11月29日、東京都内のホテルで2019年にJAF日本自動車連盟が公認するレース、ラリー、スピード行事などでチャンピオンやランキング上位を獲得したドライバーやチームを表彰する恒例の『JAFモータースポーツ表彰式』が開催され、国内主要シリーズのチャンピオンたちが表彰された。
例年、国内モータースポーツシーズン終了後に開催されているJAFモータースポーツ表彰式。全日本スーパーフォーミュラ選手権やスーパーGT、全日本ラリー選手権など、国内の主要四輪モータースポーツを戦い、ランキング上位に入ったドライバーやチーム関係者などが出席する催しだ。
表彰式は2部構成で行われ、第1部ではFIAエレクトリック&ニューエナジーチャンピオンシップ、FIA-F4選手権、JAFカップオールジャパンジムカーナ、JAFカップオールジャパンダートトライアル、全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権、APRCアジア・ラリーカップ、全日本ラリー、全日本カート選手権、全日本F3選手権、スーパーGT、スーパーフォーミュラのチャンピオン、上位ランカーが表彰された。
この表彰式開始前には、上田守三氏、成島弘氏がJAFモータースポーツの名誉委員に選出されたほか、WEC世界耐久選手権で2018/19年でLMP1クラスのドライバーズチャンピオンに輝いた中嶋一貴、チームチャンピオンに輝いたTOYOTA GAZOO RacingにJAFモータースポーツ特別賞が授与されている。
一貴は2018年にもル・マン24時間総合優勝により、TOYOTA GAZOO RacingはWRC世界ラリー選手権でのマニュファクチャラーズタイトル獲得により、それぞれ特別賞が与えられており、2年連続での受賞となった。
2年連続受賞となった一貴は「去年に引き続き受賞することができて非常に光栄ですし、ワールドチャンピオンは長年目標にしてきたことでした。しかし、いい1年だったとは言い難いですね。国内レースのほうで、この表彰式に呼ばれなかったので……。来年はそちらのほうでもいいバランスで結果を出せるようにしたいです」と2020年シーズンへの抱負を語った。
表彰式のラストを飾ったのはスーパーフォーミュラのチャンピオン表彰。2019年シーズンに自身初のスーパーフォーミュラタイトルを獲得したニック・キャシディは「日本に来て以降、スーパーフォーミュラでチャンピオンを獲得することは大きな目標のひとつだった。それを叶えることができてうれしいよ。ここまで支えてくれたチーム、そして家族にも感謝を伝えたい」と改めてチャンピオン獲得の喜びを語った。
JAFモータースポーツ表彰式の第2部は立食形式の懇親会。ここでは全日本F3選手権のトップ3と、日本フォーミュラスリー協会が定めるF3-Nのチャンピオン表彰も行われ、このなかで、全日本F3最後の王者となったサッシャ・フェネストラズが12月4〜5日に行われるスーパーフォーミュラのルーキーテストに参加することをサプライズ発表する一幕もあった。
全日本F3の表彰後にはスーパーGTのチャンピオンにもトロフィーが贈られ、GT300クラスチャンピオンの高木真一と福住仁嶺、チームチャンピオンを獲得したARTA、GT500クラスチャンピオンの大嶋和也と山下健太、チームチャンピオンのLEXUS TEAM KeePer TOM’Sに、それぞれトロフィーを手にした。
この授与式のあとにはグランツーリスモSPORTを使ったエキシビションレース『JAFデジタルモータースポーツカップ』が昨年に続きおこなわれ、スーパーGTやスーパーフォーミュラ、ラリー、ジムカーナなど8カテゴリーを代表するドライバーが参加。決勝には宮田莉朋と福住仁嶺、ジムカーナの西野洋平、ダートトライアルの竹本幸弘が勝ち進み、3周に渡るバトルの末、大のゲーム好きとして知られるディフェンディングチャンピオン宮田が優勝。大会連覇を果たした。
さらに今回は新たな試みとして、JAF認定eスポーツ『スーパーフォミュラ・ヴァーチャルシリーズ』から初代王者“rionel”とグランドファイナルで2位に入った“ZENOM”と宮田、福住がSF19で対決するエキシビションも行われた。このレースは鈴鹿サーキットを舞台に行われ、ヴァーチャル界の王者rionelがファイナルラップに追い上げたものの、福住が逃げ切って現役スーパーフォミュラドライバーの実力を見せつける形となった。
from 2019年のJAFモータースポーツ表彰式開催。シーズンを戦った各カテゴリチャンピオンたちが集う
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