JLOC 2019スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート

■公式予選

日付:2019年9月7日(土)
天候:曇
予選結果:88号車 22番手、87号車 25番手
観客動員数:1万10人

標高とウエイトの影響で厳しい予選結果に

 スーパーGT終盤戦となるオートポリス。天候も落ち着いたコンディションのなか、セッションがスタート。標高によるNAエンジンへの影響と、2台ともにランキング上位ならではのハンデウェイトなどマイナスな要因が作用し、予選は88号車22番手、87号車25番手と厳しい結果になった。

●87号車 Tsubasa Takahashi コメント
「予選は公式練習で自分の過ちで時間を無駄にしてしまい、まともに走行していないなか、アンドレ・クート選手がベストなアタックをしてくれた。25番手と後方からのスタートだが、チーム力を活かして追い上げていきたいと思う」

●88号車 Takashi Kogure コメント
「予選Q1は元嶋佑弥選手の担当。フリー走行からマシンフィーリング的にはそこまで悪くないものの、タイムはイマイチだったので、ウエイトの影響が大きかったのだと思う」

「自身としては予選は特別なので、走れなかったことは残念だった。しかし元嶋選手とふたりで、決勝では巻き返すことが可能だとも感じた」

●88号車 Yuya Motojima コメント
「今までのような、上位で戦えるスピードがなかった。予選は決勝を見据えたタイヤ選択をした」

「Q1は1周にかけてアタックしていたが、私がアタックできるスペースを見つけることができず思うようにアタックできなかった。クリアだったとしても、私にQ1突破できるほどのスピードはなかったと思う」

■決勝レース

日付:2019年9月8日(日)
天候:曇一時雨
決勝結果:88号車 3位、87号車 リタイア
観客動員数:2万7310人

88号車マネパランボルギーニが大幅ポジションアップで表彰台に!

 朝は清々しい青空となり観戦のお客様にも素晴らしい天候に。しかしながらレース時刻に雨予報もあり難しい決勝日となる。

 決勝はスタートから順調に2台でポジションを上げていく展開に。そのなかで87号車がトラブルにてストップ・リタイアとなる。
 
 中盤以降も雨が降ったりやんだりとトリッキなコンディションが続くなか、88号車が予選22番手から大幅ポジションアップの3位表彰台を獲得する結果となった。

T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/アンドレ・クート)
T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/アンドレ・クート)

●87号車 Tsubasa Takahashi コメント
「スタートドライバーはアンドレ選手が担当。天候が変わり難しいコンディションのなか順調にポジションを上げていったが、レース中盤マシントラブルによりリタイアに終わった」

「今大会は練習走行で流れを作ることができず、チームの皆さんに迷惑をかけてしまった。次戦の菅生ラウンドは直ぐなので、そこで挽回できるように切り替えて準備していきたいと思う」

●87号車 Andre Couto コメント
「ポイント獲得が見えるなか、良いレースを進めていたが、残念ながらメカニカルトラブルとなった」

「戦っていたライバルは表彰台を獲得したりもしたので、自分たちも良い結果になったと思うが、それがレース。2週間後の菅生に向けて気持ちを入れ替えて集中していきたい」

●88号車 Takashi Kogure コメント
「スタートは元嶋選手。着実に走行を重ね、チャンスを伺う展開に。その後、路面コンディションの変化からドライバー交代の際に、レインタイヤへ。その時のチームのピットタイミングとタイヤ選択はベスト判断だと感じた」

「おかげで自分がコースに戻る際と、セーフティカー後のリスタートで、かなり順位を上げることができた。その後2番手、そして1番手になった時は気分がとても高揚した」

「しかし、レース後半はタイヤ状況が厳しくなっていくことに。結果として2台に抜かれ、3番手でゴール。路面コンディション次第では優勝も見えていたし、また抜かれたことそのものにもかなり悔しさを感じた」

「ですが、このレースでポイントを稼げたことは、シーズンを考えると本当にうれしかった」

●88号車 Yuya Motojima コメント
「いつもどおりスタートから追い上げる展開になった。チームがベストなタイミングでピットに呼び込んでくれて、小暮選手と交代。今回の表彰台獲得は、小暮選手のレースの上手さと、チームのみなさんの頑張りのおかげ」

「ランキングも2位につけることができているので、残り2戦は一層気を引き締めて、チャンピオン獲得に向けて全力で頑張ります」

3位表彰台を獲得した元嶋佑弥(左)と小暮卓史(右)
3位表彰台を獲得した元嶋佑弥(左)と小暮卓史(右)

●監督コメント
「スーパーGTも早第6戦になります。チームは、予定どおりのウラカンEVOを投入! しかし、サーキットは800メートルを超える場所」

「かつては自然吸気エンジンには、オーガナイザーがリストリクターを1サイズから2サイズ拡大してくれていました。しかし、今シーズンのBOPはヨーロッパの基準に合わせる為変更無し! ランボ本社も知っていてSROに確認するが、ヨーロッパにないサーキット故に補正にとまどっているようだ」

「高地でアップダウンがあり路面が粗いサーキット、圧倒的にターボ車と軽いクルマが有利! さらにチームはEVO変更によりプラス15キロのウエイト。2台ともにレースハンデ50キロ強となり、ガソリンを満タンにするとウラカン ストラダーレと同じウエイトに!」

「ドライバーには『1点でも』の思いで闘おう! 申し訳ない! と。結果は、予選では限りなくビリの22番と25番。ドライバーが遅い訳ではないことをお伝えしたい!」

「60馬力前後高地で失い、タイヤは天気の変更の読みも有り2台ともにフルハード! ゴメン!」

「決勝は、87号車はシーズン初めての燃料電気トラブル。88号車はチームの戦略とドライバーの速さで3位表彰台! データ上、高地でなければ……悔しい!」

「しかし、もっとも苦手のサーキットで88号車の3位は素晴らしい結果! 87号車は88号車を上回るスピードが有っただけに残念。徹底的にトラブルを確定し残り2戦はノントラブルで!」

「現状、チームJLOCはポイントランキングで88号車が2位! 87車が7位。もっとも得意な最終戦もてぎに繋げるようにチーム全体がひとつになってSUGOに向かいます!」



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