2月7日、TOYOTA GAZOO Racingが2020年のモータースポーツ活動計画を発表したが、2019年に全日本F3選手権のチャンピオンを獲得したサッシャ・フェネストラズがスーパーGT GT500クラス、そして全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦することになった。フェネストラズは、国内トップカテゴリーの参戦へ向け「いい年になると確信している」と期待を込めた。
高級ホテルチェーンを営む家庭に生まれたフェネストラズは、フランスで生まれ、アルゼンチンで育ち、幼少期からレーシングカートで世界中で戦ってきた。フランス語をはじめスペイン語、英語、ポルトガル語など語学も堪能で、日本語も少しずつ覚えはじめている。
そんなフェネストラズは、15歳で四輪にステップアップ。フランスF4やフォーミュラ・ルノー、さらにヨーロピアンF3とステップアップを果たし、ポーで優勝。2018年のマカオグランプリでは、トップグループでのバトルを展開し表彰台を獲得するなど、公道での強さを発揮してきた。
ただその年、ルノーの育成ドライバーからは外れてしまう。新たに選んだ戦いのフィールドは日本。B-Max Racing Team with motoparkから全日本F3選手権に参戦したほか、スーパーGT GT300クラスにはKONDO RACINGから参戦。高い適応力と速さをみせつけ、全日本F3では、宮田莉朋とのタイトル争いを制し、全日本F3選手権としての最後のチャンピオンに輝いた。
そして2020年、新たにトヨタ陣営に加わったフェネストラズは、スーパーGTではTGR TEAM au TOM’Sに加わりau TOM’S GR Supraを、全日本スーパーフォーミュラ選手権ではKONDO RACINGから4号車をドライブすることになり、1年前に自身が来日に向け希望したトップカテゴリーに登りつめた。
「トヨタがサポートするドライバーになることができたことは、僕にとって非常に誇らしいことで、素晴らしい機会だと思っているよ」とフェネストラズ。
「スーパーGT、そしてスーパーフォーミュラで戦えることになり、ファンタスティックな気分だよ。両シリーズを戦うことは僕にとって精神的にも、肉体的にも試されることになると思うけれど、挑戦ができることに興奮しているよ」
「ふたつのシリーズで多くの経験をもつ素晴らしいチームから参戦できるからね。2020年は僕たちにとっていい年になると確信しているよ。僕は今、開幕戦のためにできる限り準備を進めているんだ」
フェネストラズはすでに、国内でレクサスLC500を、そしてセパンでのメーカーテストでトヨタGRスープラをドライブ。au TOM’S GR Supraはセパンテストで好タイムをマークしている。ルーキーとは思えぬ活躍が期待できそうだ。
from GT500&SF参戦決定のフェネストラズ「いい年になると確信している」と意気込み
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