鈴鹿&スパ、レース観戦プランを共同開発。耐久レースの相互トロフィー、コースサイド看板の設置も継続

 鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランドは、2017年の10月にスパ・フランコルシャンとの間で締結した友好協定の詳細について会見を行い、2019年シーズンに向けてスパに鈴鹿の看板が設置されることを発表した。

 鈴鹿サーキットは、2月の下旬に2輪ル・マン24時間耐久ロードレースを運営するACOフランス西部自動車クラブと友好協定を締結したことを発表した。鈴鹿は2017年スパとも友好協定を結んでおり、海外のサーキットとの提携を強化している。

 鈴鹿市とル・マン市は1990年に友好協力協定を結び、“8耐”の愛称で親しまれている『鈴鹿8時間耐久ロードレース』と『ル・マン24時間耐久ロードレース』を友好レースと位置づけ、アジアとヨーロッパをモータースポーツで繋いできた。

 2月に締結された友好協定によると、双方の耐久レースにおいて相互トロフィーを授与し、またお互いのサーキットにコースサイド看板を設置することになる。さらには鈴鹿とル・マンの双方で観戦プランの計画を造成したり、相手方のサーキットの公式グッズを扱う予定だ。

 一方スパとの友好協定の一環では、2018年は7月に開催された『スパ24時間レース』と、8月に初開催された『SUZUKA 10H(鈴鹿10時間耐久レース)』の両方に参戦し、決勝レースの周回数が最も多かったSTRAKKA RACINGに『Spa-Suzuka CUP』が贈呈された。

 2019年はスパ24時間レースにおいて、2018年のSUZUKA 10Hと2019年のスパ24時間レースの合算最多周回数を記録したチームにSpa-Suzuka CUPが授与される。同様に2019年のSUZUKA 10Hでは、2019年のスパ24時間レースとSUZUKA 10Hの合算最多周回数を記録したチームにSpa-Suzuka CUPが送られることになる。

 またル・マンと同じく、鈴鹿にはスパの看板が設置された。昨年はF1日本GPの開催に合わせてV席グランドスタンド裏、逆バンクコーナーにスパの看板を設置。2019年シーズンに向けては、スパのオー・ルージュとラディオンに鈴鹿の看板が設置されることになっている。

 さらにスパには『日本庭園』が設置されている。これは鈴鹿との友好協定を紹介する役割のもので、パドック内のパスストップ・シケイン立ち上がり付近にある。

 鈴鹿とスパも、双方のサーキットの周辺観光をと合わせた観光プランを共同開発しており、サーキットでは相手方の公式グッズを販売に限らず、共通ロゴを使用した鈴鹿とスパの共通オリジナル商品を開発している。

 今度鈴鹿サーキットは、ル・マンやスパとの提携をより一層強化していく方針だ。



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