SUPER GT 2020 Race Report Rd.3 SUZUKA GT 300km RACE
8月22日 | 天候 : 晴| コース : 鈴鹿サーキット | 路面 : ドライ(路面温度48℃)
■Qualifying day Summary
シーズン開幕からの不調を抜け出せず予選Q1は河野選手が初めて担当したもののクラス11位で終え、決勝レースは21番手からスタートする
■Qualifying day
無観客や開催サーキット、スケジュールの大幅変更など、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて異例のシーズンとなっている「2020AUTOBACSSUPERGT」。7月18日-19日に富士スピードウェイで開幕戦が行なわれ、その3週間後に再び富士スピードウェイを舞台にした第2戦が開催された。
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 で6 シーズン目を戦うLMcorsa は、開幕戦から苦しい戦いをしいられることになった。開幕戦、第2 戦ともにチームもドライバーもミスなく走りきったのだが、ラップタイムはライバル勢に及ばず中団グループを形成するのがやっと。
今シーズンから使用するタイヤをミシュランに変更したために、特性を掴み切れていないことが要因のひとつと言える。それでも第3戦の鈴鹿サーキットは、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 との相性が良く、ここ3年はトップ10フィニッシュを果たしていて、2017年は表彰台まであと一歩の4位に入賞した。チームとドライバーともに状況が好転することに期待を込めて第3戦の鈴鹿サーキットラウンドを戦うことになる。
その第3戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA 300km RACE」は、8月22日(土)に公式練習と予選、23日(日)に決勝レースを実施。レースウィークの前週から全国で最高気温が更新されるほどの酷暑がつづき、週末の気温、路面温度ともに今季でもっとも上がることが予想され、厳しい環境でのレースが想定された。
走り始めとなった公式練習は、予定通りの10時にスタートする。10時の時点だが、気温は32℃、路面温度は42℃となっていた。まずは吉本大樹選手がSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 のステアリングを握り、マシンコンディションとタイヤの状況をチェック。17周を走行する間に4回のピットインを行なって、マシンのセットアップを詰めていく。
後半のセッションは河野駿佑選手が担当し、まずは決勝レースを想定したロングランを決行する。11時25分から10分間はGT300クラスの専有走行となり、河野選手は予選シミュレーションを実施。最後に2分00秒487のベストタイムをマークするがライバル勢には遅れをとっていて、結果は23番手となる。
サーキットやコンディションの変化によってSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 の本来の性能を引き出すことができるかと思われたが、チームは開幕戦から続く不調を抜け出せずにいる。
【予選】
午前中から30℃を超えていた鈴鹿サーキットの気温は午後になるとさらに上がり、予選がスタートする14時半の時点で気温が33℃、路面温度が48℃となっていた。今回のGT300クラスの予選も出走する30台のマシンが2組に分けられて競うことになり、LMcorsaは最初にスタートするA組に振り分けられた。
開幕から2戦までの予選Q1は吉本選手が担当してきたが、SYNTIUMLMcorsaRCFGT3には河野選手が乗り込んだ。インラップと計測1周目をウォームアップに充てて、2周目からアタックを開始。4つのセクターともにミスなく周回するがタイムは2分1秒435と、公式練習のベストタイムを上回ることもできない。翌周もアタックを続けたが2分1秒498と同等のタイムでA組の15台中12番手の記録となり、予選Q2への進出を逃すことになった。最終的なリザルトは、上位のマシンにペナルティが与えられたこともあり11位となり、明日の決勝レースは21番グリッドから追い上げることになる。
開幕戦から不調に陥っているチームだが、鈴鹿サーキットとは相性が良いとされていて3年連続でポイントを獲得している。決勝レースは21番手からスタートするが、チーム力で上位を目指していく。
■Team Comment
Director : 飯田 章
「想像以上に厳しい結果となっていて、不調の原因を見つけ出すことが先決という状況です。タイヤの特性を理解しきれず使いこなせていないことが原因のひとつなのですが、それにしても苦しい公式練習と予選でした。予選Q1は河野選手に担当してもらったのですが、ミスなく走りきってくれました。明日の決勝レースは戦略、ピット作業などを確実にこなして次へ繋がるレースになればと思っています」
Driver : 吉本 大樹
「開幕から2戦ともにパフォーマンスを発揮しきれない状況で、気温がさらに上がると好転するという期待もありました。しかし、今戦も厳しい状況は変わりませんでした。タイヤの特性を引き出そうとしているのですが、細かな変更では良い結果に向かいませんでした。明日の決勝レースは中団グループでの戦いとなりますが、ドライバーとチームともにミスなく走り切り打開策を見つけられればと思います」
Driver : 河野 駿佑
「公式練習は吉本選手が乗ったあとにステアリングを握りました。まずは決勝を想定したラップ、最後に予選シミュレーションを実施しますが、ともに期待したタイムが出ませんでした。予選に向けて少しでも向上するようにセットアップなどの調整をしましたが、状況が改善せずに予選Q1は11番手。初めて予選Q1を走りましたがミスなく周回できたことは経験となりましたが、苦しい結果となりました」
from LM corsa 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート
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