チームルマンがGT500の活動を終了するとの噂。ビッグチェンジが噂される2019-2020年の国内ストーブリーグ

 スーパーGT最終戦で見事にGT500クラスのドライバーズチャンピオンに輝いたWAKO’S 4CR LC500とチーム ルマン。しかし、その最終戦、そして先日のスーパーGT×DTMとの特別交流戦で驚きのニュースが飛び込んできた。タイトルを獲得したばかりながら、チームルマンは再編され、GT500での活動を終了する方向というのだ。

 大嶋和也と山下健太のコンビに加え、脇阪寿一監督、そしてスーパーフォーミュラで山本尚貴と2度のタイトルを獲得した阿部和也エンジニアという、タレントが揃った今年のWAKO’S 4CR LC500。第4戦のタイで6年ぶりの勝利を挙げたと思えば、続く第5戦の富士500マイルでもセーフティカー直前のピットイン判断が奏功して2連勝を飾り、シーズン最終戦での同じレクサス陣営内でのタイトルを争いを制して見事、17年ぶりのタイトルを手にしたばかりだった。

 まだ公式発表はないものの、特別交流戦の現場ではすでにチームルマンとしてのGT500での活動終了はほぼ確実のようで、来季に関してはGT300などのカテゴリーへの参戦を進めているとの噂が飛び交っていた。

 チームルマンのGT500クラス撤退が事実ならば、近年6台体制でGT500クラスに参戦していたレクサス陣営は5台体制に減ることになる。だが、2020年のレクサス陣営の参戦台数には変化がないとの情報も得ており、それらの情報を組み合わせるならば、以前から噂に上がっていた新規チームの参戦か、または既存チームの2台体制の線が考えられる。

 チームルマンとしては、GT500チャンピオンに輝いた山下健太は2020年は海外での活動が決定的で、スーパーGTの参戦は実質不可能。となると、チームメイトの大嶋和也は来季、チームを移籍してGT500に参戦することになるのか、また、脇阪寿一監督、阿部和也エンジニアの来季のゆくえは……など、さまざまな展開が憶測される。

 2020年はクラス1規定の導入によって、GT500クラスは3メーカーとも車両が一新されることもあり、GT500クラスのチーム体制、そしてドライバーの移籍などのストーブリーグが例年以上に活発とも言われている。

 先日の富士ではMOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐がドライバーとしてだけでなくレース界からの引退を発表。ホンダ陣営としてはすでに今季限りでの離脱を発表しているジェンソン・バトンと合わせて2席、シートが空くことになる。さらには先日の特別交流戦で中嶋大祐以外のあるドライバーがGT500からの離脱を発表する、との噂が流れていたが、実際にはなかったが、この噂が本当ならばホンダ陣営としては3席のシートが空くことになる。その代わりとなるドライバーは果たして誰か。

 まさに、ここから年末にかけてうごめく国内モータースポーツのストーブリーグ。チームルマンの動向と合わせて、各メーカーの動きを把握次第、お届けしたい。



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