで今季の王者でもあるラストのAudi Sport RS5 DTM。1分50秒386というタイムで、ついにDTM勢がトップタイムを奪うことになった。

ロイック・デュバルがドライブするAudi Sport RS5 DTM。レネ・ラストに続きアウディのワン・ツーに貢献
ロイック・デュバルがドライブするAudi Sport RS5 DTM。レネ・ラストに続きアウディのワン・ツーに貢献

 2番手につけたのはこちらもDTM勢で、ロイック・デュバルのBMC Airfilter Audi RS5 DTMが1分50秒878をマーク。これまでスーパーGT勢とDTM勢が混走するセッションは2日間で4回行われたが、最後のプラクティスセッションでDTMのアウディ勢がワン・ツーを占める結果となった。

 3番手には牧野のModulo Epson NSX-GTがつけ、4番手にはKeePer TOM’S LC500、5番手にはカルソニックIMPUL GT-Rと日本の3メーカーが続いている。

 ここまでスーパーGT勢とDTM勢が2日間に渡ってドライ、ウエットの確認を行ってきたが、いよいよ11月23日からは予選と決勝が行われることになる。どんなグリッドになるのか、そしてどんなレースになるのか楽しみなところだ。



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