2020年から、スーパーGT GT300クラスに参戦するMax Racing。オレンジを主体としたカラーリングのたかのこの湯 RC F GT3は、久保凜太郎/三宅淳詞のコンビで上位をうかがう走りをみせている。残念ながら今季はまだ無観客開催のため、ファンの皆さんはまだ現地でマシンを観られていないが、カラーリングに関するトリビア(?)をひとつご紹介しよう。
愛媛県のキャラクターであるみきゃん、松山市のたかのこの湯/たかのこのホテルなど、愛媛にまつわるスポンサーが多く描かれているたかのこの湯 RC F GT3。マシンサイド、さらにリヤには、その美味しさで日本全国で愛飲されているえひめ飲料の『ポンジュース』のロゴが貼られている。
ただ、向かって右側のサイドに貼られているポンジュースのロゴが、逆さになっていることをご存知だろうか。以前、ピレリスーパー耐久シリーズに参戦している頃から“逆さロゴ”となっていたことから、多くの読者からオートスポーツwebに「なぜなのか?」という疑問も数多く寄せられていた。
本来なら、スポンサーからの支援が大切なレーシングチームにおいて、大事なスポンサーロゴを逆さに貼るなどあり得ない。いったいなぜなのかの理由をスーパーGT第2戦富士のレースウイークに、Max Racingの田中哲也監督に聞いた。
「じつは、過去にチームオーナー兼ドライバーのGo Maxさんがレースに出場した際に、あの位置に貼ってあったGo Maxさんの関連企業のロゴを、間違えて逆さに貼って出場したら、そのレースで勝ったんです。Go Maxさんはそういう遊び心がある人なので、それ以降縁起を担いで逆さにしているんです」と田中監督は教えてくれた。
もともと、あの位置に貼ってあったステッカーが逆さで、そのレースで優勝して以降、ずっと験担ぎでMax Racingのマシンのあの位置のステッカーを逆さにしているというわけだ。ちなみに蛇足だが、Max Racingのマシンにはフロントのボンネットに『浪費癖』というステッカーがある。これはGo Maxの「若者よ損して得とれ! そのためには浪費は必要」という考えから来ているが、「もともと筑波かどこかで、パドックをウロウロしていたら売っていた」ステッカーが最初なのだとか。
いまは験担ぎのステッカーの位置がポンジュースとなっているのだが、これはGo Maxと、えひめ飲料の社長が友人であることから実現しているのだという。Go Maxとチームの遊び心が現れているのが、この逆さステッカーなのだ。
Max Racingのピット周辺は、他にも遊び心がたくさん散りばめられている。ぜひファンの皆さんにもその様子を楽しんでいただける日が早く来ることを願わずにはいられない。
from スーパーGT:いったいなぜ? たかのこの湯 RC F GT3の“逆さポンジュース”の理由とは
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