GT300 予選レポート
高木がギリギリでQ1を突破、大湯が見事なアタックでフロントロー獲得
第2戦では今季初の表彰台に乗り、勢いが増しているARTA NSX GT3。開幕前の鈴鹿のテストでは好結果を残しているので、ここで表彰台の一番上を目指したい。
午前のセッションでは予選のセットの確認も取れ、トップタイムをマーク。残り時間はレースを見据えたロングランのセットアップに集中した。そのセットも非常に良さそうだ。
迎える予選は気温が上昇する事を考慮し、そのコンディションに合わせたセット変更を行った。しかし、このセットが上手く機能せず、Q1を担当した高木真一は思わぬ苦戦を強いられてしまった。
1発のタイムに自信を持っていたチームだったが、Q1で高木がなかなかタイムを出せずにいた事に焦りを感じていた。今回もGT300の予選は2グループに分けられており、8番手までがQ2へ進出出来る。
Q1の残り時間わずかなところで高木は何とかギリギリの8番手のタイムをマークし、Q2進出を果たした。予選を終えた高木は無線で思わず、「オレ、結構ギリギリまで行ったよ〜」とQ1を突破した安堵をチームに伝え、大湯都史樹にQ2を委ねた。
車のフィーリングが午前と変わっていたので高木は症状をチームに伝え、Q2までにアジャストしていった。
大湯は少々ナーバスになっていたが、走り出してからの車のフィーリングが良かったせいか、徐々にタイムアップしていった。好タイムを叩き出し、3番手でQ2を終えたが、トップの車がペナルティーでタイムが抹消となってしまい、予選を2位で終え、明日はフロントローからのスタートとなった。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「Q1はハラハラしたけど、さすが真一だね。Q2までに車を改善してくれたチームに感謝。大湯も見事なアタックだった。事前に行われたテストは好調だったけど、気を抜く事は出来ないね。明日はしっかり戦って良い結果を出したいね」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「ラッキーもあってフロントローを獲れて、良いポジションからスタート出来るのは良かったです。朝のパフォーマンスは良かったのですが、Q1へ向けてコンディション変化のアジャストが足りなくて、高木さんに苦労させてしまいました。しかし、高木さんのフィードバックもあって、Q2の大湯に対しては改善出来たのと大湯のドライビングに助けられてフロントローを獲れたと思います。鈴鹿でオーバーテイクは難しいので、フロントローからスタート出来るので有利に進められると思っています」
高木真一選手のコメント
「午前と比べてそれほどバランスも変わっていなかったんですが、予想より気温が上がってアンダーステアが強くなってしまいました。車のセットもアンダー方向へ持っていったのですが、それがボクのアタックの時に曲がらなくなってしまったので、大湯の時はそれを元に戻して、ストレートも伸びるセットに変更したら狙い通りでした。と言うより思ったより良いタイムで戻ってきてくれたので嬉しいです」
大湯都史樹選手のコメント
「ポールを獲るという気持ちで鈴鹿に入ったのですが、実際に走ってみるとそれがなかなか難しい事に気付きました。午前のセッションではトップタイムではありましたが、高木さんがQ1でギリギリだった事もありますし、結構難しい予選だった事は間違いないです。そんな状況でもフロントローに並べた事はホッとしています。明日は不安要素がいくつかあるので、今日中にチームと相談して改善していきたいです」
from ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート
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