2018年FIA F2第2戦アゼルバイジャンのレース2が4月29日に開催され、ジョージ・ラッセル(ART)が優勝。日本の福住仁嶺(アーデン)は13位、牧野任祐(ロシアンタイム)は10位だった。
レース2の周回数は21周。ピットイン、タイヤ交換の義務のないスプリントレースとなる。
フォーメーションラップ中、レース1で3位表彰台を獲得したアントニオ・フォコ(チャロウズ)が8コーナーの手前でストップ。レーススタートを前にリタイアを強いられてしまった。
第1戦レース2の覇者、アルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)を含む5台がグリッド上でエンジンストールを起こすなかレースがスタート。
ニコラス・ラティフィ(ダムス)が抜群のスタートをみせホールショットを奪い、オープニングラップをトップ終える。しかし、2周目の1コーナーでセルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)に交わされトップの座を譲ってしまう。牧野は6番手、福住は11番手で1周目を終えた。
4周目、3番手争いが激化する。2コーナー後のDRSゾーンで4番手のランド・ノリス(カーリン)が3番手のラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)をオーバーテイクしてみせる。
3番手となったノリスはペースアップ、8周目の1コーナーで2番手のニコラス・ラティフィ(ダムス)を交わすが、ラティフィも食い下がりターン2でポジションを戻す。その2台のバトルに4番手ラッセルも接近し、三つ巴の2番手争いが勃発した。
9周目、1コーナーでラティフィ、ラッセル、ノリスが3ワイドバトルを展開。アウト側から仕掛けたノリスが痛恨のオーバーシュートを喫し7番手に転落してしまった。
3ワイドバトルで2番手のポジションを守ったラティフィは10周目にラッセルに先行を許してしまう。2番手に浮上したラッセルは、ファステストラップを連発しながらトップのセッテ・カマラを追い立てていく。
そして17周目、ラッセルがついにトップのセッテ・カマラを捉え、1コーナーでパス。しかし、2コーナーの飛び込みでセッテ・カマラはラッセルを抜き返しポジションを取り戻した。
翌周ラッセルはもう一度セッテ・カマラをパスし、これで勝負あり。ラッセルはファステストラップを記録しながら逃げきりトップチェッカー。レース1の悔しさを払拭する優勝を飾った。
2位にセッテ・カマラ、3位にニック・デ・フリース(プレマ)が入った。
一時ポイント圏内の6位を走行していた牧野は、10位フィニッシュ。福住はタイヤとマシンに問題を抱えながら13位完走を果たしている。
FIA F2第3戦は5月11~13日にスペイン・バルセロナで行われる。
Pos | No | Driver | Team | Time/Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 8 | G.ラッセル | ART | 41’32.101 |
2 | 18 | S.セッテ・カマラ | カーリン | 2.604 |
3 | 4 | N.デ・フリース | プレマ・レーシング | 4.774 |
4 | 6 | N.ラティフィ | ダムス | 5.016 |
5 | 19 | L.ノリス | カーリン | 5.842 |
6 | 16 | A.マイニ | トライデント | 13.606 |
7 | 17 | S.フェルッチ | トライデント | 19.108 |
8 | 9 | R.メリ | MPモータースポーツ | 22.391 |
9 | 10 | R.ボシュング | MPモータースポーツ | 24.379 |
10 | 2 | 牧野任祐 | ロシアンタイム | 25.13 |
11 | 20 | L.デルトラズ | チャロウズ | 46.561 |
12 | 7 | J.エイトケン | ART | 1’20.531 |
13 | 12 | 福住仁嶺 | アーデン | 1’27.942 |
14 | 5 | A.アルボン | ダムス | 1’33.104 |
15 | 14 | L.ギオット | カンポス | 1Lap |
NC | 11 | M.ギュンター | アーデン | DNF |
NC | 3 | S.ゲラエル | プレマ・レーシング | DNF |
NC | 15 | R.ニッサニー | カンポス | DNF |
NC | 1 | A.マルケロフ | ロシアンタイム | DNF |
NC | 21 | A.フォコ | チャロウズ | DNS |
from FIA F2第2戦アゼルバイジャン レース2:ラッセルがトップチェッカー。牧野、福住は入賞ならず
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