公式予選
日付:2018年10月20日(土)
天候:晴
予選結果:88号車 8位、87号車 9位
観客動員数:1万0550人
昨年の不調を吹き飛ばす2台シングルグリッド獲得
秋晴れのオートポリス、ウエイトハンデも半分になる第7戦、清々しい空気の中レースウイークがスタート。練習走行では多くのマシンができ上がっていない路面に苦しみ、我々も同様に先が見辛い状況でセットアップを進めた。
コンディションも安定してきた午後の予選。途中赤旗中断になるも2台ともにQ1突破。Q2も88号車8位、87号車9位と、昨年の不調と逆に決勝に大きく期待を持てる予選結果となった。
87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
公式練習は想定より気温が低く路面コンディションが悪いのでセットアップの判断が難しいと判断し、確認作業を主に作業を行った。
元嶋選手がQ1を担当。アタック中の赤旗により最初のアタックが無駄になってしまったが、再開後のワンアタックでタイムアップし、9番手でQ1を突破。佐藤選手のQ2。佐藤選手も上手くクリアラップを取り最終的に予選9番手を獲得した。
87号車 Kimiya Sato コメント
公式練習からセットアップの感触は悪くなかったが、気温や路面コンディションの影響かタイヤのデグラデーションに悩まされた。予選はQ1を元嶋選手がしっかりとまとめてくれてQ2に進出し、自分もQ2でプッシュしてトップ10内で予選を終えることができて良い予選だった。
87号車 Yuya Motojima コメント
公式練習を走って、かなり厳しいレースになると思った。しかし予選ではセッティング、タイヤがうまく決まった。一度アタック中にレッドフラッグが出て、その後のアタックはグリップが十分では無かったが、1周集中することができ、Q1を突破した。
88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
Q1は平峰選手担当。4位の好成績でQ1突破。Q2はMarco選手担当、Q1タイムより0.2秒短縮したが、8位で予選を終了。前との差はわずかなので、決勝での巻き返しを誓う。
88号車 Kazuki Hiramine コメント
自分が担当したQ1を無事に4番手で通過。若干攻めきれてない部分はあったが、特に問題無く車のバランスも良かった。
Q2は「どうしてもオートポリスのQ2はやらせてくれ!」と言っていたマルコがやる気満々で挑み、結果は8番手。本人曰く「攻めきれなかったから悔しい!」とのこと。
決勝レース
日付:2018年10月21日(日)
天候:晴
決勝結果:87号車 2位、88号車 13位
観客動員数:2万0380人
87号車が2位表彰台獲得、アクシデントの88号車も怒涛の追い上げ
日曜日も天気に恵まれ、ファンの皆様が心地良く観戦できるコンディションにチームとしても嬉しい決勝日。
スタート直後の1ラップ目、前方の影響で88号車が他車と接触しペナルティとなる難しい展開に。87号車はその後を引き継ぎレースを続ける。ドライバー、メカニックがミス無く120%の力を発揮し今季初表彰台を獲得。88号車も諦めずに後方から追い上げ13位と次戦に期待を持てる結果となった。
87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
ウォームアップは重い状態でのパフォーマンス確認と調整を行う。
元嶋選手で決勝スタート。車両の特性上重い時が厳しく、ピックアップにも悩まされながらも好タイムをキープして走行を続け、34周目にピットイン。ドライバー交代タイヤ交換と給油を行う。
パーフェクトなピット作業と交代した佐藤選手のアウトラップの速さにより9番手でコースに戻る。先行する25号車をパスして更にペースアップを図るも、わずかの差で96号車に先行される。その後好タイムで追い上げるも前車に追いつくことができず2位でチェッカー。
今回のレースは不安定な路面状況で非常に厳しいレースになる中、常に安定したペースで2位表彰台を得ることができたのは、最後まで機能したタイヤをはじめドライバー2名の頑張り、ノーミスで送り出してくれたメカニックを含むチーム全体の力だったと思う。この勢いをキープしたまま最終戦に向けて準備して行きたい。
■ドライバーコメント
87号車 Kimiya Sato コメント
スタートから元嶋選手がポジションを上げていってくれ、タイミングのいい所で自分にバトンをつなぐことができた。結果、トップ争いの所でピットアウトできて何台かオーバーテイクし、勢いが衰えること無く2位でゴールすることができた。
運がなかったり展開に恵まれなかったりと色々とこれまでのレースあったが、ようやくうまく繋げることができた。ありがとうございました。
87号車 Yuya Motojima コメント
オートポリスはタイヤへの負担が大きいので、自分も含めて周りの展開が全く読めなかった。スタートからトップグループで走れるペースはあったので、戦略はチームに任せて何も考えず、ドライビングに集中できた。
後半は佐藤選手が強いレースをしていたので、安心できたが、2位を走っていたので、レースがとても長く感じた。地元でたくさんの方が応援に来てくれている中で表彰台に乗ることができて嬉しく思う。良いタイヤを準備してくれたヨコハマさんと、ピットワーク、マシン、戦略をパーフェクトに揃えてくれたチーム、チームメイトに感謝しています。
88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
スタートは平峰選手が担当、オープニングラップで他社と接触、順位を18位まで落とす、11Lap目にドライブスルーペナルティーの裁定が出て、12ラップ目に消化26位まで後退、そこから巻き返して、8位まで上がり32ラップ目にピットインしマルコ選手に交代。24位で復帰後、怒涛の追い上げで、13位まで挽回してレースを終えた。
88号車 Kazuki Hiramine コメント
決勝スタートは自分が担当。スタート直後のターン3で接触しスピン。避けきれなく悔しいが、僕もミス。チームの皆さんに申し訳無い。
マルコに代わってからも懸命に追い上げてくれたが、13位でフィニッシュ。悔しい思いがあるが強くなって帰ってきます。よろしくお願い致します。
今大会も沢山の応援、有難う御座いました。次戦は最終戦。勝ってシーズンを締めくくりたい。
88号車 Marco Mapelli コメント
予選は上手く進み、決勝でも適切な戦略を準備していた。勝てるポジションからスタートしたが、1ラップ目のミスで勝利の可能性を失ってしまった。でも、これがモータスポーツ。次戦もてぎが今は楽しみだ。
監督コメント
とっても苦手なサーキット、オートポリス! 今シーズンはオートポリスの事前タイヤテストにも参加させて頂き、良い感触は得ていました!
何とか、菅生のリベンジをとの思いがチーム全員に漲っている。いけるかも! チームは確実に車両のポテンシャルを引き出せる力が今は有ります。ワークスドライバーのマルコさんも、とても良いアイデアをくれます!
予選は、今シーズン初の2台揃ってQ1通過のシングルポジションスタートです。2台とも、昨年より3秒近く速くなっている。セットの重要性を改めて感じた!
決勝は、88号は本当に残念。我々の車両はとてもブレーキがストロングポイント。車両カメラを確認したが、明らかに前車のブレーキランプが早く当ドライバーは逃場を失い接触! 残念ながらドライブスルーを勝負圏からは脱落!
しかし、2人のドライバーは全力疾走! 特にマルコさんのラップはGT3マシン中トップではないだろうか?
87号はやっと本来の姿を見ることができたらと思います! もっと早くにこの様な結果が出ていたのに? 前戦菅生での納得いかない結果をドライバーが受け入れ前向きな姿勢が2位表彰台を獲得したと思います!
さあ、来月の最終戦!勝利を確実にするよう全員で戦います! スポンサーの皆さま、ファンの皆さん宜しくご支援をお願い致します!
from JLOC 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート
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