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嬉しい誤算のスーパー耐久第4戦だった。富士9時間耐久レース「スーパーTEC」でいきなりの速さを披露することができたのだ。
その前にまず、ここまでの流れを説明しておこう。2016年のスーパー耐久参戦を企画したのが開幕戦直前である。慌てて準備をしたものの、開幕戦にはマシンが間に合わず断念。第2戦菅生からのエントリーだったのだが、突貫工事でのマシン製作は、とりあえず走るようにしただけ・・という初級段階であり、戦闘力がまったく欠けていた。
<第3戦鈴鹿>
続く第3戦鈴鹿も、菅生からのインターバルがなかったこともあり、ほとんどマシンのアップデートをすることもできずに参戦、首の皮一枚で予選通過という情けないレース。その模様は前号で紹介している。
そして迎えた富士ラウンド。国内最長のレースは9時間、エントリー台数も最多であり予選落ちもある。そこで我がキャロッセは、鈴鹿終了後にマシンをバラバラにし、戦闘力を高めてサーキットに持ち込んだのだ。
すると、いきなりAドライバー予選でトップタイムを記録。ラーマン山田の神懸かり的アタックで、最強チームのGAZOORacingを抑えてしまったのだ。続くBドライバー予選は僕、大いに鼻息を荒くして挑んだものの、新品タイヤでのアタックがトランスポンダー(ドライバー識別プラグ)交換ミスで無効というミス。新品タイヤでのアタックチャンスを逃しながらも、仕切りなおし。
AドライバーとBドライバーのタイム合点では、それでもポールポジションを獲得したGAZOORacingの真横のグリッドを確保したのである。
「まったくノーマークだったよ(笑)」
「いきなりどうしたの?(笑)」
ライバルが異口同音にそう言うほどの大金星だったのである。ライバルはもうすでに4年目だからノウハウをしこたま抱えている。こっちはわずか3戦目のひよっこチームなのだ。誰もが腰を抜かしたのも想像ができる。一番驚いたのは、我々だったのかもしれないけれど・・・。
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レーシングドライバー 木下隆之 の S耐参戦記、富士9時間耐久レース「スーパーTEC」の巻 originally appeared on Autoblog Japan on Sat, 24 Sep 2016 04:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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