創業45周年を迎えたトムスが“伝統と革新”をテーマにロゴ刷新。ポイントは夕日に染まる赤富士

 トヨタのオフィシャルチューナーとしてカスタムパーツの製造販売を行うほか、スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権、全日本F3選手権などもお馴染みの国内トップチームのひとつであるトムスが2019年2月20日に創業45周年を迎えた。これに合わせて今年から“伝統と革新”をキーワードとした新たなロゴを採用することになった。

 1974年に舘信秀氏と大岩湛矣氏が立ち上げたトムスは創業以来、トヨタ車、トヨタエンジン搭載車で国内外の数々のビックレースに参戦。1992年にはル・マン24時間レースで関谷正徳が日本人初の2位表彰台を獲得した。

 国内レースでも近年は目覚ましい活躍を残しており、直近では2017年のスーパーGT500クラスで平川亮とニック・キャシディがドライブした37号車がシリーズチャンピオンを獲得。全日本F3では2018年、坪井翔がシーズン17勝を挙げる圧倒ぶりをみせた。

 トムスは、このレース事業に加えて、モータースポーツで培った技術と経験、ブランド力を活用してオリジナルパーツを企画・開発・販売する商品事業も展開。トヨタ/レクサス車向けにエアクリーナーやサスペンションキット、エクステリアパーツなどを数多く販売している。

 そんなトムスが「今後のさらなる事業拡大と成長」を見据えてブランドロゴを変更した。実はこの新ロゴ、1月に行われた東京オートサロン2019から登場しているので、お気づきのかたもいるかもしれない。

 昨年までの3代目ロゴは10年以上に渡り使用されたとのことで、「スピード感のある力強さ、そして視認性の良さから、レースシーン及び、アフターパーツマーケットにおいて幅広く認知」されているため、4代目に当たる新ロゴでも基本のベースは継続。黒をベースとしてしており、視認性に優れるフォルムも維持されている。

 一方で新しいシンボルとして、『TOM’S』のアポストロフィー部分に赤グラデーションが採用された。このフォルムは「トムスのホームコースである富士スピードウェイから望む、雄大な赤富士」をモチーフにしているとのこと。

 トムス生みの親である舘氏は、公式Facebookに「45年というTOM’Sの歴史において、“顔”ともいえるロゴにはその時々の想いを込めてきました。今回で4代目となる新ロゴも新生トムスのキーワードである伝統と革新の象徴として、これからの挑戦とその実績を持って皆様に愛され続けるものになれば幸いです」と、その意図を解説。

 また昨年社長に就任した谷本勲代表取締役社長は「皆様に慣れ親しんで頂いたロゴを変更することに迷いはありましたが、新生トムスのスローガンである『伝統と革新』を社内外に伝えたいと考え、今回のブランドロゴ変更に至りました」と述べている。

「2018年3月の社長就任以降、初のビッグタイトルが2018SUPER GT第5戦 、我々トムスの聖地とも言える富士スピードウェイで史上初のワンツーフィニッシュ。この偶然とは思えない物語を記憶に残しておきたく、レース後に目に映った夕刻に赤く染まる『赤富士』に『革新』の想いを込めました」

「このロゴが長くファンの皆様に愛され続けてもらえるよう、より一層社業に励みます。新生トムスに期待してください」と谷本社長

 なお、この新ロゴは3月2~3日に鈴鹿サーキットで行われるモースポフェス2019から本格展開されるとのこと。トムスのスーパーフォーミュラ新型マシン『SF19』の新カラーリングとともに、4代目ロゴもマシンに掲げられることになる。



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