11月24日、富士スピードウェイで行われた『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』のレース2予選後、トップタイムをマークしたMOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐が、このレース限りでの引退を宣言した。この宣言について、兄の中嶋一貴に話を聞いた。
日本人初のフルタイムF1ドライバーである中嶋悟氏の次男である大祐。長男は一貴だ。大祐はホンダ、そして一貴はレクサスとスーパーGTで所属するメーカーも違うが、同じ舞台で競い合う間柄だった。
そんななか、大祐から突然の引退が宣言されたが、この件について一貴に話を聞くと「本人がやりたくてすることなので、いいのではないでしょうか」と、比較的スッキリとした表情で語ってくれた。
「引退するということは、結構前に聞かされましたよ。逆に、今まで本当に誰にも言わなかったんだな……と思いました。最後にスポットライトが当たって良かったですけど、最後に勝たないところがアイツらしいです(笑)」と兄らしい(?)コメントも。
そんな大祐の最後のレースの前には、「みんなドライバーが(大祐のところに)行っているというから自分も行きました」というが、「僕も行ったらもう誰もいなかったので、家族写真だけ撮って戻りました(笑)」と笑った。
最終的に大祐も表彰台は届かず、6位でフィニッシュ。一貴もアクシデントに巻き込まれてしまい、兄弟でのバトルや表彰台は叶わなかった。ただ、これまでもずっとそうだが、いつも兄弟の話になると、お互いサバサバとした印象で語ってくれていたふたり。一貴は「(引退して)アイツはたぶん勝ち組になりますよ」と笑顔で弟の“卒業”を祝福していた。
from 中嶋一貴、弟・大祐の引退宣言に「本人がやりたくてすることですから」
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