ADVICS muta Racing INGING
RACE REPORT
SUPER GT
第5戦
たかのこのホテル FUJI GT 300KM RACE
富士スピードウェイ
予選:10月3日
天候:曇り
コース状況:ドライ
予選:1位
SUPER GTシリーズは全8戦中4戦を消化して後半戦に。舞台は今年3回目となる富士スピードウェイで、第2戦でポールポジションを獲得したコース。今回から観客を入れての開催となり、コースサイドやグランドスタンドには現地観戦を待ち望んだファンの姿が戻った。
前回のツインリンクもてぎ戦終了後、すべてのチームスタッフはPCR検査を受け、全員が陰性という結果を得た。もちろんレースの2週間前から毎日症状確認の報告を行うなど徹底した感染予防対策を継続し、サーキット入場時には検温が実施されている。
これまでの4戦すべてで完走は果たしているものの、第3戦鈴鹿、第4戦もてぎとノーポイントに終わっていることもあり第2戦以来のポイント獲得を目指したいところ。ハンディウェイトは9kgと軽量であり、もちろん予選ではポールポジションの獲得を狙った。
3日午前中に行われた公式練習では、決勝用のセッティングを各種試したこともあり、ベストタイムはトップと0秒662差の1分37秒800で13位にとどまった。セッション終了後、チームはセッティングを変更して予選に備えた。
今回GT300クラスは参戦車両が1台少ない29台。公式予選は14台によるB組に区分された。14時18分、曇り/ドライ、気温22℃、路面温度32℃というコンディションで始まったQ1で、阪口がコースインしてタイヤを温めていく。しかし計測3周目に後方からアタックに入った車両が接近したため、一度停止してそれをやり過ごした。このため阪口のアタックは時間が足りなくなり1周のみに。4周目に1分40秒040とタイムを上げるも14位。しかし最後の5周目に1分37秒058へタイムアップを果たし、トップと0秒049差の2位につけ、無事Q2進出を決めた。
気温、路面温度が2℃ほど落ちた14時53分に始まったQ2では、小高がコースイン。Q1で阪口が感じた車両の印象をしっかり伝えられていた小高は、4周目に1分36秒131でトップに立つと、翌周には1分36秒090へタイムアップして、2番手に0秒385差をつけて2度目のポールポジションを獲得した。
明日の決勝レースは、13時30分にスタート予定。チーム初優勝を目指して、ミスなくレースを展開する。
阪口良平
「2回目のポールポジションはすごくうれしいです。公式練習では良い方向性が出ず、ギリギリでクルマを作ってもらいました。予選ではすごく良いフィーリングで、ついていけないほどの速さがありました。ブレーキの性能も良かったですね。それを一斗に伝えてアタックしてもらいました。前回(第2戦)はポールからスタートしながらも10周しかトップを守れず3位でつないだのですが、チームは対策をしてきています。しっかりバトンをつないで、またここ(記者会見会場)に呼ばれるようにしたいです」
小高一斗
「ポールポジションを獲れたことはすごくうれしいです。マシンは最高でした。良いクルマに仕上げてくれたエンジニアさんと良平さんに感謝しています。もっと速いタイムが出ると思っていましたが、最後は自分がミスをしてしまいました。でも明日の決勝の方が大事です。これまでは無観客だったので走っていても静かでコーナーの外に何もないという印象でしたが、ファンの姿があると達成感があります。開幕から4戦、厳しいレースが続いていますが、今回はしっかりリベンジしたいと思います」
田中耕太郎チーフエンジニア
「ポールポジションを獲れたのはクルマが軽いからでしょうね。朝は決勝用のセッティングを詰めていました。予選では一発のタイムが出せる予選仕様のセッティングに変更し、そしてこれから決勝用のセッティングに戻します。明日は曇りで路面温度が低めの方がうれしいです。ドピーカンになっちゃうと苦労すると思います。決勝はいつものように良平さんがスタートです。できればたくさんのポイントが欲しいと思っています」
from ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第5戦富士 予選レポート
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