オートスポーツwebをご覧の皆さんグーテンターク。10月4〜6日、ドイツのホッケンハイムで開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権第9戦ホッケンハイム。スーパーGT GT500クラスのマシン3台がゲスト参戦して、日本でも大きな盛り上がりをみせたこのレースですが、現地で取材した際のこぼれネタを、ドイツから帰国しやっと時差ボケが治りつつある編集部付なんでも屋のヒラノがお届けします。2回目は、10月5日(土)のレース1の予選・決勝日から。
さて、ホッケンハイムでのお仕事も10月5日が4日目。ドイツならではの硬めのパンにそろそろアゴが疲れ始めていた土曜日です。このフォーマットになってからのDTMは初めてでしたが、とにかく予選と決勝の間の時間がなくて忙しい……というのが印象的でした。
■ファンエリアには鼻血モノのクラシックマシンが続々
この日は朝方が雨、止んでだんだん乾いていく……という天候。こちらでは一気に金曜あたりから“魅せる”ための作業が進み、初日はプレハブだけだったスーパーGTチームのドライバールーム&エンジニアルームも、目の前にテーブルと椅子が置かれたりして、お洒落な雰囲気になってました。
ちなみにコレ、水曜日の写真なのですが、LEXUS TEAM TOM’Sのピット裏にあったトレーラーが、TRDの皆さんの作業場所になってました。ふだんスーパーGTでパドックにある『LEXUS GAZOO RACING / TRD』と書いてあるモーターホームの代わりです。あのTRDのものは『K-MAX』という名前なのですが、コレは「ドイツ版K-MAXだな」とちょっとした業界ネタになってました。まあふだんのK-MAXとの落差がスゴいんですけどね(笑)。
レース1の予選が始まる前、パドック横のファンビレッジに行ってみました。DTMと言えばコレ……という各メーカーのプロモーションの建物が並びます。
そんな一角に4台を並べたのはニッサン/ニスモ。素晴らしい! こちらのサーキット周辺でもGT-RやフェアレディZは多かったのですが、やはり注目は高かったです。
こちらはプロモーションのためではなく、DTMには必ず登場するタクシーライド用のピットです。アウディは今回、次世代燃料を使ったマシンを、かのエマーソン・フィッティパルディのドライブでデモランさせていましたが、左側がそれ。右はタクシーライド用です。今回、本紙編集部のナカノが乗車してきましたので、詳しくは本誌を乞うご期待。
ちょっと奥側に行くと、鼻血モノのエリアが。今回、『トゥーレンワーゲン・クラシック』という過去のツーリングカーのレースが開催されていたのですが、まあスゴいラインアップです。ニュルブルクリンク24時間のクラシックカーレースのときもいつも驚くんですが、古いクルマが動く状態でしっかり保存されているのです。グループ5なんてロクに見たこともなかったので、感涙モノでした。
古いクルマばかりかと思えば、こんな近年のDTMマシンも。日本でも10年くらい前のGT500マシンの走りをひさびさに観たいですけどねぇ。ちなみに、ローレウスカラーのブルーのメルセデスには、なんと『For Sale』の貼り紙が。誰か買って!
というわけで、予選は少しずつ乾きつつあるダンプコンディション。GT500チームは、タイヤの使い方で差がついたようですねぇ。それにしても、1コーナーで写真を撮っていてもDTMドライバーたちはかなりアグレッシブでちょっと驚きました。
■ピットウォークでは日本勢のピット前が大盛況
さて、予選も終わりピットウォークです。スーパーGTとは異なり、ピットウォーク時にはドライバーは出てきません。後ほど紹介するオートグラフセッションというのがあるので、サインはそちらで……ということですな。とはいえ、日本車3台のピット前は、他のドイツ車に比べても人口密度高し。注目されてるのが分かりました。
こちらはTEAM KUNIMITSUのピット前。「出てこない」と分かっていながらもジェンソン・バトン選手待ちのファンの多いことといったら……。
そんななか、NISMOのピット前では日本から持ってきたステッカーとフラッグの配布をスタート。ドイツのファンも喜んでましたね〜。
TEAM KUNIMITSUでもクリアケースを配布。日本流おもてなし(ちょっと古い?)ってトコでしょうか。
ちょっと様子を見ていると、奥から何やら旗が出てきました。
旗を出していたのはこちらのドイツ人カップルと仲間たち。日本車ファンとのことで、嬉しいですねぇ。『イタシャレーシング』なるキャップがかなり気になります。
こちらはロニー・クインタレッリ選手と、熱烈なイタリアンのクインタレッリファンたち。今回、クインタレッリ選手はイタリアからファンや家族が来ていたのですが、お母さんとお姉さんにお会いできました。ロニー選手のスーパーGTでの活躍を生で観たことがなかったそうで、すごく喜んでいたそうですよ。
ピットウォークを終えてパドックに戻ってみると、スゴい人! 流れがスタックしていて驚きました。
そんななか、ピットに向かおうとするバトン選手を取り囲むファンたち。さすがの人気です。ファンたちの服を見ると、年季が入っていることが分かります。
■いざレース。オートグラフセッションでは激レアカードも
さて、いざレース1スタートです。グリッド前方では、レッドブルのこんなクルマがガンガンに音楽を鳴らしてます。日本では無い光景です。
残念ながら平川亮選手のレクサスLC500、松田次生選手のニッサンGT-Rのグリッドは最後尾。この後ここから1コーナーまで歩いたのですが、まあ疲れました(苦笑)。
DTMはグリッドガールがしっかりいるのですが、こうしてスーパーGTチームのボードも作ってくれていたのは嬉しい限りです。
チェッカー後、最終コーナーのスタンドの前でスピンターンを決めたウイナーのレネ・ラスト選手。いまGT500でスピンターンなんてしたら怒られるんだろうな……と思うのですが、このあたりは考え方の差なのか、最終戦だからOKなのか……。お客さんからは大喝采でしたけどね。
レース1の後は、先ほどのファンエリアでオートグラフセッションが行われました。BMW、アウディ、アストンマーティンの3メーカーのタクシーライド用ピットの前で、日本チームのドライバーが加わってのオートグラフセッションとなりました。バトン選手はアウディ勢のなかに加わってます。
LEXUS TEAM TOM’SのふたりはBMW勢のなかに。富士での特別交流戦出場も決まったマルコ・ウィットマン選手と、ニック・キャシディ選手が何やら話してます。
NISMOのふたりは、アストンマーティン勢のなかに入って。ちなみに、こちらではひたすらドライバーがサインを書いて、そのカードをファンが取っていくスタイルです。
今回、DTM側がスーパーGTドライバーたちのためにカードを用意してくれました。裏面にドライバー名とプロフィール、チーム名、『SUPER GT』のロゴ、そして『DTM HOCKENHEIM FINALE’19』という文字が入った激レアカード。何枚かくすねてきましたので(笑)、そのうち本誌で読者プレゼントに出したいと思います。
というわけで今回はココまで。次回は日曜の様子をお届けします。
from 【ブログ】いざ多忙なレースデー初日へ/DTM第9戦ホッケンハイム現地ネタ(2)
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