スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は6月8日、2020年の海外大会についてと題したリリースを発表し、12月26~27日で調整していたタイ・ブリーラム戦の開催を見合わせるとアナウンスした。
2020年シーズンのスーパーGTは、日本国内でも感染が広がった新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け、当初4月だったシーズン開幕が遅れている。
6月4日にGTAが発表した最新の開催スケジュールによれば、シリーズは7月18~19日に富士スピードウェイで開幕を迎え、その後は富士とツインリンクもてぎ、鈴鹿サーキットの3サーキットを中心にレースが行われる。
これは新型コロナウイルス感染状況を受け、「競技参加者等の移動中の感染リスクを低減させること」を念頭に置いたもの。また発表時点では9月12~13日の第4戦までを無観客で開催することも発表されている。
そんな最新開催スケジュールのなかで、シーズン最終戦となる第8戦は12月26~27日にタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで、もしくは11月28~29日に富士のいずれかで開催するべく調整中とされていた。
そしてGTAは8日、「現地における新型コロナウイルスの感染状況や社会情勢を踏まえ、お客さまやチーム関係者等の感染リスク回避を考慮し、現地プロモーターと慎重に協議を重ねた結果、本年度の大会開催を見合わせることといたしました」と、2020年シーズンのタイ大会開催を見送ることを発表した。これにより最終戦は11月28~29日に富士で開催されることに決まった。
この結果、2014年から続いてきたタイ・ブリーラムでのシリーズ戦が1度途絶えることに。また2005年のシリーズ発足以来、初めてシリーズ戦に海外ラウンドが含まれないこととなった。
ちなみに前身のJGTC全日本GT選手権時代も含めると、海外ラウンドが含まれないのはSARS流行によりマレーシア大会が中止された2003年以来のこと。
最終戦の開催地/日程が決まったことで、スーパーGTの2020年シーズン開催スケジュールは全日程が確定。富士、もてぎ、鈴鹿の3サーキットで全8戦が行われ、このうち半分の4戦が富士で行われる。
JGTC時代も含め、2004年から続いてきた海外でのシリーズ開催が一度途絶える形となったが、GTAは4日時点で「ふたたびすべてのサーキットで大会を開催することを前提に、今季から準備・対策・検討を進めて参ります」としているため、来シーズンはタイ、そしてマレーシアを走るスーパーGTマシンが見られるはずだ。
from スーパーGT、2020年のタイ大会見合わせ。8戦全戦が国内開催、最終戦は11月に富士で
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